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FuYuKaiな感じ

映画/舞台大好きな♂の日々を綴った不定期更新な日記。。。

【演劇集団キャラメルボックス『少年ラジオ』】2006/12/09 in 池袋サンシャイン劇場

2006-12-12 00:29:51 | ■演劇-キャラメルボックス
今日は予定通り先週末に鑑賞した演劇集団キャラメルボックス『少年ラジオ』をご紹介!

前回の『雨と夢のあとに』以来のキャラメルボックス&サンシャイン劇場鑑賞ということで、ちょっとはりきって行ってきましたよ

今回の鑑賞は2階席・・・これが今までに観たどの劇場よりも狭い
シート幅は狭いながらも耐えられるのですが、シート間隔が狭すぎる
完全にひざが前シートに当たってしまい、少しも体勢を崩せない・・・なんとかしてくださいサンシャイン劇場さん。。。ゆったり観たいです。

ということで2階席はおすすめできません。

少年ラジオ1
あらすじ
 時代は大正、震災後の東京。
 ある屋敷に住む令嬢:美汐(岡内美喜子)は体が弱いことを理由に、ここ何年か屋敷から外へ出たことが無い。ある人と会う約束のため内緒で外に出た美汐は、連れ戻そうとしてついて来た筑紫野(菅野良一)と共にスリに遭ってしまう。
 スリを追いかけているうちに、スられた財布を持った男:明智(大内厚雄)に出会う。
 明智こそが美汐の約束の相手であり、美汐は明智に会ったことがあるらしいが震災以前の記憶が無い。明智が財布を取り戻してくれた男として紹介したのがラジオ(畑中智行)であった。しかし実際は取り戻したのではなくスリ返したのだが・・・。

 財布を取り戻してもらったお礼に食事に誘った筑紫野と美汐。
 ラジオの行き着けのカフェに行き、ライスカレーを食べ、仲良くなった4人。
 そんなカフェに誰かの密告で場所を知った大牟田(三浦剛)が現れる。

 ・・・。

 明智の話に興味を持った美汐は明智のアパートへ行くと行って姿を消す。
 美汐の屋敷には脅迫電話があり、身代金の要求が。。。

 ラジオは500円の報酬と引換えに美汐を探すことになる。
 果たして美汐は無事なのか?明智の正体とは?その目的は何なのか?


感想
 満足度(星3つ)
  相変わらず安定した実力を感じさせてくれました
  ストーリーは今回新作ですが、時代背景、演出、音楽・・・全てレベルが高いです。
  ただ今回は若手がメイン。そのためのダブルキャストなのか良く分かりませんが、私の観た回【Red】はコテツがあまり良く感じられなかった。
  舞台という役者の体全体での表現が大事な中、表現力が一番乏しかったのがこの役。  それに比べ、林太、田川は良くできてましたよ!
  全体的のには感動の場面の伝わり方、ストーリーの表現が少し足りなかったのか、ただ観てしまったという感じがちょっとありました。前半で長かった分、後半が早かった気がしました。
  若手起用であればストーリーをもっと前半をコンパクトにした方が良かったかも・・・ということで3星です。

少年ラジオ2  <<以下ネタバレあり>>

  いつものように歩行者行き交うオープニング。
  今回は2階建てのセットで題材がスリってこともあって面白かったです。
  
  ラジオとその弟コテツのシーンから始まり、コテツを救う物語なのかと思いきやメインは美汐と明智の兄妹愛がテーマになっています。
  このラジオの設定がになっている気がしました。

  確かにこの設定が無ければラジオはがんばれなかったかもしれない。
  でも震災後の荒れ果てた東京が舞台なら、スリをやっていることも普通にあるかもしれないし、大金が貰えるならやるかもしれない。兄妹愛がテーマだから主人公も兄弟というのはナンセンスだと思いました。
  この設定でやるのであれば、ラジオがコテツの立場と美汐をダブらせるような演出が必要。・・・詰め込みすぎている感がありながら足りないという感じがしたのはたぶんこの性です。

  ストーリーとしては美汐を取り巻く人たちの目論見が見え隠れするのですが、屋敷側での情報と明智側での情報が交錯し、何が正しい展開なのか混乱します。

  実際には美汐を引き取った屋敷の夫婦は、美汐の兄:一郎の開発したジェットエンジンの設計図を大手メーカーに売ることで一族の安定を目論んでいたこと、明智はその設計図が戦争の道具として使われることを危惧して取り返そうと美汐の協力を得ようとしていたことが筋です。

  たぶん・・・観ている間は屋敷側の意見に惑わされますね

  ひょんな事からスリ一味に仲間入りし、明智の作戦で設計図と美汐を取り返すことになり、ラジオはいねからスリの特訓を受けます。
  これが良く出来た演出でした。
  通行人がすれ違うタイミングでスローモーションでスリを見せ、元に戻る・・・面白かったです。

  そしてそれぞれ2班に別れ作戦決行。。。
  拳銃まで飛び出し、瞬く間に怒涛の展開でした。
  ラジオは指を折る展開でしたが、・・・この要素も不要でしたね。
  

  潔の本性を現したって感じの展開・・・見所十分でした。
  でも意外にも純粋さを最後まで現した大牟田が良かったです。
  兄妹だと思い出し、定番のドラマのようになっていたのですが、それでも楽しめたのはキャラメルボックスならではなのかもしれませんね。

  舞台装置は手前の通路と奥の2階建て住居セットからなっていました。
  ライトの使い方でうまく表現するのは前回鑑賞時も感じましたが、そのままのクオリティでしたね。

  音楽はやはりオリジナルを含めた構成。
  効果音みたいなものはあまりありませんが、ドラマを見ているような展開にさせてくれました。
  今回音で重要だったのは勿論ラジオの音。でももっとポイントをついて使って欲しかった。

  演出は上述の通り見事なもの。
  笑いも忘れず、感動も呼ぶ・・・まあ安定しているのはやはりココですかね。

  脚本・・・新作・若手メインということもあり苦労されたと思います。
  でもその出来は観客数が物語ってるのではないでしょうか?

  決して悪いわけではないのですが、やはり前回のような感動が来ない。
  残念なことに、土曜だったのに空席も目立つ・・・宣伝費の使い方が間違ってるかもしれませんね。



  サンシャインシティ入口のフライヤーとか、少年ラジオの特設サイト、その他他の劇団に比べて金のかけ方が違いますね。こんなに広告費かけてこの客入りでは・・・。

  広報の方、もっとがんばりましょう!
  もっと多くの方に観ていただきたい劇団です






【演劇集団キャラメルボックス『雨と夢のあとに』】2006/08/05 in 池袋サンシャイン劇場

2006-08-25 20:53:04 | ■演劇-キャラメルボックス
久々に今回は演劇観賞してきましたのでご紹介!
今回は初ですが、演劇集団キャラメルボックス『雨と夢のあとに』をご紹介!

初観賞の池袋、サンシャイン劇場は結構オーソドックスな劇場。
シートはシンプルな椅子ですが、前との間隔も普通にあり観賞には申し分ない感じ。
ロビーは確かに狭いですが、劇場は好きかもしれません


雨と夢のあとに1
あらすじ
 元ジャズベーシストの朝晴(岡田達也)は小学校6年生の娘:雨(福田麻由子)を持つ父親。妻を早くに亡くし、周囲の手助けも得ながらも楽しく暮らしていた。
 朝晴は趣味の蝶収集で幻の蝶と呼ばれるコウトウキシタアゲハを捕まえるため、雨を残し単身台湾へと渡る。
 台湾の森で蝶を捕まえた瞬間、穴へ落ちて気を失ったはずが、気が付くと自宅に帰っていた。

 雨や仲間とも無事に再会でき喜んでいたが、なぜか他人には全く気づかれない。

 そんな中、朝晴の留守中に隣に引っ越してきた暁子(岡内美喜子)から「あなたはもう死んでいる」と告げられる。

 戸惑う朝晴。朝晴は本当に死んでいるのか。雨との運命は。。。



感想
 満足度(星4つ)

  大感動!です。どうしようもない切なさ心温まるストーリーがとてもよく、また、みんな演技が上手い!

  ほとんど文句のつけようがないのですが、一点、夜の回の場合、福田麻由子ちゃんが法令により21時以降働いちゃいけないということもあって、カーテンコール1回で帰っちゃうことかな

  これは非常に残念でした。
  きっと昼間の回はゆっくり落ち着いて演技できるんだろうなって思ってしまいました。

雨と夢のあとに1
  そのせいではありませんが、やはり上手いとは言っても周りのプロの演技に比べるのちょっと見劣ります。TVでも活躍中ですが、ドラマとは全く違う舞台演劇の世界、これをこなすにはもう少し経験が必要かもしれませんね。


  些細な問題よりもストーリーと舞台演出、確かな役者の演技で大満足の4星です!



  <<以下ネタバレあり>>

  雨と暁子はどんどん仲良しになっていき、また朝晴の相談にものってくれとても親切なお隣さん・・・最初から朝晴の異変的展開でしたが、でしゃばらずとてもいい縁起でした。

 この舞台を観て、昔TVドラマでやっていたことを思い出したので展開は分かっていたのですが、よくできていますね。

  オープニングからTVドラマのようなOPダンスが始まり、やっぱりいいな演劇ってと思わせてくれました。
  『誰かが待っててくれる』・・・そんな思いが朝晴を最後に雨に会わせたのでしょうか。
  この作品を通して思ったのは『人を愛し愛される』ことが奇跡を生むんだということでした。

  最初は見えなかった友人も、朝晴に対する隠された思いを打ち明けることで見えるようになったり、朝晴が「伝えたい」と心から思うことで妻に姿を見せられたり・・・でもこれはきっと暁子が教えてくれたことなんですよね。

  予想外の展開として暁子も同じ・・・と発覚するストーリーが用意されていますが、ここくらいかな、無理があるのは。
  だって最初のころ、雨が熱を出したとき、朝晴が救急車を呼べないから代わりに電話したのは暁子だし、それ以外にも小さな矛盾はちょっとありました。
  でも、それよりも全体の素晴らしさに隠れていたと言ってもいいかなぁ。


  最後の観覧車での場面はもう涙でした。


  このストーリーを支える舞台セットも結構スグレモノ。
  場面転換を最小限に、あとは人海戦術による小物配置移動。それをあまり故意に隠さない照明も良かったです。
  音楽というのはそんなにありませんが、ちゃんとオリジナル曲で盛り上げ、主題歌まであるほど。でも、オリジナルかどうかは問題ではなく、ストーリーがしっかりしている分、それなりでも良かったと思います。



  とにかく一見の価値があった舞台でした。
  キャラメルボックスの実力が垣間見れる舞台ですね。
  今度は全開のキャラメルボックスを是非観たいです