なるへそブログ

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神奈川県における私立高校併願受験の意外な仕組み

2014-12-09 18:31:45 | 教育
今年も残すところ1ヶ月を切りました。受験生のみなさんも、ラストスパートの時期になりましたね

さて、今日は我が地元、神奈川県の高校入試の内情について、最近知ったことをお伝えします。

高校入試において、神奈川県では公立思考の傾向が続いています。私自身も神奈川県の公立高校出身ですし、他の都道府県との比較データなどが分からないのですが、おそらく全国の中でも公立高校に進学する率が高い地域だと思います。

さて、その公立高校受験においては、平成24年までは二回に分けて行われた入試が、平成25年より「共通選抜試験」として一本化されました。つまり一発勝負の入試となったわけです

受験生としては、1回の受験チャンスしかないのはとても不安です。ここで必要になってくるのが、私立高校との併願受験という選択です。

実はこの私立高との併願が、神奈川県においては特殊な方法で行われているのです。世間的には神奈川方式と呼ばれている入試形態です

神奈川県内の私立高校は、それぞれ独自の成績基準を持っています。たとえばオール3以上なければ受験できませんとか、2年と3年次の5教科の成績をみます。といったような感じです。

併願受験を希望する受験生は、まず中学校の先生に申告をします。すると中学校の先生が上記の受験基準などに該当するかどうかを判断して、出願の可否を見極めます。

併願を希望する生徒の状況を確認したら、中学校の先生は各私立高校に名簿を送ります(直接持参するケースもあるそうです)。これを教育相談と呼ぶそうです。

この教育相談は例年12月の半ばくらいに行われています。この相談で私立高校側からOKが出れば、その生徒についてはよっぽどのことがない限り、基本的には合格を出しますという事前の約束の意味になるのだそうです。

なるへそ、これはびっくり。
本番前には合否が決まってるということなんですね。中学校での内申だけで、すべてが決まってしまうということです

何となく入試が入試ではなくなってしまうような、ちょっと違和感が残ります

でもこれは、公立高校が一発勝負となったことにより、公立に不合格になってしまった受験生が、どこにも進学できなくなってしまうことを防ぐという目的があるのだそうです

なるへそ、なるへそ。そう言われると少しは納得できる気もしてきました

もっとも、入試ですから当然試験は行います。だいたい年明け2月の上旬くらいに実施されています。多くの私立高校が筆記試験を設定しているようです(なかには面接試験を実施しているところもある)。

12月に教育相談を行っていますから、試験があまりうまくいかなくても基本的には合格です。ただし100%ではないので、例えば回答用紙を白紙で出してしまうなど、あまりにも結果がひどい場合は、事前のOKが取り消されてしまう可能性もあります

ちなみに、このシステムは一部の上位校には当てはまらないのでご注意を

僕は毎年新聞に載るセンター試験の問題やら、公立入試の問題やらを解いてみるのを密かな楽しみにしています。勉強って、試験のプレッシャーがないなかでやると、すっごい楽しくポジティブにできちゃうから不思議ですよね

受験生のみなさん、あとわずかな期間ですが、悔いのないよう頑張ってください



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