塔山 郁 著 宝島社文庫 2024年 12月20日 第15刷発行
サブタイトルが薬剤師・毒島花織の名推理
K書店の文庫本新刊の棚で見つけて手に取った。 毒島花織シリーズはすでに6冊なのね。
面白かったので、探しに行かねば。
この薬剤師の名字、ぶすじま、とすんなり読めたのは高校時代に、同じ名字の先生がいたから。
男性の先生だったけれど、はて、何の教科を教えていたのやら。 全然記憶にない( . . . 本文を読む
知念実希人 著 実業之日本社文庫 2025年4月15日 第1刷
テレビドラマも始まっている天久鷹央の事件カルテシリーズ。
アレクサ、なら知ってるんだけど、エリクサーって何よ? 調べないと分からない題は前にもあったな(笑)
現役の医師で、本格ミステリー書いてるような人だから、普通に私が知らないような言葉たくさん出てくるのよね。
エリクサーの意味が分かっていれば、読む前からある程度分かってしまうよ . . . 本文を読む
彬子女王 著 PHP文庫 2024年 7月10日 8刷
先日、オールナイトニッポンだっけ? 彬子女王殿下がパーソナリティを務めていらしたのを、少しばかりニュースの中で見聞きしました。
この赤と青のガウンは、イギリスはオックスフォード大学の留学記。
本を読んでいてもユーモアもあるし、堅苦しくないし、ああ、本当に彬子さまは聡明なかたなんだなーと感じます。
皇族の暮らしぶりや、オックスフォード . . . 本文を読む
石田祥 著 PHP文芸文庫 2025年 3月21日
シリーズ4作目にして、《了》
京都本大賞を受賞しただけあって、多分、京都人ならそのクリニックのある不思議な住所を頭の中で思い浮かべるはず。
(京都市中京区麩屋町通り上ル六角通西入ル富小路通下ル蛸薬師通東入ル)
このクリニックは、本当に求める人だけしかたどり着けない古ぼけたビルにあって、求めない人には一生かかっても見つけられない所にある。
. . . 本文を読む
東野圭吾 著 集英社文庫 2025年 3月25日一刷
マスカレード・ホテルから始まったマスカレードシリーズの4作目。
一応、この4作で今の形での物語は完結したようだけど、この夏に最新の単行本として《マスカレード・ライフ》が刊行されるみたいなので、まだまだ続くのかな。
それにしても、事件の舞台となるホテル・コルテシア東京。 事件が起きてもすべて解決できているので逆に、世界一安全なホテル・・・ . . . 本文を読む
澤村御影 著 角川文庫 令和7年 3月25日初版
高槻ファミリーの大切な「思い出」と、推しキャラエピソード満載の番外編! と、出版社のコメントにあったとおり。
5つの短編集。
EXだけあって、前にどこかで読んでるよね、というものだけど、視点がちょっとずつ違うのかな。
5章のうちの2章目、「山のむこう」が心に残った。
人魚の肉を食べたばかりに不老不死になってしまった海野紗絵。
ちょくちょくこ . . . 本文を読む
松井久子 著 中公文庫 2025年 2月25日 初版
この前に出ていた「疼くひと」の著者で、文庫の表紙は同じ人が書いているんだろうね。
ざっくりした感想だと、亡くなった森瑤子さんの作品に似たものを感じる。
ちょっと何かを渇望しているような女性の描き方とか。
ただ、私には理解不能で(苦笑)性愛も含めて75歳の女性が86歳のひとを、本気で好きになる展開。
いや、いいんだけど。
年齢に関係なく . . . 本文を読む
天久翼の読心カルテ 神酒クリニックで乾杯を
知念実希人著 実業之日本社文庫 2025年 2月28日 初版第4刷
『本作は2015年10月に刊行された《神酒クリニックで乾杯を》(角川文庫)を大幅に加筆・修正のうえ改題したものです』と巻末に書かれている。
確かに2019年に神酒クリニックで乾杯をという文庫は読んでいる。
まぁ見事なぐらい中身を忘れていて(笑) まるで初めて読んだかのように . . . 本文を読む
阿川佐和子 著 中公文庫 2025年 2月25日 初版
ちょっとタイトルに騙された、、、感じがしないでもない。
今はもう懐かしくもあるコロナ禍の日常を主に書いているだけで、別にたくらみ云々、とは読み取れなかったなぁ。
そういえば、あの不要不急の外出自粛、マスクと手指の消毒、アクリル板、ソーシャルディスタンス。 毎日報道されるコロナ罹患者数。
そういうのはなくなったね。
リモートワーク . . . 本文を読む
柚月作品ファンには遅っ!って思われるだろうけれど、やっと『盤上の向日葵』を読みました。
将棋は全く分からないので文中に出てくる棋譜? 駒の動かし方もものすごい芸術品でもある駒の事もまったく知りませんでしたが、天才棋士の生い立ち、取り巻く過去から現在にかけて。
それこそ将棋のように、あれこれと“読んで”事件にたどり着く刑事たち。
なぜか出てくる向日葵の花。
白い日傘をさしている(ここでは母親なんだ . . . 本文を読む
窪 美澄 著 文春文庫 2025年 2月10日
第167回の直木賞受賞作だったんだね。 最近、直木賞や芥川賞の受賞作を是非とも読まねば、、、という情熱は失せている。
でもね、これを読もうと思ったのは5編の短編集で、その一番最初の話が真夜中のアボカド、という作品だったから。
『アボカドの種から芽が出るかな。』という書き出し。
その1行を目にしてすぐに本屋のレジに向かった。
アボカドを育てたこ . . . 本文を読む
今村翔吾 著 中公文庫 2024年 12月 15日再販
今村翔吾さんの作品は大好きでこれまでも何冊か読んでいる。
「幸村を討て」は2022年に直木賞受賞後第1作として書かれたもの。
読む前は、やっぱり、、、幸村を討て!と言ったのは家康だよね、なんて思っていたけれど、登場する大阪の陣で活躍する6人の武将によって話は進められ、その誰もが思う。
「幸村を討て」と。
敵だけではなく、共に戦った味 . . . 本文を読む
山口恵以子 著 ハルキ文庫 2025年 1月18日
《食堂のおばちゃん》シリーズの17作目。
今回もほっこり優しい気持ちになる。
私の中では、東は《食堂のおばちゃん》で、西が《鴨川食堂》かもしれない(笑)
あ、まだ西には《最後の晩ごはん》もあったっけ。
はじめ食堂に新しく常連になりそうなケン、と呼ばれる外国人が登場する。
また彼が善い人でね。
毎年恒例のはじめ食堂の忘年会に集まってくれ . . . 本文を読む
知念実希人著 実業之日本社文庫 2024年 12月15日初版
天久鷹央の推理カルテ18冊目かな。
いつものメンバー 天医会総合病院の副院長であり統括診断部のトップであるエキセントリックな天久鷹央と、訳ありで元外科医で今は内科医になっている小鳥遊優、研修医の鴻ノ池舞の3人が、不思議な病状を示す患者らの病名を診断して、正しい治療法に導いていく物語。
水神の祟り。化け猫の憑依。頭蓋骨から消え . . . 本文を読む
柏井壽 著 PHP文芸文庫 2024年 11月21日
これ、去年の12月に読み終えていたんですけど、なんせ実家の片付けなんかでぎりぎりまでバタついていたので感想をしたためる時間がありませんでした。
ってな、言いわけで(笑)
柏井さんのお料理を絡めた京都本、大好きです。 お腹が鳴ります。 実在のお店なら食べてみたいと思います。
下鴨料亭の方はちょっと高そうなので(笑) 鴨川食堂にしましょう . . . 本文を読む