それさえもやはりヲタクな日々・・・

まったり生温いヲタク生活を続ける今日この頃を、ゆるゆると書き連ねる

『プルートウ』は哀しさの表象

2006-04-08 01:36:30 | コミックス
『プルートウ』第3巻を読んだ。

たまちゃんのおにいちゃんが買ってきて貸してくれた。
うん、おまえはいい奴だ! たま兄


で、プルートウ・・・


これは、手塚治虫(おさむって入れるとちゃんと治虫が何番目かの変換候補に出てきた!!!さすがはジャパンのコンピューター!!!)がかれこれ40年ぐらい前に描いた(50年前?)、鉄腕アトムシリーズ一番人気の『地上最大のロボット』を、浦沢直樹がリメイクしたもの。


浦沢直樹さんって「YAWARA」とか「MONSTER」とか描いてる漫画家さんです。


マンガをマンガでリメイクするなんてすごい!!と思うんだけど・・・・よほどの自信と実力がないと出来ないよね。
なんといっても手塚マンガ初期の頃の最大の人気シリーズなんだから。

で、しかも、それを裏切らない面白さです。

もちろんベースが『地上最大のロボット』で、それに浦沢ならではの味付けがしてあって、アトムファンの私も十二分に楽しめます。


私がアトムを最初に読んだのは5歳のとき。

確か幼稚園に行ってる頃で、自家中毒で入院中に5歳上の兄がアトムの第1巻「アトム大使」を買ってきてくれたのが最初だったと思います。

それから月に1冊ずつ親が買ってくれて、アトムの初期の頃のはだいたい揃ってたのではないかと・・・・

そういうわけで、病気がちだった私は学校を休んで家で寝ているときとか、年中アトムを読み返し読み返ししながら育ったんで、アトムは私のマンガ暦というかヲタク暦の原点です

今にして思えば、アトムって小さな子供が読むにしては重いテーマや残酷なストーリーがあったりして、そんなところが余計に印象強いんでしょうね。
『アトム』って哀しいお話ばかりなんですよ、実は。

差別とか人の醜さとか悲しさとかたくさん出てきて、そんな世界でロボットたちの真摯さやひたむきさが何が大切なのかを教えてくれます。

『プルートウ』は今風に脚色されていますが、この最も重要な部分はきちんと踏襲していて、そんなところが私の郷愁を誘うのだろうなあ


この作品は原作を知らなくてももちろん面白いし、アトムファンでなくても楽しめます。
最後のスーパーロボット、エプシロン(手塚版ではイプシロンだったと思うけど)も登場して、これからどうなっていくのか楽しみ。

謎だったプルートウも次の巻ではちゃんと登場しそうだし


久しぶりに「次の巻が早く読みたいマンガ」に出会えてとても嬉しいです


ただ、なかなか次が出ないんだよネエ・・・・



ちなみに、アトムはもちろんなのですが、私のお気に入りは、もう壊れちゃったノース2号
虫嫌いの癖に(足が6本以上ある奴がダメ)妙に蟷螂っぽいところが好きでした。

ああ、そういえば、浦沢版のエプシロンはちょっと陰のあるいい男で好みですが、原作のイプシロンは真面目ないい奴で、光子エネルギー動く彼は、嵐の夜に子供を庇って破壊されちゃって、とっても悲しかった思い出が・・・。

こっちのイプシロンも好みだったなあ



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