忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

特定技能、5年間で最大82万人受け入れ見込み外国人依存強まる

2024年03月05日 | 随感随筆



少々前だが、どこかの日本のメガネが「アラブ首長国連邦は人口1000万ですが自分の国の国民は100万しかいない。900万の外国人と共生している」「日本も外国人と共生する社会を考えていかなければならない」と会見で発言したとか。

これに対して、どこかのメガネ擁護派は「切り取りだ」と怒っていた。日本のマスコミみたいなことするな、ということだが、会見の動画を見てみると、たしかにその前後には「UAEやカタール、サウジと日本は比べるべくもない」「日本は日本特有の共生社会を考えねばならない」とも言っている。たぶん、メガネ好き連中は「この部分」をして「切り取るな」と怒っているわけだが、いずれにせよ、大したことを言っていないのは同じことだ。

また、メガネは「外国人の方が暮らしやすい環境を整える」と言っている。「相談できる窓口を設置していく」とか日本語も覚えてもらおうとか、その辺のSDGsバッジをつけている小学生でもそのくらいは言う。要するに、私のようにメガネ辞めろという人らの心配事はそこではなく、このメガネ、本当に自分の意志で話しているのか、意味が分かっているのか、問題の本質を理解しているのか、対処法はあるのか、日本人にデメリットはないのか、というか、そもそも大丈夫なのか、メガネがズレてるんじゃないのか、という疑念が積み重なり、不気味さと共に不安感を覚えているのである。

それにバランス感覚も危うい。「日本独自の」「日本特有の」は結構だが、例えば令和4年、中国に在住する日本人は102,066人だ(外務省)。出入国在留管理庁によると、日本在住の中国人は788,495人。いま、すでに、管理できている人数だけで、である。これに「人口10倍なんだからそらそうよ」という頭のちょっとアレは横に置いておくとして、それなら中国共産党は日本人在留者に対して「暮らしやすい環境を整える」とか思っているのだろうか。

入国基準や在留資格などの各種審査はどうか。福祉関連はどうだ。北京に住んでいる日本人家族に子供ができたら手当はもらえるのだろうか。日本人にもセーフティネットは用意してあるのだろうか。日本人は中国では中国の「独自」の「特有」の対応をされているわけだが、つまり、国家と国家の相互主義という基本的関係すら担保されていない。

UAEなどは移民が多くとも治安が良いとされる。日本外務省が「渡航リスクゼロ」に認定しているほど安全とのことだが、その理由は「暮らしやすい環境を整えているから」ではない。そこで思考が止まるのは「SDGsのうた」を歌って踊るアレな人らくらいで、常識ある大人ならば「取り締まりが厳しいんじゃないの」くらいは思いつかねば危うい。

日本では外人が集って「日本人死ね」と騒いでもお咎めなしだが、アラブ首長国連邦の公共施設や公の場で「中指」を立てたら逮捕されて拘留される。最短でも半年はぶち込まれる。出たら国外追放だ。みんな大好き「中指姫」が逮捕されないのは、ここが日本だからである。

そもそもイスラムの刑法典では「同性愛者は死刑」なのも有名だ。売春は鞭打ちだ。女性が「レイプされました」と警察に訴えても「男性の証人は4人いますか?」と問われる。いなければ「婚前性交渉の罪」で捕まるのは女性だ。文春砲はすべからく不発に終わる。

日本の深夜、コンビニ駐車場や集合住宅近くの公園で外人が酒盛りしても捕まらないのは日本だからだ。SNSもそう。UAEや国民、イスラムを嘲笑する投稿をしたら逮捕される。日本では外人が日本政府はおろか、皇室を侮辱しても炎上するくらいなものだ。

そんな外国人優遇の暮らしやすい日本。労働力不足で大変だ、ということで外国人労働者を5年で82万人も入れるという。記事にもあるが2023年10月で外国人労働者は特定技能も含めて既に200万人オーバー。11年連続で絶賛増加中だ。これが家族も呼んでもいいよ、日本で暮らしていいよ、で日本語研修や教育訓練やらを用意する受け入れ企業は儲かって仕方がないだろうが、その企業の中に「株式会社フィールジャパン with K」がある。

ここの代表取締役は岸田武雄。メガネの実の弟だ。業務内容は「特定技能制度 外国人採用支援」である。そらニヤニヤ半笑いで「外国人との共生社会」を言うはずだ。馬鹿にしているのである。日本人に対して、おまえら、ほんとうに、なぁんも気にしないのな、阿呆すぎて可哀そうになるレベルだな、とメガネの奥でせせら笑っている。



ローマ人は人類史上、初めて法による支配を制度化した。十二表法が制定され司法が定められて市民の権利は守られた。その後も「リキニウス‐セクステゥス法」や「ホルテンシウス法」などが定められて市民の権利は拡大していく。専制君主主義ではなく元老院、平民会など立法機関が存在した。そして「ローマ法」ができる。つまり、法治国家だ。

拡大した帝国は財政難に陥り、他民族に寛容な政策をつくり移民政策を進める。カラカラ帝が「全自由市民にローマ市民権を与える」と宣言するが、その頃にはもうゲルマン人などはローマ帝国内部に浸透、実権を掌握していたのも歴史的事実だ。そして「ゲルマン民族大移動」でとどめを刺される。東と西に分断していた帝国は西が滅んでしまうわけだが、いま、太平洋を越えたところにある大国が同じ轍を踏もうとしている。

もちろん、その大国の傀儡国家である日本は笑えない。ローマ帝国は「ローマ人」というアイデンティティを小馬鹿にしたから滅んだ。日本政府は「日本人」を小馬鹿にしている。日本という国家を軽んじ、宗主国の言いなりになり、しょうもない反日国家にすらべろんべろんに舐められてへらへらしている。政治家の質は国民の質とか言うが、それなら先月、全国人権擁護委員連合会などが主催した「共生社会と人権」という左臭いシンポジウムにニヤニヤしながら、

「残念ながら、わが国においては、雇用や入居などの場面や、インターネット上において、外国人、障害のある人、アイヌの人々、性的マイノリティーの人々などが、不当な差別を受ける事案を耳にすることも少なくない」

「近年、外国にルーツを有する人々が、特定の民族や国籍に属していることを理由として、不当な差別的言動を受ける事案や、偏見により、放火や名誉毀損等の犯罪被害にまであう事案が発生している。次は自分が被害にあうのではないかと日々恐怖を感じながら生活することを余儀なくされている人もいる」

と底抜けの売国発言をビデオメッセージで残し、英訳までして世界に発信している国賊メガネは「日本人の質」の最たるものであると受け止めるべきだ。あの姿こそが「いま、世界から見えている日本人の姿」なのである。

こんなメガネが来月、訪朝して金正恩に会い、在日の拉致被害者を政府専用機で一時帰国させ、日朝国交正常化とかでメディアに持ち上げさせて5兆円ほど盗られ、更には国賓待遇で浮かれたメガネが米国会議事堂で原稿読ませてもらって支持率回復で総裁選に総選挙、立憲のアシストも功を奏して、またまた自公政権で過半数。それで足らねば国民も維新もあるし、いよいよ待望の初の「女性総理誕生」ということで上川首相か。御祝儀もあって支持率は8割越えで自民は安泰だ、とか言いながら日本人の金を景気よく外国と外国人にだけばらまく。そんな日本ならばUAEのほうが確かに魅力的だ。ドバイには行きたくないがな。




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