Rare opportunistic (non-candida, non-cryptococcus) yeast bloodstream infections in patients with cancer
Maria N. et al
Journal of Infection (2012) 64, 68-75
・non-candida, non-cryptococcus yeastsは非一般的であるが担癌患者では重症感染を引き起こす。これらの感染は稀であること、通常の抗真菌薬に対して耐性の事が一般的のためchallengingである。更には癌患者でそれらの感染のスペクトラムを記載した論文はなく、ケースレポートや小規模の研究である。又、非candida属の血液から検出する意義については知られていない。(真菌は皮膚にcolonizeしcontaminationを起こしうる)、同様にROYBSIs(rare opportunistic yeast bloodstream infections)の定義も定まっていない。今回、Texas大学MD Anderson Cancer Centerにおいてretrospective に調査
1998年1月-2010年10月においてnon-candida, non-cryptococcusを検出した患者を抽出
感受性はM27-A3に基づくCLSI基準により測定。
463304の血液培養検体の内、51714件で陽性。その内、fungiは3382件で陽性、yeastは2984件(5.8%)で検出。Non-candida, Non-cryptococcus yeastは94件検出(41患者)
全血液培養の0.02%、陽性患者の0.18%。fungusの2.8%。yeastの3.1%を占める。
頻度は増加傾向。66%がtransient fungemiaで34%がpersistent fungemiaであった。
菌種:Rhodotorula, Trichosporon, S.cerevisiae, Geotrichum, M.furfur, P. anomala.
CABSIは51%であった。予防的、エンピリック抗真菌薬治療を行った患者のうち、Breakthrough infectionsは20(49%)で発生。33名で感受性を測定、全てのtrichosporon, geotrichum, P.anomala分離株はアゾールに感受性であった。15%でamphotericin非感受性が発生。(2 trichosporon, 2 rhodotorula, 1 geotrichum)。 Trichosporon, Geotrichum, Rhodotorulaは全てechinocandinsに耐性であった。S.cerevisiaeは全て感性であった。
67%でカテーテル抜去、85%で抗真菌薬の投与が行われていた。69%が適切な抗真菌薬投与が行われていた。83%のdisseminated infectionsの患者では重度の好中球減少症を認めた。又Trichosporonは66%でdisseminated infectionを認めた。
14/41(34%)が30日以内に死亡した。真菌関連死亡は57%(8/14)であった。単変量解析ではrisk factorはS.cerevisiae, Geotrichum, disseminated infections, intensive care unit admissionであった。
多変量解析ではS.cerevisiae, Geotrichum infection, disseminated infectionで死亡率増加を認め、カテーテル抜去は予後良好因子と関連していた。
→ROYBSIsにおいてbreakthrough感染はuncommonではなくカテーテル感染に多い。
disseminated infectionsでは予後が悪い。
Maria N. et al
Journal of Infection (2012) 64, 68-75
・non-candida, non-cryptococcus yeastsは非一般的であるが担癌患者では重症感染を引き起こす。これらの感染は稀であること、通常の抗真菌薬に対して耐性の事が一般的のためchallengingである。更には癌患者でそれらの感染のスペクトラムを記載した論文はなく、ケースレポートや小規模の研究である。又、非candida属の血液から検出する意義については知られていない。(真菌は皮膚にcolonizeしcontaminationを起こしうる)、同様にROYBSIs(rare opportunistic yeast bloodstream infections)の定義も定まっていない。今回、Texas大学MD Anderson Cancer Centerにおいてretrospective に調査
1998年1月-2010年10月においてnon-candida, non-cryptococcusを検出した患者を抽出
感受性はM27-A3に基づくCLSI基準により測定。
463304の血液培養検体の内、51714件で陽性。その内、fungiは3382件で陽性、yeastは2984件(5.8%)で検出。Non-candida, Non-cryptococcus yeastは94件検出(41患者)
全血液培養の0.02%、陽性患者の0.18%。fungusの2.8%。yeastの3.1%を占める。
頻度は増加傾向。66%がtransient fungemiaで34%がpersistent fungemiaであった。
菌種:Rhodotorula, Trichosporon, S.cerevisiae, Geotrichum, M.furfur, P. anomala.
CABSIは51%であった。予防的、エンピリック抗真菌薬治療を行った患者のうち、Breakthrough infectionsは20(49%)で発生。33名で感受性を測定、全てのtrichosporon, geotrichum, P.anomala分離株はアゾールに感受性であった。15%でamphotericin非感受性が発生。(2 trichosporon, 2 rhodotorula, 1 geotrichum)。 Trichosporon, Geotrichum, Rhodotorulaは全てechinocandinsに耐性であった。S.cerevisiaeは全て感性であった。
67%でカテーテル抜去、85%で抗真菌薬の投与が行われていた。69%が適切な抗真菌薬投与が行われていた。83%のdisseminated infectionsの患者では重度の好中球減少症を認めた。又Trichosporonは66%でdisseminated infectionを認めた。
14/41(34%)が30日以内に死亡した。真菌関連死亡は57%(8/14)であった。単変量解析ではrisk factorはS.cerevisiae, Geotrichum, disseminated infections, intensive care unit admissionであった。
多変量解析ではS.cerevisiae, Geotrichum infection, disseminated infectionで死亡率増加を認め、カテーテル抜去は予後良好因子と関連していた。
→ROYBSIsにおいてbreakthrough感染はuncommonではなくカテーテル感染に多い。
disseminated infectionsでは予後が悪い。
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