goo blog サービス終了のお知らせ 

FuYuKaiな感じ

映画/舞台大好きな♂の日々を綴った不定期更新な日記。。。

【生活のなかのデザイン】 in 東京国立近代美術館

2007-01-31 22:58:04 | 日記
生活のなかのデザイン東京国立近代美術館今日は先週末に行ってきた展覧会柳宗理『生活のなかのデザイン』をご紹介!

新生活のシーズンってことで、改めて生活の中のデザインを見てイマジネーションを高めようと行ってみたのですが、まあ普通。。。
ホントに昔から現在までの食器フライパンケトル、箸などさまざまな生活に密着したモノが展示してありました。
展示されているものは確かに個性的で一般的なデザインではないものの、真新しいモノではなかったです。

どうせなら斬新な近未来の生活品を創造してほしかったなぁ


でもここの美術館、他の常設展示や横山大観展が結構面白い。
油絵や日本画などが年代毎に味わえる常設展示、なかなか興味深かったです。
その展示量も多いので楽しめました

横山大観展は特別展示の長~~い絵巻『生々流転』に疲れ果てました
こんなに長い絵をどのくらいかけて描いたのでしょうか?
その凄さと表現力は確かなものでした。


たまには絵画鑑賞もいいですよ。
ついでにデザイン見るって感じではおすすめです





【硫黄島からの手紙】2007/01/24 inTOHOシネマズ川崎

2007-01-30 00:58:50 | ○映画/DVD【あ行】
今日は硫黄島2部作第2弾!『硫黄島からの手紙』を観てきましたのでご紹介。。。


今回もお世話になったのはTOHOシネマズ川崎、まあ言うまでもなく観やすい映画館です。
でも相変わらず客層はイマイチですな。。。
最近TOHOシネマズ系で上映前に流れている蛙男商会『鷹の爪団』が大好きです。
以前は深夜にアニメがやっていたのですが、・・・実はこのときからファンです
是非興味があったら観てくださいね


硫黄島からの手紙
あらすじ
 2006年、硫黄島の洞窟の中で無数の手紙が発見された。
 届くことの無かった手紙・・・差出人たちはどんな人たちだったのか?

 1944年、一人の指揮官が硫黄島に降り立った。
 その指揮官の名前は海軍中将:栗林忠道(渡辺謙)。米国留学を経て軍人になった栗林は着任早々、硫黄島防衛作戦を変更し硫黄島のいたる所にトンネルを作り敵を待ち構える秘策を実行した。

 そんな作戦や兵士の体罰を認めない栗林を羨望の目で見つめ始める兵士たち、それとは裏腹に長年培ってきた戦術を押し、栗林を認めない中尉たち、そんな中、米軍がとうとう進軍してきた。

 果たして日本軍がとった行動とは? 手紙に託された兵士たちの思いとは?



感想
 おすすめ度(星2つ)

  外国人監督が日本を描いた作品としてはよくできた作品。
  さすがはクリント・イーストウッド監督ですが、やはり表現としては何となく違うような気がするというのが正直な感想です。
  2部作と言うだけあって、作品の持つ雰囲気は同じですが、そのメッセージ性はこの作品の方が強い。日本人である私が観たからかもしれませんけどね。

  ただやはり雰囲気は同じということだけあって焦点が定まっていない。
  戦況を伝えたいのか、タイトルの通り、手紙にスポットを当てたいのか・・・イマイチでした。そんな感じで2星です。


  <<以下ネタバレあり>>
  最初に違和感を感じたのは軍人たちの演技。
  日本でよく描かれる戦時中の軍人は固く、規律厳しいためダメな人間などは表現しない。あまり人間らしい兵士は描かない。
  でもこの作品に登場する兵士はかなり現代的。特に兵士:西郷を演じた二宮和也さんなんかはその傾向が強い。
  やはり古き日本人のイメージが欧米化されているとしか思えない。

  でもさすがに栗林を演じた渡辺謙さんや西竹中佐を演じた伊原剛志さんなどはそんな演出の中でも古き日本人像を演じているところが凄い。
  まあ二宮さんはまだこれからって感じですね。表情の演技が甘く、言葉だけでは伝えられないことが体現できていなかったのが残念でした。


  ストーリーとしては日本兵士たちが本土へ戻るのは絶望的な状況下で、検閲の中手紙を書き、あの数日で落ちると言われた硫黄島の攻防を描いたもの。
  いい話ですが、戦況なのか、手紙なのかどっちつかずになってしまっています。
  栗林が島を歩き回り、米軍が上陸してくる場所を予測し迎え撃つ準備をする。
  そんな苦労の状況もあまり描かれず、時間軸もいつの間にか決戦へ。
  このおかげでただのハイライトシーン映画になってしまっていました。

  構成として問題ありって感じですね


  もう少し第1弾の『父親たちの星条旗』とラップするのかと思いきやほとんどのシーンがラップせず、せめて星条旗を立てるシーンだとかラップさせてほしかった。


  日本映画としても外国映画としても中途半端なのかもしれませんね。



  正しい日本の姿というより、作者の意図が見え隠れする作品でした。
  でも日本を描いた外国映画としては一番近い作品なのかもしれませんね。

  手紙よりも硫黄島の真実に近づきたい方にはおすすめかも





 

【麺矢 龍王】に行ってきました★

2007-01-26 00:22:05 | グルメ
めんばり1今日は私が足しげく通うラーメン屋『麺矢 龍王』をご案内!
めんばり2

JR大森駅東口のアーケードの先にあるこの店はTVなどでも紹介されたことのある有名店。六本木・天鳳の流れをくみ、最近自由が丘に2号店を出したみたい。
でもあんまり混んでるところは見たことがありません。

その理由の一つかもしれないのが変わったラーメンが食べられることかな。

写真にあるラーメンがそのラーメンめんばり

有名なのは『一・三・五』と呼ばれる、1:めんかたく、3:油こく、5:しょっぱくの濃いラーメンですが、さらに上を行くのがこのめんばり。
一度めんばりを体験してしまうと、もう一・三・五には戻れません
それほどとびぬけて濃いラーメンですが、なぜかやみつきになってしまいました。

いつも胃袋にガツンとくる感じで、特に麺は固いですね。
スープは原液かって思うほど。。。
でもこれが濃い味好きにはたまらないんです!

これと合わせて半めしでスープを口の中に入れご飯を食べる醍醐味がたまりません。


でも今回今年初めて行ったのですが、半めしの量が減ってるし、漬物も付いてこない。。。
2号店出したらサービスも悪くなっちゃったのかなぁ。
ちょっと残念でした。

店員は相変わらずそんなに愛想もよくありませんが、めんばり食べに行ってしまいます。

まあよかったらどうぞ






【幸せのちから】2007/01/22 試写会 in イイノホール

2007-01-25 01:47:28 | ○映画/DVD【さ行】
ちょっぴり久しぶりの更新になった今日はウィル・スミス親子共演の話題作、『幸せのちから』の試写会に行ってきましたのでご紹介!


今回の場所はイイノホールで初めてだったのですが、ここもキレイなところでした。
霞ヶ関って場所柄からか、会場の周りはそんなに人は多くなく、会場内は女性が多かったですね。
シートはよくある背中くらいまでの背もたれタイプですが、意外とふっくらした座り心地。。。
色もよくある赤で・・・まあまあですね。

でも驚いたのは音響
試写会会場にありがちな音響レベルの低さは微塵も無く、ほぼ映画館並。
ちょっとこれは得した気分でした。


幸せのちから
あらすじ
 1981年のサンフランシスコ。
 医療機器のセールスマンであるクリス・ガードナー(ウィル・スミス)はパートで働く妻:リンダ(タンディ・ニュートン)と幼い息子:クリストファー(ジェイデン・クリストファー・サイデン・スミス)の3人暮らし。
 高級な医療機器のためなかなか売れず、大金をはたいて買った在庫は一向に減る気配はなかった。家賃や税金も不払いだったため、クリストファーにも満足な生活をさせてあげられず、リンダには愛想をつかされてしまう始末。

 そんな中あるきっかけから証券会社ウィッター社の育成コースに申し込むことになった矢先、リンダに逃げられ、クリストファーと2人きりになってしまう。

 申し込んだはいいが、一月待っても返事が来ない。
 ひょんなことから要請コースの人材課長:トゥイッスル(ブライアン・ハウ)のタクシーに同乗することになり、最近流行っていたルービックキューブの腕前を披露し、面接のチャンスを掴む。

 面接の前日、家賃の催促で大家から壁の塗り替えをやらされ、挙げ句の果てに税金滞納で警察に拘留されてしまい、クリストファーを迎えにも行けない。

 果たしてクリスはチャンスをモノにして幸せをつかむことができるのか?



感想
 おすすめ度(星1つ)

  まあ来日して親バカぶりを発揮していた割には何とも不満足な出来でした。
  確かにウィル・スミス自身は表情から演技から良い出来でしたが、作品として脚本が悪いのが欠点。絶賛されていた息子の演技も見る人が見れば普通ですね。

  題材自体は悪くないのですが、どうしてもその苦しさしか伝わってこない。そのタイトルの通り幸せのちからが感じ取れない・・・非常に残念な作品でした
  そうは言ってもこの映画には小ネタが満載。ウィル・スミスの演技と小ネタ探しなら見てもいいかなってことで1星です。


  <<以下ネタバレあり>>

  試写会に招待したのが女性が多かったことから感動作品を狙っていたのでしょうが、確かにラストまで見ればちょっとした感動は味わえますが、それよりもどん底の苦しさばかりが目立っていました。
  OLを中心とした世代をターゲットとするなら、だんだん良くなっていくとか、『プラダを着た悪魔』のように、厳しいながらも成長していく主人公を見せなければウケないと思います。
  この作品の場合、やっと抜け出せそうってところで終わるし、それに至る過程も飛ばされ親子の苦労話になってしまっていました。


  さて親バカ絶賛の息子の演技ですが、・・・ちょっと真似事をしているだけですね。
  まだ幼いから未知数と言ったらそうかもしれませんが、だいたい子役のレベルは泣くシーンでわかるってのが私の持論です。
  クリストファーの場合、泣くシーンは複数ありましたがどれも泣き始めから撮られていない。たぶんすぐに泣けないからホントに泣かすか、もしくはメイクなんでしょうね。

  これを天才子役に当てはめると、ダコタ・ファニングの場合はちゃんと泣けている・・・まあそんなところですね。まあ何にしても今後次第ですかね。

  ストーリーとしては医療機器の在庫を大量に抱えながら、毎日売れもしないものが、養成コースに入ったとたんになぜか時間もないのに売れ出す。何だかよく分からないうちに月日、時間も過ぎ、その合い間のシーンはすべて生活が中心。
  折角のサクセスストーリーでもあるのに、養成コースでの苦労や仲間との関係が見えないのが残念でした。

  そのおかげでラストでたった一人の合格者に選ばれても、生活面で光が見えたくらいにしか思えず、感動も共感も半減以下になってしまっていると思いました。


  この作品で言いたいこと・・・それがぼやけてしまっているのでは?


  そんな中でも注目の小ネタは、まずは医療機器をタイムマシーンって言い出す浮浪者のジジイ。
  あのテンションで何かやるだろうとは思っていましたが、途中で手に入れてしまいますね、タイムマシーンを。
  2番目は協会の歌のシーンで、歌手の横で手話をしている黒人のおっさん。
  ほんの一瞬の登場ですが、かなりのインパクトです。
  手話がなぜかラップ調で爆笑です

  そしてラストは養成コースの最終日のテスト終わり、エレベーターで会った同じコースの生徒。
  この人も一足先にテストを終えた人なのですが、クリスにそそのかされて慌てて戻ります。慌てっプリがよかったです。

  鑑賞される際は小ネタ探してみてくださいね。 

  最後にウィル・スミスの演技ですが、見事です。
  だんだんと苦労により、表情や顔つきの変化、喋り方を見事に変えています。
  これだけは今までのウィル・スミスに見られなかった演技です。
  ちょっといい感じでした。 


  あまりおすすめしない作品ですが、これぞウィル・スミスの演技ってのは見れるのは確かです。
  よければどうぞ






【女の一代記 向井千秋】2007/01/12放送 フジテレビ

2007-01-18 00:12:01 | ドラマ
今日は久しぶりにドラマ感想をアップ!
今回は先日放送された金曜プレステージ『女の一代記 向井千秋』です。

言わずと知れた日本人初の女性宇宙飛行士の物語を演技派女優菅野美穂さんが熱演。
これはもう否応なしに見ちゃいますよね
どんな風に宇宙飛行士を志して、どんな苦労があったのか・・・誰もが興味持っちゃいますよね。
まああとはどうやってあの旦那さんと知り合ったのかもね


あらすじ
 1952年群馬県のかばん屋に生まれた千秋(幼少期:森迫永依、成人期:菅野美穂)は山盛りのごはんを食べ、活発でチャレンジ精神旺盛な女の子。
 千秋が9歳のとき弟の裕文(早川恭崇)が深刻な病に冒され、不自由な生活を送ることとなったとき、千秋は将来医師になることを決意する。

 慶応大学医学部へ進学した千秋は誰もがやりたがらなかった病理学教室の解剖実習のアルバイトに応募、ここで将来の夫:向井万起男(石黒賢)と出会う。

 さらにチャレンジ精神旺盛な千秋は当時は女性としては珍しい外科医を志望する。

 外科医になった後も数多くの経験をし心臓外科医へ・・・そんなある夜帰宅途中に偶然万起男と再会する。これをきっかけに二人の仲は親密になっていく。

 ある日、手術を終え医局に戻った千秋の目に、「宇宙飛行士・日本人第一号一般公募」との新聞記事が・・・。応募条件を全て満たしていることを妹:智晴(加藤ローサ)に 打ち明けるとすぐに応募を決めてしまう。
 それから宇宙に行くまで・・・千秋の半生が語られる。


感想
 【評価:(星4つ)】

  こんなにいろいろあったなんて、あの笑顔からは想像つきませんでした。
  私がTVで向井さんが飛び立つ姿を見たとき、
   「きっとこの人はエリートで順風満帆できたんだな・・・」
  くらいにしか思っていませんでした。

  確かにこのドラマでもあるとおり、宇宙飛行士を目指す前までの向井さんは、その持ち前のチャレンジ精神からか、成功を手に入れてきたようですが、やはりあのスペースシャトル「チャレンジャー」の事故。。。

  はっきり言ってこんなに早く宇宙飛行士が募集されていたこと、これだけの期間待たされていたことを知りませんでした。

  だからこそ彼女の人生の中で挫折にも近かった体験だったのでしょうね。
  その部分が菅野美穂さんを通してよく伝わってきました。

  それにしても外見似てましたね、石黒さん

  ドラマのテイストとしては冒頭から重力を印象付けていました。
  これがラストで効いてくるとは・・・。
  でもこの印象付けが、時間の流れ思い苦悩を表現したりとよくできていました。

  ただ、もっと宇宙飛行士の訓練での出来事や苦労、毛利さんや土井さんとのからみなんかも見たかったです。そういう意味では幼少期はもっとあっさりでもよかったかもしれませんが・・・そうもいかないか。。。枠が足りないのかな


  でも久々に楽しめたドラマでした。
  人の人生にドラマありですね








【スウィーニー・トッド】2007/01/14 in 日生劇場

2007-01-17 00:52:04 | ■演劇-その他
今日は先週末に観た市村正親大竹しのぶ主演のブロードウェイ・ミュージカル『スウィーニー・トッド』をご紹介!

スウィーニー・トッド1今回は初めて日生劇場での鑑賞・・・老舗ながらすばらしい劇場ですね
場所も日比谷、宝塚劇場横ということもありちょっと雰囲気もあり、中も高さがあり4階層以上に別れていてとてもキレイでした。

シートは肩まで背もたれがある形で幅も普通、間隔は若干せま目ですがよくあるシートでした。
すれ違うのはひと苦労ですけどね


スウィーニー・トッド2
あらすじ
 舞台は18世紀末の産業革命期のロンドン。
 理髪師のベンジャミン・バーカー(市村正親)は若い船乗りアンソニー(城田優)に助けられ15年ぶりに街に戻り、かつて自分が理髪店を開いていた場所へ赴く。
 1階ではかつてと同様にラヴェット夫人(大竹しのぶ)がパイ屋を開いており、彼女から妻の死と娘:ジョアンナ(ソニン)が幽閉されていることを聞かされる。

 元々あらぬ疑いをかけられ島流しにあったこともあり、ベンジャミンは「スウィーニー・トッド」と名を変え復讐を誓う。

 以前同様、ラヴェット夫人のパイ屋の2階に理髪店を開き、復讐の機会をうかがっていたが、ひょんな事から正体に気づいた理髪師のピレッリ(中西勝之)に恐喝され、その場で殺してしまう。死体の処理に困ったスウィーニーとラヴェット夫人は誰も思いつかなかった処理方法を考案する。

 果たしてスウィーニーは復讐を果たすことができるのか?



スウィーニー・トッド3感想
 満足度(星4つ)
  作品の持つ独特のを舞台上でとても上手く表現した作品でした。
  演出もさすが宮本亜門さんですが、それよりもやはり主役の二人、市村正親さんと大竹しのぶさんの演技に圧巻でした。
  ミュージカルということもあり、ちょっと心配だった大竹しのぶさんですが、・・・さすがですね。

  そして脇を固めるソニンさんの意外な実力に驚きました。

  ストーリーとしてもちょっと残酷ですが、笑いもありサスペンス性もあり、とても楽しめたのですが、若干実力に開きのある役者がいたこと、乞食女を上手くストーリーに生かせていなかったこともあって4星です。


  <<以下ネタバレあり>>

スウィーニー・トッド4  まずはそのストーリーの面白さ。
  どんな風に復讐をするのかと思いきや、「気長に待つ」が大前提。
  これしか思いつかなかったのかなぁと思っていたら、来店した客を片っ端から殺してはミートパイにする荒業・・・そのテンポがまた良すぎて面白かったです。

  ラストまでの展開は見事で、見せ場を上手く作りながら構成されていたと思います。

  そしてそのストーリーを盛り上げた演出ではセットの構造を上手く利用した影の演出
  それぞれのシーンで効果的に人物とセットに光をあてることで、心情表現もしていたのはちょっと驚きでした。
  さらに殺害シーンでの首切って→椅子のレバー引いて→床の穴へ死体を落とすというテンポの良い作業は爆笑でした。

  そんな演出を支えたのはやはりお馴染み市村正親さんの安心できる演技と、さまざまな舞台で主演を張ってきた実力派女優大竹しのぶさんの技量だと思いました。

  特に大竹しのぶさんはおばちゃんキャラ爆発って感じで期待以上のものを見せてくれたような気がしました。

  そして何よりもまず「誰?」って思ったのはソニンさん。
  今回ジョアンナ役を演じていましたが、さすがと言うべきか、演技はともかく歌唱力は一級品でした。

  でも残念だったのがテレビでも御馴染みのスリーアミーゴの斉藤暁さん。
  もちろん演技は申し分ないのですが、歌はやはり声が出ていないため聞きづらい。
  ミュージカルって難しいですね。

  舞台装置は配管がいっぱいある良く出来たセット。
  階段の位置や移動式のセットを用いることで場面転換を図ってましたが、まあこんなもんですかね。
  どちらかというともう少し大きく使って欲しかった気がします。

  音楽は生オケ。
  これはたまらないのですが、やはりちょっと劇団四季と比べてしまいます。
  四季劇場はやはり凄いって思ったのは、音のバランス。
  それがやはり欠けてしまうのが、本格的な劇場との違いでしょうか。。。

  ラストでは復讐を成し遂げ、悲劇の結末へ。
  でも折角ラストまで温存してきたサブキャラ:乞食女があっさり流されてしまっている。
  あそこでもっと長く持たせて盛り上げて欲しかったです。



  たまにミュージカルもいいものですね。
  市村さんのメイクにもビックリしましたが、カーテンコール時の大竹さんの晴れやかな笑顔がとても印象的でした。

  こういうちょっとダークな作品・・・好きです





【暗やみの色】2007/01/13 in 日本科学未来館

2007-01-15 00:54:06 | プラネタリウム
日本科学未来館1今日は週末に行ってきたお台場の日本科学未来館内にあるプラネタリウム『ドームシアターGAIA』をご紹介!

今回初めて日本科学未来館に行ってきたのですが、キレイな建物とロボットやナノ技術から宇宙まで、日本の様々な科学を紹介している施設で、入館料も大人500円と超お徳

日本科学未来館2
こんな私でもワクワクしながら周ったのですが、何せこの展示物の量はハンパなく多いので見切れなかったです。・・・かなり楽しめるおすすめの場所であることは確かですね。

プラネタリウムは最上階、人気なので予約必須!
今回の上映プログラムは『暗やみの色』
もちろんここも大平貴之さんのメガスターⅡCOSMOSを使用したプラネタリウムで、ここの特徴はどこのプラネタリウムよりも暗闇を体験できること。
・・・ホントに真っ暗になります。

設備としては3管式のプロジェクターでの投影もありますが、コレがちょっと輝度が低く薄い。
でもネックはこのくらい。。。
今回のコンテンツ自体はかなり視点が斬新
赤外線紫外線で見えない宇宙を紐解くなんてちょっと他では味わえない体験でした。
またメガスターⅡCOSMOSの実力をどこよりも長く体験できるのも魅力ですね。


コンテンツの完成度、メガスターⅡCOSMOSの体感、どれをとってもこの値段で体験できるのはここだけ。
是非どうぞ




品質管理の重要性・・・

2007-01-11 21:49:49 | 話題
不二家、全店で洋菓子販売休止 期限切れ牛乳使用が判明(朝日新聞) - goo ニュース

とんでもない!!
食品を扱う者としての認識があまりにも欠けている・・・そう感じたのは私だけではないでしょう。

「捨てるのはもったいない。においをかいで問題ないと思った」

そのように言う製造担当者も担当者なら、

「出荷時の細菌検査に問題はなく、健康被害の苦情もなかったので公表しなかった。認識が甘かった」

なんて言う広報担当者も常識を逸脱している。

不二家と言えば大手の洋菓子チェーン。
場所によっては人気で、価格も手ごろ、・・・少なくとも消費者には悪い印象は無かったはず。
それがこの体たらく・・・ガッカリだよ

そもそも食品メーカーは美味しさはもちろんだが、その大前提に安全があるはず。
特にこの安全に関しては「・・・かもしれない」を考えて注意を払うべきことである。

「・・・だから大丈夫」

こんな考えがこの業種に蔓延しているのであれば、私たちは何を食べて生きていけば良いのだろうか?
不二家だけでなく、同業種の方も今回の件を肝に命じてほしい





【待合室-Notebook of life-】2007/01/10 in キネカ大森

2007-01-11 01:15:21 | ○映画/DVD【ま行】
今日は芸能一家の母娘が共演したことで話題となっている『待合室-Notebook of life-』を観てきましたのでご紹介!

今回は2007年もお世話になりますキネカ大森での鑑賞、・・・もう説明の必要は無いですよね。まあもちろん毎週水曜日は1000円です
ここのシート、最近思うのですが、座る部分(座面)も若干下向き。
へんな姿勢で観るとすべってきます


待合室1あらすじ
 場所は東北、岩手県のローカル線:IGR(いわて銀河鉄道)の小繋駅。
 その駅前の日用雑貨兼酒屋を営む夏井和子(富司純子)は日課のように駅の待合室にに通っていた。
 和子の目的は"命のノート"と呼ばれる、待合室に訪れた人々が記すノートに返事を書くこと。今日もノートを見ると、最近よく書かれている「鞍馬天狗」なる人物の投書。
 鞍馬天狗が書く内容は毎回希望の無いものばかり・・・そんな内容にも希望を持たせようとノートに返事を書いていた。

 遠野で生まれ育った和子は看護師になり、見合でこの小繋に嫁いできた。
 まじめな夫:志郎(ダンカン)と娘:和枝(遠藤由実)、そして周りの人々に囲まれ幸せに暮らしていたが・・・。

 過去の経験からか、訪れる人々に親切にし、励まし、我が子のように接する和子。
 そんな和子の書く返事が話題を呼び、各地から旅人が訪れるようになっていた。
 そんな和子とその過去、ノートのエピソードが繰り広げられる。

感想
 おすすめ度(星4つ)

 全体的に穏やか優しさの溢れる作品でした。
 物語の題材自体は実際にある小繋駅のおばちゃんと命のノート。富司純子さんがその品のある顔立ちと優しさ溢れる表情で見事に"おばちゃん"を演じています。
 そして若い頃の和子を富司純子さんの実娘:寺島しのぶさんがおてんばで元気いっぱいって感じを上手く演じてました。

 ノートに纏わるエピソードと和子の過去を重ねながら、自然に出てくる涙が抑えられなくなるような作品でしたが、若干映画ということもあってやりすぎ感があったかな・・・ということで4星です。


待合室2 <<以下ネタバレあり>>

 クリアな雪景色の中に心温まるエピソードの数々・・・最初は単純なノートを通した心のふれあいを描いた映画なのだと思いました。
 確かにそれだけでも良いのですが・・・キーとなるのは和子がなぜそこまで人に優しくできるのかということでした。

 過去に子どもを亡くし、夫にも先絶たれ、その悲しみに耐え、「絶望と隣り合わせに希望がある」「きっといいことがある」と自分に言い聞かせて生きてきたからこそ、このストーリーが成り立つのだと思います。

 そんないつも笑顔で人々を迎えながら、親身に相談にのったり、ときには人のために泣いたり、難しい役どころを見事に演じた富司純子さんに感服です。
 そして娘であり、和子の若い時代を演じた寺島しのぶさん、意外にも登場の少なさが残念でした。
 また周りを固めた俳優陣にはダンカンさん、あき竹城さん、斉藤洋介さんといった面々。これだけでも個性強いですよね。

 難点があるとすれば、娘の死後の心境、夫の死後から現在に至るまでの和子が全く描かれていないこと。死にたくなるような気持ちからどうやって立ち直ったのか?・・・もっと描いて欲しかった。
 まあそう思えるほど余韻を上手く使った演出が光っていたってことですね。

 そしてテーマソングは綾戸智絵さんの書き下ろし曲。
 ・・・とてもイイ出来でした。


 こんなに富司純子さんが優しく見える映画・・・先に鑑賞した『犬神家の一族』のときとは大違いでちょっと面白いです。

 観ている側も優しくなれるこの作品、是非ご鑑賞ください





【鉄コン筋クリート】2007/01/07 in 丸の内TOEI

2007-01-10 01:07:31 | ○映画/DVD【た行】
2007年映画鑑賞第1弾は松本大洋原作の『鉄コン筋クリート』をご紹介!

今回は初めて銀座プランタン横の丸の内TOEI②での鑑賞でしたが・・・銀座お勤めの方には馴染みのある映画館かもしれませんね。
シートはブルーでシネセゾン系に近い幅広の形式ですが、肘掛が若干広め。
シート間隔も十分広く、非常に観やすい映画館でした。

・・・でも個人的にはなかなか行かない立地ですね

鉄コン筋クリート1
あらすじ
 義理と人情とヤクザの街・・・宝町。
 この街にはネコと呼ばれる少年2人、クロ(二宮和也)とシロ(蒼井優)が非合法な手段で牛耳ってきた。
 この日も挑戦してきた少年たちを返り討ちにした矢先、昔馴染みのヤクザ・鈴木[通称:ネズミ](田中泯)が舞い戻ってきているのを発見する。
 そんな中、この街への支配力を強めようとするヤクザが薬をばら撒こうとアパッチ団を使おうとするが、リーダーのチョコラ(大森南朋)から思わぬ抵抗を受けた腹いせに子分のバニラ(岡田義徳)を監禁していしまう。

 「俺の街だ・・・」

 街を脅かすヤクザをおもしろく思っていなかったクロは一人ヤクザの事務所へ向かう。
 果たしてクロとシロ、宝町の運命は?



鉄コン筋クリート2感想
 おすすめ度(星3つ)
  非常に興味深い作品でした。クロとシロの関係、そして周りの人たちの関係がそれぞれ宝町をリンクしているような・・・ちょっと難しいかもしれませんね。

  なんと言っても驚いたのがシロを演じた蒼井優さんの演技
  ホントにこの声が蒼井優さんなのか・・・本物の声優バリに良く演じられていました。
  そして個人的にはヤクザ:ネズミを演じた田中泯がすばらしかった。その人情溢れる人柄がストーリーともマッチしていてとても良かったです。

  ストーリーとしてもシロと宝町、クロと心情の変化が良く出ていたのですが、何にしても難しいということで3星です。


  <<以下ネタバレあり>>

  この映画の特徴はその映像。
  アニメ的な表現もありながらその世界観を崩すこと無く色彩に特徴を入れて表現しています。またその中にCGを上手く使うことで空間の広がり、アクションのキレを最大限に表現していることも、観客を惹きつける一つの要因ですね。

  この映画の世界観の全て・・・宝町には現実にありそうで無い要素がたっぷり。
  細かく背景を見てみると「コーセー化粧品」「星月カバン」といった古めかしい看板、無数に張り巡らされた電線、建物に比べて異常に大きい広告、銭湯・・・どれも古き良き日本の姿を彷彿とさせます。

  古い町の姿が新しい姿へ・・・このこともクロとシロの心境の変化と密接にからんでいることがうかがえました。

  ストーリーの中核となるのがイタチの存在。
  序盤にその存在に触れ、ラストにその姿を現します。
  その名のとおり、クロはシロがいて初めて足りない部分が補われている。クロの心情の変化はまさに宝町そのものであり、シロの存在こそが宝町の思いとも感じ取れる。
  そのためイタチというの存在が街そのものの末路を考えさせる。

  こんな感じに読み解くのも観るポイントになるかもしれませんね。

  先に述べたとおり声優の意外なクオリティの高さには脱帽なこの作品。
  さらに意外だったのは蛇を演じた本木雅弘さん。
  今回のキーとなる人物ですが、これがまさかもっくんだとは思わないですね。
  そして不感症の刑事:沢田を演じたのは宮藤官九郎さん。まあこのへんの役どころは造作もないですね。

  ストーリー中盤にあるネズミのラストシーンがおすすめの見所!
  全てを分かっていて子分にくれてやる命・・・これはちょっと泣けます。

  楽しくもあり切なくもあるこの作品、細かく観るなら映画館って感じですね。


  純粋でピュアなシロの存在、目立たない脇役や宝町の景観を楽しみながら観て欲しい作品です。ラストはちょっと交錯しますのでご注意ください