あいかわらずけったくそ忙しい日々ですが皆さんおげんきでしょうか?
自分的に5月はいつも卒業シーズンでございまする。
(あいやそういえばみんな卒業しちゃったねみたいなディレイ効果)
で、卒業モノをようつべで流しながら深夜作業をしておるわけですが、
今年2月発売のAKB48「桜の木になろう」のPVが意外にいいなと。
いや別に
ファンなわけではない
んですが。(でもスカートひらりは好き
ストーリーは
このへんでどうぞ<(_ _)>
で、リンク先でも話題になっているように、映画監督の
是枝裕和さんが
PVの監督をなさっているわけですが、割と重いテーマを扱ってます。
(最後背中を押すシーンで「日和ったなテメー!」と思わなくもないですがそこがPop)
で、扱ってるテーマは「生死」ではあるんでしょうけれど、それよりも、
「流れる時間」と「止まった時間」なんじゃないかと思うわけですよ。
松井珠理菜が亡くなってから時間が止まっている前田敦子。
毎年墓参りをしている仲間たちの人数も減っていく。
今を生きる友人たちと時の止まった友人の間の仲立ちをする大島優子。
前田敦子は白い服を着てくる友人(こじはる?)に八つ当たり。
「靴は黒にしてきたのに...」
そういう問題か。
皆から少し遅れて歩く前田敦子。
松井珠理菜の自宅を皆で訪問し、帰り際笑って見送る両親。
歩いていく5人(+松井珠理菜)
時間が止まったままの両親。
いやシュークリームは2個食うだろ
学校を目指す道すがら道路わきに花(交通事故死ということですか
おばあちゃんの異変に気付く最後尾の前田敦子。
ともちんが遅れるのは今が充実しているからか(後で出てきますね
学校を訪れるも一人離れる前田敦子。
皆は(たぶん)写真集に松井珠理菜を見つけ無言に。
そして校舎を出ると、皆は校庭の桜の木の下に昔のままの松井珠理菜を見つける。
帰り際のバスの中、海のそばを通り皆がはしゃぐ中一人佇む前田敦子。
そこに松井珠理菜の幻影(回想)を見つけ、真顔の前田敦子をバックに
音楽が流れ始める。笑顔がこぼれそうになった瞬間画面が切り替わり
松井珠理菜との2人の回想シーンへ。
この笑顔がこぼれそうになる瞬間
がいいんですよ。これは絶対に狙って撮ってます。
(気付いていなかった人はぜひ目を皿のようにして見てくださいね)
これがきっと、「時間が止まっている人」から「時間が流れている人」に変わる瞬間
なんだと思うんですよね。
ここから先は普通にPVですので割愛。
ラストの解釈はそれぞれでしょうし、それでいいんじゃないかと思います。
(普通はファンだったらここからが嬉しいんでしょうけど...)
ただ先ほども出たともちんだけ、松井珠理菜が触れずに去ります。
これが元で松井珠理菜は現実を卒業していくんでしょうね。
この後両親を描かないところがまたPopで素晴らしい。
(ショート版PV作ったらストーリーわかんなくなりますしね)
前田敦子の笑顔を描くまでが監督の勝負どころだったんだろうなと。
(これで更に時間が止まったままの両親を描くと重くなりすぎますから)
引きずっていることが「いい」とか「悪い」ではなくてそういうものなんだと。
たとえ止まった時間も、いつかまた動きだすんだと。
監督は私の10歳年上ですね。
こういうのを見ると、やはりたくさんの人に何かを訴えるにはPopなだけでも
真剣なだけでもダメなんだなぁと感じます。
いけないいけない。精進精進。
AKB48『桜の木になろう』高画質完全版PV(左右反転)