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FuYuKaiな感じ

映画/舞台大好きな♂の日々を綴った不定期更新な日記。。。

【怪談新耳袋 ノブヒロさん】2006/08/06 in シネマート六本木

2006-08-28 03:53:26 | ○映画/DVD【か行】
今回は映画鑑賞券が当たったこともあって、初めてシネマート六本木『怪談新耳袋 ノブヒロさん』を観てきましたのでご紹介!


今回初めての劇場シネマート六本木は六本木できたミニシアター。
六本木と言えば勿論ヴァージンシネマ六本木ヒルズですが、この土地にミニシアターとはいい考えです。こんな感じで盲点な地域にミニシアターができると分散されていいですね。
・・・渋谷や新宿は集中しすぎかな。

周りの評価を見ると音が良くないとか、従業員が良くないとか酷評が多かった映画館でちょっと不安だったのですが、行ってみれば結構良いところでした。
今回は地下1Fの劇場で鑑賞したのですが、シートは頭まであるタイプのゆったり型で申し分なく、シート間隔も平均的。・・・まあそこそこですね。
音響は周囲で言われてた音途切れ等もなく、若干小さめですが、まあ悪くはないです。
従業員も別に親切でしたから・・・改善されたのかな?
まあ普通にやっていけると思いますよ。


シネマート六本木1
あらすじ
 デザイン会社に勤めるシングルマザーの悦子(内山理名)はある日仕事で画家の島崎ノブヒロ(平田満)を訪ねた。最初は自分のことを知っているかのようなノブヒロに引き気味な悦子だったが、絵のモデルをしているうちに打ち解けていった。
 ある晩、娘の彩香(岩本千波)が高熱を出し、悦子はノブヒロの元へ行く約束を破ってしまう。
 翌日、警察からノブヒロの死を聞いた悦子は、自分がノブヒロの死亡推定時刻にノブヒロが訪ねてきたことを言いそびれてしまう。
 
 不可解な謎を解くため、ノブヒロのアトリエに忍び込んだ悦子。
 そこで悦子とノブヒロの関係が明らかになる・・・。

 果たして悦子とノブヒロにはどんな関係があるのか。
 また悦子たちの運命は・・・。


感想
 おすすめ度(星1つ)
  まあ深夜テイストたっぷりの映画ですね。
  金をかけてない感じが良く出てますが、深夜のあのキレ味が上手く出てないのが残念です。この「怪談新耳袋」シリーズは1話が5分だとか超短編で見せるのが醍醐味。
  それが90分の長編になったとき、どんな変貌を遂げるのかちょっと楽しみだったのですが、ただのC級ホラーに成り下がったのは残念でした。
  そういうわけで特に内山理名さんの演技余波も虚しく1星です。


  <<以下ネタバレあり>>
  これを映画化することで何をしたかったのかわかりませんが、TVと同様に連続短編にしてほしかったのが本音ですね。
  せっかくの怪談新耳袋のテイストが全くと言っていいほど無いです。

  確かにいろんな意味の怖さをもつノブヒロさんでしたが、一言で言えばただの危ないおっさんの幽霊ってのが妥当かな。

  ノブヒロさんにとり憑かれた後の悦子の演技は結構いい感じでしたが、内山さんはこの映画に出ることにメリットがあったのでしょうか?
  なんかTV版でも内山さんが出演してる回を放映してましたが、どれも変わらない感じ。
  これでは女優としてのメリットないですよね。

  そういう意味ではノブヒロさんを演じた平田満さんはいかんなくその魅力を出していたのではないでしょうか?
  どことなく暗い雰囲気ながら執着心が内面から全面に現れる感じなんかはよかったです。独特の風貌と演技が存在するだけで気持ち悪さを出してました。

  でもストーリーとして無理がある。
  いくらモデルしながら打ち解けたとは言っても、数回会っただけで子供と3人でデートまでいくなんて。
  しかもいかにも気持ち悪いノブヒロさんですよ。
  あり得ないですよね。


  圧巻(?)は最後、ノブヒロさんがマンションの階段を追いかけてくるシーン。
  がんばってるなぁ~平田さんって感じで、よつんばいで階段登ってきます。
  表情変えないおっさんがただ階段を一生懸命上ってるって感じで爆笑でした。
  せめてもうちょっと盛り上げて欲しかった。。。


  そして最後は悦子も飛び降りてしまうのですが、このラストも納得いかない。
  何の解決にもならないし、彩香が最後にノブヒロに会っても怖がらないのもおかしい。
  面識があるのにね。


  まあおすすめはしません。気が向いたら観てくださいな。
  逆に深夜の怪談新耳袋はおすすめかな。
  あと・・・そんなに怖くないですよ





【機械じかけの小児病棟】2006/07/06試写会 in 九段会館

2006-07-09 23:43:18 | ○映画/DVD【か行】
ちょっと空きましたが、今回は先週行ってきました来週(07/15)公開の『機械じかけの小児病棟』の試写会に行ってきましたのでご紹介!


九段会館
 実は試写会2回目なのですが、九段会館に行くのは初めて・・・。
 スゴイところですね・・・格式高いというか、こんなところで本当にホラー映画の試写会なんかやっていいのかしらってくらいの重厚さ。
 中に入ってみると、・・・「えっ何この人数?」
 そんなにみんなが観たい映画なのかって驚きました。。。

 毎回思うのですが、こういったナントカ会館だとか、多目的ホールでの試写会がよくありますが、これってどうなんですかね?
 やはり映画を観るために作られたホールでないので、字幕が前の人の頭で見づらかったり、音響が悪かったり、・・・そーゆーとこ改善されたらしたな~って心からそう思えるんだけど・・・贅沢かな

 まあ何事も中身次第ですね。。。


機械じかけの小児病棟1
あらすじ
 舞台はイギリスのとある病院。老朽化の進んだある病院は閉鎖が決まり、入院患者、医療器具の移送が進んでいた。
 そんな中、街で大事故が起こり、移送先の各病院が満杯となり、病院の閉鎖が延期となった。
 閉鎖までの臨時で雇われた看護師エイミー(キャリスタ・フロックハート)は小児病棟の夜間看護をすることとなり、患者の子供たちに挨拶をするが、一人積み木で遊んでいるマギーと会ったときシャーロットという幽霊の存在を耳にする。
 その後起こる病院内での怪音、勝手に起こる子供たちのケガ。。。
 幽霊の存在から過去の出来事がわかり始める。。。




感想
 おすすめ度(星3つ)
  かなりB級で、ツッコミどころ満載です!
  ホラーとしての怖さも確かにありますが、なぜかあまり怖くない・・・
  軽~く観るB級ホラーとしては満足でした!


機械じかけの小児病棟2
  <<以下ネタバレあり>>

  まずは劇場本編最初から流れていた奇妙な呻き声・・・公式サイトでも聞けますが、試写会開場の開演前に繰り返し流れてました。。。
  観て気づくのですが、・・・あの声の主はそれだけで雇われたようです。
  ネコかと思いました。。。

  マギーとエミリーは仲良くなっていくのですが、マギーの言動がどうも物語とそぐわないんです。ターゲットがマギーならば、きっとあの幽霊とも会話があっただろうし、彼女の口から「シャーロット」という名前が出てくることが納得できませんでした。
  実際、名前違うんだし・・・。

  真っ先に観終わって思うのはこの邦題。
  完全にミスタイトル。私だったらこうつけるって思った人、結構いると思います。
  ちなみに原題は「FRAGILE A GHOST STORY」ですが、確かに邦題はつけなきゃダメだけど、これはツライ

  ということで勝手に考えてつけると「シャーロット」「機械じかけの執着」なんてどうでしょう?

  この作品のスゴイところはそのテイスト
  ストーリーも意外としっかりしていて、大道具・小道具のクオリティーも高い。
  役者も「アリーmy love」の キャリスタ・フロックハートを起用する熱の入れ様でB級にしてはいい感じなのですが、・・・ラストの対決が残念・・・。
  せっかく一番恐怖も盛り上がる対決シーンなのに、さっさと終了してしまう。
  あれだけ病棟が壊れるCG使ってるのに、もっとここで恐怖をあおってほしかったです。

  そしてクライマックスは結構アリな感じでしたが、満足って感じではありませんでした。でもまあB級としては結構良かったです。



  ネタバレの中ではごく一部ツッコンでみましたが、正直もっとツッコめます。
  是非劇場で・・・とまでは言いませんが、一見の価値はありますよ。
  ただ純粋なホラーを観たい方はあまりおすすめしません




【隠された記憶】2006/05/01 inユーロスペース

2006-05-03 01:07:08 | ○映画/DVD【か行】
GW第二弾!

皆さんは観ましたか?
カンヌ映画祭で話題になった『隠された記憶』を観に行ってきました。


あらすじ
 ある夫婦の元に届けられたビデオテープ。
 そこには自宅を少し離れた地点から固定カメラで撮られた自宅前の盗撮映像。いたずらはエスカレートしていき、主人公は徐々に過去を思い出していく。
 目的、犯人・・・謎の作品。。。


感想
 おすすめ度
  はっきり言って万人には認められない作品。
  ハリウッド映画と同じような心構えで観ると、強烈な睡魔と上映終了後の虚無感に必ず襲われます。。。
  

  演出で言えばかなりシンプル。
  無駄な音響効果を一切省き、映像も匠な技があるわけではありません。ただ、シーン内に僅かにあるおかしなところがカギです。
  ただし、正解は示されません。あくまでそれらのヒントを頼りに考え、結論を観客自身が導き出すのがその映画の醍醐味なのです。

  そのためおすすめ度も2星。。。いたしかたありません。

  この映画を観た方、ヒントはわかりましたか?
  映画紹介等では『ラストシーンに・・・」ってありましたけど、わかりました?
  私は・・・<<以下ネタバレあり>>

  なんとなくわかりましたよ。
  ラストシーンの中央やや上左でマジッドの息子と主人公ジョルジュの息子が親しげに会話してるのを・・・。
  これが何を意味するのか
  それはラストシーンに至るまでの映像にヒントがあります。

  例えば、主人公のジョルジュがピンポンダッシュに遭うシーン。
  ドアを開け、外を確認しドアを閉めるときにビデオテープに引っかかりドアがしまらず気づくシーンがあります。
  このシーンはノーカット映像であり、映像上から人影は確認できませんが、少なくとも主人公が外を確認中にビデオテープがドア下に
  置かれたことになります。つまり、家の中にいた人間が置いた可能性があります。

  また、マジッドの家でのシーン。
  盗撮されたシーンとしても出てきますが、カメラが低い位置で固定されています。位置関係から見ても内部犯的要素が強く、
  興味深い撮り方です。

  さらに固定カメラといえば冒頭の自宅近辺からの盗撮シーン。
  このシーンは車の屋根がかなり下、高さ的には2階窓くらいから固定で撮影されています。このシーンがどうなのかよくわかりませんが
  違和感を覚えました。

  こんな感じで映像の中にあるヒントを手繰り寄せて、ラストシーンを観ると答えが見出せるかもしれませんね。
  きっとハッとすると思いますよ。


  眠かったですけど、まあまあ楽しめました。
 
 もう少し、観る人の幅を広げるために効果つけると良かったかな。。。
 とにかくこの作品には答えはありませんので十分注意を