安倍総理の国葬反対だとして、愛媛県や広島県、大阪府など、各自治体に脅迫メールが届いているとか。中身は国葬を中止しないと「全国の子どもを海外製スタンガンで気絶させた上で誘拐する 」という幼稚なものだ。たぶん、夏休みだ。
悪文の見本みたいな阿呆だが、例えば「子供」を「子ども」と書くのは持続可能的によろしいが、何故にわざわざ「海外製」なのか。「スタンガンで」と書けば事足りるのに。
それに「気絶させた上で」というのも不要だ。読みやすい文章とは、徹底的に「書かなくてもよい」ことを削ることが肝要だ。お前が言うなという誹りを甘んじて受けつつ断言すると、つまり、この脅迫メールは文章がとても拙い。仕事だと叱られる。だからたぶん、人生の過半以上が夏休みなアレらの仕業だとわかる。
それに誘拐したあとにどうするのかも不明だ。誘拐したのち大切に育てて立派なアベガ―にする、とか目的もない。無節操で無計画なのも巷のアベガ―と同じか。それに情報も拙い。それに日本にはＴＭＭ社がある。国内初の護身用品専業メーカーだ。ＫＳＰのスタンガンは3年保証付きでお勧めだ。
いずれにせよ、中国共産党の報道官とか北朝鮮の声明を見習えと言いたい。
例えば、北朝鮮。安倍政権に対しては「安倍一味は、面の皮がクマの足の裏のように厚い」だった。センスが光る。当時の河野外相が北への経済制裁なんか解除するわけない、と言ったら「日本にいくら人がいないとしても、河野のような低質人間が外相を務めているのは、嘆かわしさの極みである」だ。名調子というのはこういうことだが、もちろん、親分の中国共産党も素晴らしい。
記事にある「火遊びをすれば、必ずやけどをする 」もわかりやすい。「風が吹けば桶屋がナントカ」ではなく、そのままストレートで伝わってくる。
日本で子供に言う場合は「火遊びするとおねしょする」だ。危険な遊びをさせないよう、大人は子供の羞恥心を巧みに刺激した。おねしょするくらいなら火遊びは止めよう、と純粋な子供は思ったはずだ。また「夜に笛を吹けばヘビが来る」とか「雷が鳴るとへそを取られる」とか「ミミズにおしっこかけるとちんちんが腫れる」もそうだ。ヘビが来たら怖いし、へそがなくなったらおそらく困る。あそこが腫れたら困るし痛いかもしれない、と恐れる。
「ファイブ・アイズ」に対しては「大胆にも中国の主権、安全、発展利益を損なうなら、目を突かれて失明しないよう注意しろ 」と物騒だった。これは蛇頭のボスが言ったのではなく、中国共産党の外務省報道官、趙立堅が言った。
安倍総理が台湾の民間シンクタンク主催のフォーラム で中国共産党を指して「中国に対しては、領土拡張を追い求めてはならないと強く言うべきだ。隣国を挑発したり、しばしば追い詰めたりする行いは控えるべきだと言うべきだ 」と言った。そこであの「台湾有事は日本有事、日米同盟の有事だ」が出る。
すると、今度は中国共産党外務省、副報道局長の汪文斌が「台湾は中国の神聖な領土だ。中国人民のボトムラインに挑戦すれば、必ず頭を割られて血を流すだろう」だった。「失明させるぞ」「頭を割るぞ」は堅気の発言ではない。
いずれにせよ、言葉でやりあっている間はいい。しかしながら、条件が一つあって「○○したら△△するぞ」みたいな個別具体的な事例を挙げたら注意が必要だ。互いに引くに引けない。軽んじて実行すれば相手も引けない。実行しなければ相手に屈したことになる。いま、米中は明確にここまで来た。
石破茂なら中国共産党も「勝手にしろ」で済ませるが、相手は腐ってもアメリカの下院議長だ。安倍総理と同じく、国際社会の注目度は高い。
ペロシはコロナ感染から復帰したとのことだが、ウイルス対策だけではなく、いろんな対策はしていたほうがいい。空母で護衛させるのもいいが、アメリカ国内での「対策」も重要だ。「体調を崩して再延期」も考えられるが、果たしてそう安易に事が運ぶかどうか注目だ。
日本国民は安倍総理を失い、いま、またマスコミや万年野党のバカ騒ぎをみせられている。もう、そんな悠長をしている時間はないと思う。
危機に瀕した船で行われるより真面目な相談は無い。
レオナルド・ダ・ヴィンチ
1956年、スイスのベルンではソ連の侵攻に備えて、街中で「火炎瓶」の訓練が行われた。あの「民間防衛」が全家庭に配布される10年前になる。いま、台湾では街中で防空演習がなされている。台北でも空襲警報が鳴って避難訓練が行われている。日本は実際のところ危機に瀕していないのか、もしくは危機は隠されてはいないか。それとも危機感自体が死んでしまっているのか。