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Mikuのブログ

『エローヒムとは何か(序論)』 (5)

2011-05-07 02:13:21 | 幸福の科学・宗教・科学・医学・SP

 

本稿は、2011年4月27日北海道正心館七の日講話の内容をまとめたものです。


「イザヤ書」に登場するもう一つの「主」


 イザヤ書は、第39章までが第一イザヤによるもので、第40章以降後半が、第二イザヤによるものとされています。
皆さんもよく、 「イエスが生誕することは、旧約聖書の中で予言されていた」
と聞かれたと思いますが、それが一番明確に書かれているのが、「イザヤ書」第7章なのです。
大抵の英語版聖書は、「主」をすべて、大文字で"The LORD"と表記します。

ところが

  プロテスタント福音派系の聖書では「主」のことを、"The LORD" と、一部ですが、"the Lord"に、書き分けて表現しています。
これは、前者がヤーウェ(アドナイ)に起源を持つ「主」であるのに対し、後者がヤーウェに起源を持たない「主」(つまり「エローヒム」起源の「主」)であることを分かるようにするために、わざわざ、そのように表記しているのです。
 そして、その"ヤーウェに起源を持たない「主」"が、「イザヤ書」第7章の「イエス生誕の予言の箇所」になって、突然、登場するのですね。
私も今日は、その聖書を持ってきています。日本語版では、全て「主」になっていますが、英語版の聖書には、一部、そのように書き分けてをしているものがあります。

 つまり、イエスの生誕を予言した「主」の表記だけが、他とは違うのです。これは、語源までさかのぼってみないと、本当にわかりません。先生は、このことを仰っていたのです。
ここで、「イザヤ書」第7章13節からのくだりで、この「主」を「エローヒム」に置き換えて読んでみましょう。

 「あなた方は、エローヒムのことを煩わせるでない。それゆえ、エローヒム自らが、あなた方に一つの「しるし」を与えるであろう。
見よ、処女が身ごもっている。そして、その処女は男の子を産み、「インマヌエル」と名づけるであろう。
その子は、凝乳(ぎょうにゅう)と蜂蜜(はちみつ)を食べて育ち、やがて十分な知恵を得て、悪を退け、善を選び取るようになるであろう」

 この予言をしている「主」のみが、表記が違っており、「ヤーウェ」を意味していないのですね。

 さらに先生は
『第二イザヤのところにも、エローヒムが現れた』
と仰っていました。
これを探ってみますと、「イザヤ書」第45章のところで、実に興味深い表現が出てまいります。
読んでいるだけで、ゾクゾクしてくるくらい面白いのですが、(講話の中では仮説的に発表もしたのですが)、ここではグッとこらえて、もう一段証拠固めをして、
ヘラトリ英語版で発表するときに、併せて、日本語版の方に加筆させていただきたいと思います。

以上、結論を4点にまとめてみると、

(1)エローヒムは、特定の名前を持った「固有名詞」でもあったのだという              こと。

だから、旧約聖書は、「エローヒム」という名前を持った神(至高神)の物語だった。

(2)ヤーウェを"主"と「誤訳」したために、様々な混乱が生じたが、語源までさかのぼって、ヤーウェ起源の「主」を特定すると、世界宗教、普遍的宗教にふさわしくない「神の言動」を選りわけることができ、キリスト教、イスラム教との共通性、一貫性を見出すことができるようになるので、「宗教紛争」を乗り越えることができる。

(3)そこから必然的に出てくる結論として、新約聖書の「イエスの父」=「愛の神」はエローヒムである。キリスト教会の一部に、新約・旧約を貫く「全知全能の神」を「エホバ(ヤーウェ)」に特定したがる傾向があるが、これは誤りである。
ヤーウェの正体は、パレスチナの山の神(怒りっぽい神)であり、これと至高神(普遍神)エローヒムをモーセが混同してしまったことが、中東の紛争(悲劇)の淵源である。

(4)したがって、イスラム教のアラーも、エローヒムのことである。
このことは、旧約と新約の神を(アラーとして)認めているイスラム教の穏健派(正統派)にとっては、別に不思議なことでも何でもない。
「イエスは救世主でなく、預言者であった」と、彼らは言っているだけで、
「イエスに臨んだ神とムハンマドに臨んだ神が同じである」(アラーでありエローヒムである)
ことに、別に彼らは異存はないのである。

 実はこれが、イスラム教国で、密かにハッピーサイエンスの信者が増えている理由である。
「エル・カンターレとは、イエスの父のことなのだ」
で、彼らは十分納得する素地を持っている。

(ちなみに、穏健派イスラム教は、聖書の神を「アラー」と表記している。アラー=エローヒムであれば、これは間違いではない。)
お互いに、意外と近い距離にいるのである。偏見を持っているのは、むしろ、我々の方かもしれない。

 ですから、頑張りましょう。世界に真の平和をもたらすことができるのは、我々なのですから

 

 

 

 

 


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