極楽往生日記

 葬式無用、戒名不用。

コントロールされた魅力。

2006-05-16 | 現代音楽日記
ウケを狙うとはずします。こけます。はまります。

ぼーっとしてるときにぽつりとしゃべるとウケるんですよねぇ。

しかも、「なにがおかしいんじゃいゴルァ」
って言えば言うほど、周りは爆笑します。

殺意すら芽生えますね(-_-lll)



それはいいんですが。



魅力の魅の字は魑魅魍魎の魅です。
鬼です。
ばけものです

魅力っていうのは難しいですね。
なかなか作ろうと思って作れるものではありません。

正しくて論理的な人が魅力的なわけでもないし。
(むしろ反対のことが多いですね)
科学者なんかでも、魅力的で有名な人は部分的には
とても論理的ですけれど、どこかオカしいところがあるように
思います。(普通カメラに舌出して写らないと思いますし

かといって、天然であれば魅力的かというと、
そういうわけではないですよね。
自然にしていて疎ましがられる人もまたたくさん
いるように思います。


実は、今までに結構考えました。
作曲とかしてますと、どうしても甘さと辛さをどの程度
含ませるかということを考えざるを得ません。

一時期は、辛いだけの作品が多かった現代音楽界ですが、
最近は甘いだけの作品も増えてますね。
いいのかなぁそれで、と時々ふと思います。

魅力の魅の字は、とりつくという意味です。
つまり魅力とは、とりつく力です。
結局どうしたら相手にとりつけるかというと、
相手が潜在的に持っている欲求を満たしてあげれば
よいわけです。
そして、ある一面の魅力だけでは飽きられますから、
多面的な魅力を必要とするわけですね。

欲求の一面を満たすのは意外に簡単です。
たとえば人が癒しを求めていれば、癒される
ような曲を書けばよいわけです。

でも、それだけでは飽きられるからと、いろいろな曲想を
ぶち込むと、今度はぶち込んだだけの魅力ができるはずです。

って書いておいてなんですが、好きなだけぶち込むと、
かえって魅力が減ることもあります。
難しいですね(-_-lll)

結局、複雑なものをベースにしながら、表にはシンプルな顔を
見せるけれど、少しずつその顔が変わって行くような形が
一番多様な表情を出せるのかなと今は思っています。

人間で言えば、常に明るかったり優しかったりするけれど、
苦労の跡がふと顔に表れるような。


でも、実際にはなんでかわからないけれど魅力的な人や、
魅力的な曲ってたくさんありますよね。

あれはたぶんばけものがとりついています。
近寄らないようにしましょう。

危険です(-_-lll)
(ってあれ?書き始めたとき考えた結論と違うような...