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プレプリントサーバーで先行公開の鼻腔検体を用いた抗原検査(クイックナビ-COVID19 Ag)の評価論文が、Scientific Reportsで受理され掲載頂きました。
Diagnostic performance and characteristics of anterior nasal collection for the SARS-CoV-2 antigen test: a prospective study.
Sci Rep 11, 10519 (2021).
https://www.nature.com/articles/s41598-021-90026-8
862名を解析し、鼻咽頭検体のRT-PCRと比較して、鼻腔検体を用いた抗原検査の感度は72.5%、特異度は100%でした。
後述のとおり、鼻腔検体ではRT-PCRでも感度は84%であり、鼻咽頭検体と比較し鼻腔検体ではウイルス量が少なく感度が落ちる結果となりました。
一方、咳やくしゃみの発生は、鼻咽頭採取に比べて鼻腔採取で有意に少なく、また痛みの程度も有意に少ないことが確認されました。
<咳・くしゃみ>
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<痛み>
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採取部位およびスワブタイプの違いによるウイルス量の差についても同一患者検体(n=32)で評価したところ、鼻咽頭検体>鼻腔検体(鼻咽頭スワブ[NP-type])≒鼻腔検体(咽頭スワブ[OP-type])となりました(いずれもFLOQスワブを使用)。
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