
天久翼の読心カルテ 神酒クリニックで乾杯を
知念実希人著 実業之日本社文庫 2025年 2月28日 初版第4刷
『本作は2015年10月に刊行された《神酒クリニックで乾杯を》(角川文庫)を大幅に加筆・修正のうえ改題したものです』と巻末に書かれている。
確かに2019年に神酒クリニックで乾杯をという文庫は読んでいる。
まぁ見事なぐらい中身を忘れていて(笑) まるで初めて読んだかのように読心カルテを面白く読み終えた。
神酒クリニックの神酒章一郎院長と、彼のもとに集まった6人の天才医師たちの話では、わずかな表情の変化で相手の心を読み取ってしまう天久翼もいたらしいのだが、覚えがない。。。
この加筆・修正されたものでは精神科医でもある天久翼の役割も大きい。
天久、で分かるように、これは別のシリーズである天久鷹央の兄にあたるのが翼で、どうも著者は、兄妹シリーズを始動させようとしているらしい。
天久鷹央シリーズは今はアニメ化もされているらしいし、4月からはテレビドラマも始まって、鷹央は朝ドラでこけた?橋本環奈が演じるとか。
本を読んでのイメージだとビジュアルは橋本環奈でしっくりくる。
鷹央シリーズには翼という兄は出てこなかったように思うので(自信ありませんが)もし演じるとしたら誰がいいのか? なんて妄想(笑)するもよし。
さて、本題に戻って小説の感想。
二転三転する筋と、最後のあっと驚くオチ。
ああ、そう来ましたか。
と思わないでもなかったけれど、途中から、なんとな~くこの脇役ふうでちょくちょく出てくるヒトが怪しいんじゃない??と分かってしまった(笑)
そして、それは正解だったから、私はあっと驚かなかったけれどね。
両方のシリーズに出てくる刑事もいて、これは著者が同じだからこそできるクロスオーバーテクニック。
面白かったんだけどね、一応医療ミステリーだから、ネタバレできないしそこをぼかして感想かくのって難しいね、ということでごめんなさい。
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