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FuYuKaiな感じ

映画/舞台大好きな♂の日々を綴った不定期更新な日記。。。

【ダーウィンの悪夢】2007/05/09 in キネカ大森

2007-05-29 00:36:20 | ○映画/DVD【た行】
過去ネタ第2弾は、私の鑑賞記録の中でもドキュメンタリー作品『ダーウィンの悪夢』をご紹介!

今回は何気に久しぶりに行ったキネカ大森での鑑賞、ちょっとマイナー系観に行くにはちょうどいいところです。
ちょうど今月は「ドキュメンタリーに触れる」という特集期間中で、現在では「エンロン」が公開中です。
音響、座席共にそんなに良いわけではないけど、通っちゃいますねぇ


ダーウィンの悪夢あらすじ
 アフリカ、タンザニアのヴィクトリア湖畔には巨大な魚を運ぶ人や水揚げする漁師たちで活気にあふれている。
 この巨大魚こそが、半世紀ほど前に湖に放たれたナイルパーチであり、今ではヨーロッパをはじめとした世界各国へ輸出される大事な収入源である。
 ナイルパーチを仕事にしているのは漁師や加工業者だけでなく、魚を空輸するパイロットたちもその一員であり、旧ソ連地域の人間が多い。
 ナイルパーチのご利益にあやかりたい人々は周辺の村々からも集まってはくるものの、元手のない彼らは仕事にもありつけず、貧困状態。女たちはパイロット相手に売春で稼ぐが、エイズが蔓延、毎日のように死者がでる悪循環となっている。

 貧困の彼らの中には「戦争があれば・・・」と呟く者もいる。

 ナイルパーチにより裕福になるはずが、実際には悪夢のようなジレンマに陥っているありのままの姿をとらえたドキュメンタリー。


感想
 おすすめ度(星3つ)
  
  観終わった後に、このどうしようもない現実を変えられないのかと考えてしまう作品でした。
  ただこの現実は結構エグいかもってことで3星です。

  誰かがヴィクトリア湖に放した巨大魚ナイルパーチ。
  「ダーウィンの箱庭」と呼ばれたこの湖の生態系と引きかえに手に入れた資源は、一方では人々を幸せにし、一方では貧困や疫病を要因とした死の悪循環を招いている。

  そんな姿が私には(兵器)を持った人類を連想させました。

  「ダーウィンの悪夢」・・・進化論を唱えたダーウィンは、この病めるアフリカの姿を見れば悪夢だと思うかもしれない。
  進化論では進化のメカニズムとして「環境に適する種が分岐し多様な種を生じる」とある。ある意味、この考えは進歩が必ずしも進化とは限らないということ。

  ナイルパーチをきっかけにタンザニアの人々に進化が起こったのだとしたら、人類はいつしかこの進化の波に飲まれてしまうのかもしれませんね。

  そんなことの無い世の中を・・・そんな風に考えさせられる作品でした。


 
  ありのままを描いた作品で、鮮烈な映像がつづきますが、一度は観てほしい作品だと思います




 


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