隣りの吉田日記

レーサーが周りの景色気にしたらぶつかって死ぬよ

親孝行のつもり

2004-08-30 | ばいの国
台風でお父さんから会社へ送ってもらう。
出社したら、今日は10時に帰っていいよと言われがっくり。
家出る前に電話してくれればいいのに。


台風がくると実家の父を思い出す、ってまだ生きてるけど。
大工の父は台風がきそうになると、自分が建てた家が崩壊?しないよう
頼まれてもいないのに補強しに出て行く。
腕はいいが商売できない父は絵にかいたような昔の職人である。

今も弟と一緒にやってる傍ら、懸魚(げぎょ)を次から次に彫り、これまた
今まで建てた家に取り付けにいったりしてる、無償で。

母も私も、何かもったいない気がして、ネット販売できないものかと
考えたりしたが、取り付けまでしないと気がすまないであろう父を考えて
不可能だとあきらめた。

懸魚の次は小さい机を次から次に憑かれたようにつくっていた。
昔のちゃぶ台の四角いのである。久しぶりに実家に帰ると座敷は机に占領され
ていた。私もひとつ持ってけと渡された。

この机も次々に知り合いにあげていたので母はあわてて地元の物産展に出した。
2こくらい売れただろうか?2500円くらいだったと思うけど厚みも足も太い
立派なものだ。折りたためないのが難点だが、それ以上の価値は充分ある。
そのうち机も結局全部人様にあげてしまいなくなった。

その後今度は額縁にはまる。
木目をいかしところどころ手を加えた、素朴だけど重厚な額縁である。
友達の力を借り、今度こそ額縁作りに飽きないうちにお金にしてあげようと
「フルフル」の店の隅で額縁展を開かせてもらい大盛況?のうちに終わった。

高いか安いかわからないが額縁も2500円だった。30個近く売れただろう。
福岡までプチ額縁展を見にきた両親は、中身の絵が息子の描いた猿やうさぎ
だったので少しひいていたが嬉しそうだった。

ちなみに売れ出したのは中身の絵を普通の便箋に替えてからである。
コメント
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