11日の日経、地球回覧は「ロシア国民に漂う虚無感」を取り上げていました。
「政権の中枢で法律が守られていないのに、どうして法治国家が可能なのか」
という「法のニヒリズム」や
「政治家は自分の利権確保に奔走しているだけだ」という「政治に対するニヒリズム」
を問題提起していました。
しかし、これは今の日本にもあてはまります。
大きなちがいは、
ロシアでは、「90年代の混乱を経てようやく手にした経済的利益を守り、広げることに
没頭している」のが、無気力な大半の国民というわけですが、
日本の場合は、無気力な大半の国民は、これまで蓄えてきた経済的利益を、失われた
20年で使い切り、今は自分の手足を食いつぶしているということです。
日本はロシアよりも悲惨な状況なのです。
どうして国民はそのことに怒りを持たないのか。
大いに怒るべきではなかろうか。