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エメラルドの瑕疵

旧 『楽母の人見知り日記』です。 毎日更新しています。気候の良い時期は地元(京都)の寺社散策に励みます。

どこかで誰かが見ていてくれる

2014-08-02 19:10:50 | 
福本清三 聞き書き 小田豊二 著  集英社文庫  2014年 7月27日 第9刷

どこかで誰かが見ていてくれる 日本一の斬られ役 福本清三
というのが正式なタイトル。
帯には祝! 映画初主演!! 『太秦ライムライト』の文字が躍る。

太秦ライムライトの真の原作は、チャップリンのライムライトではなく、このどこかで誰かが見ていてくれるだと思われる。
なんてなことも書いてある。

今年観た映画の中では『太秦ライムライト』が私の中ではピカ1なんだよね。
歳老いた大部屋住まいの斬られ役、脇役専門の俳優と、伸び盛りのヒロインの物語。
それに、時代劇の真っ盛りの東映が、潮が引くように時代劇から撤退した現実をからめつつの映画。

ものすごい盛り上がりもない淡々とした映画で、初主演の福本さんは、確かに一部映画評でもあるように台詞廻しが長けていたとは言い難かったけれど、それでも
どう言えばいいんだろう。
じわじわと沁みてくる感じ。

いつまで経ってもジーンと残る感動。


先日、みぃさんが、この福ちゃんの聞き書きの本も(とっくに)読んだよ、と言っていた。
彼女は時代劇チャンネルなんかを登録している時代劇フリークで、なおかつ、大変な読書家。
みぃさんに勧められて読んだ本も数多い。

たまたま本屋を覗いたらこの本が平台で手招きしていたので(笑) 買ってしまった。
この後に続くのもあるようなので、それも読みたい。

聞き書きというだけあって、全部語り口調の文字が並ぶ。
それが、しょうもない、恥ずかしい、そんなアホな、すんまへん。。という言葉がちょくちょく出てきて、福本さんがこうしてライターにインタビューしてもらっているのでさえ、とんでもなくおこがましいことだと思っているのが伝わってくる。

含羞の人、とあったけれど、ほんとにそうだと思う。

15歳で東映撮影所にはいってから、定年を迎える寸前までの自叙伝。
確かに、太秦ライムライトの世界がここにあった。

でも、60歳定年とあるけれど、太秦ライムライトを撮ってた頃は70歳ぐらいだと思う。
どうしてたのかな? それは次に読もうと思っている本で分かるのかな??

これを読みかえして、また映画のじわじわじ~んという感動が強くなった。

多分、みぃさんに言わせれば、福ちゃんのすごさに気がつくには楽母ちゃん、遅すぎるんだってば! なんだろうね(笑)

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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いえいえ(笑) (みぃさん(福ちゃんファンです))
2014-08-02 19:34:57
遅すぎなんてことはありませぬ。人様にそのような、おこがましいことなぞ言えませぬ~
返信する
おはようございます (楽母)
2014-08-03 07:42:03
みぃさん
次の『おちおち死んでおれまへん』?だっけ、ハリウッド行きの聞き書き本、あれも見つけてこなきゃ。
ああ、それでなくても積読本が増えてるのに~(苦笑)
返信する

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