今日は先週末に観た市村正親、大竹しのぶ主演のブロードウェイ・ミュージカル『スウィーニー・トッド』をご紹介!
今回は初めて日生劇場での鑑賞・・・老舗ながらすばらしい劇場ですね
場所も日比谷、宝塚劇場横ということもありちょっと雰囲気もあり、中も高さがあり4階層以上に別れていてとてもキレイでした。
シートは肩まで背もたれがある形で幅も普通、間隔は若干せま目ですがよくあるシートでした。
すれ違うのはひと苦労ですけどね

あらすじ
舞台は18世紀末の産業革命期のロンドン。
理髪師のベンジャミン・バーカー(市村正親)は若い船乗りアンソニー(城田優)に助けられ15年ぶりに街に戻り、かつて自分が理髪店を開いていた場所へ赴く。
1階ではかつてと同様にラヴェット夫人(大竹しのぶ)がパイ屋を開いており、彼女から妻の死と娘:ジョアンナ(ソニン)が幽閉されていることを聞かされる。
元々あらぬ疑いをかけられ島流しにあったこともあり、ベンジャミンは「スウィーニー・トッド」と名を変え復讐を誓う。
以前同様、ラヴェット夫人のパイ屋の2階に理髪店を開き、復讐の機会をうかがっていたが、ひょんな事から正体に気づいた理髪師のピレッリ(中西勝之)に恐喝され、その場で殺してしまう。死体の処理に困ったスウィーニーとラヴェット夫人は誰も思いつかなかった処理方法を考案する。
果たしてスウィーニーは復讐を果たすことができるのか?

感想
満足度:


(星4つ)
作品の持つ独特の闇を舞台上でとても上手く表現した作品でした。
演出もさすが宮本亜門さんですが、それよりもやはり主役の二人、市村正親さんと大竹しのぶさんの演技に圧巻でした。
ミュージカルということもあり、ちょっと心配だった大竹しのぶさんですが、・・・さすがですね。
そして脇を固めるソニンさんの意外な実力に驚きました。
ストーリーとしてもちょっと残酷ですが、笑いもありサスペンス性もあり、とても楽しめたのですが、若干実力に開きのある役者がいたこと、乞食女を上手くストーリーに生かせていなかったこともあって4星です。
<<以下ネタバレあり>>
まずはそのストーリーの面白さ。
どんな風に復讐をするのかと思いきや、「気長に待つ」が大前提。
これしか思いつかなかったのかなぁと思っていたら、来店した客を片っ端から殺してはミートパイにする荒業・・・そのテンポがまた良すぎて面白かったです。
ラストまでの展開は見事で、見せ場を上手く作りながら構成されていたと思います。
そしてそのストーリーを盛り上げた演出ではセットの構造を上手く利用した影の演出。
それぞれのシーンで効果的に人物とセットに光をあてることで、心情表現もしていたのはちょっと驚きでした。
さらに殺害シーンでの首切って→椅子のレバー引いて→床の穴へ死体を落とすというテンポの良い作業は爆笑でした。
そんな演出を支えたのはやはりお馴染み市村正親さんの安心できる演技と、さまざまな舞台で主演を張ってきた実力派女優大竹しのぶさんの技量だと思いました。
特に大竹しのぶさんはおばちゃんキャラ爆発って感じで期待以上のものを見せてくれたような気がしました。
そして何よりもまず「誰?」って思ったのはソニンさん。
今回ジョアンナ役を演じていましたが、さすがと言うべきか、演技はともかく歌唱力は一級品でした。
でも残念だったのがテレビでも御馴染みのスリーアミーゴの斉藤暁さん。
もちろん演技は申し分ないのですが、歌はやはり声が出ていないため聞きづらい。
ミュージカルって難しいですね。
舞台装置は配管がいっぱいある良く出来たセット。
階段の位置や移動式のセットを用いることで場面転換を図ってましたが、まあこんなもんですかね。
どちらかというともう少し大きく使って欲しかった気がします。
音楽は生オケ。
これはたまらないのですが、やはりちょっと劇団四季と比べてしまいます。
四季劇場はやはり凄いって思ったのは、音のバランス。
それがやはり欠けてしまうのが、本格的な劇場との違いでしょうか。。。
ラストでは復讐を成し遂げ、悲劇の結末へ。
でも折角ラストまで温存してきたサブキャラ:乞食女があっさり流されてしまっている。
あそこでもっと長く持たせて盛り上げて欲しかったです。
たまにミュージカルもいいものですね。
市村さんのメイクにもビックリしましたが、カーテンコール時の大竹さんの晴れやかな笑顔がとても印象的でした。
こういうちょっとダークな作品・・・好きです


場所も日比谷、宝塚劇場横ということもありちょっと雰囲気もあり、中も高さがあり4階層以上に別れていてとてもキレイでした。
シートは肩まで背もたれがある形で幅も普通、間隔は若干せま目ですがよくあるシートでした。
すれ違うのはひと苦労ですけどね



舞台は18世紀末の産業革命期のロンドン。
理髪師のベンジャミン・バーカー(市村正親)は若い船乗りアンソニー(城田優)に助けられ15年ぶりに街に戻り、かつて自分が理髪店を開いていた場所へ赴く。
1階ではかつてと同様にラヴェット夫人(大竹しのぶ)がパイ屋を開いており、彼女から妻の死と娘:ジョアンナ(ソニン)が幽閉されていることを聞かされる。
元々あらぬ疑いをかけられ島流しにあったこともあり、ベンジャミンは「スウィーニー・トッド」と名を変え復讐を誓う。
以前同様、ラヴェット夫人のパイ屋の2階に理髪店を開き、復讐の機会をうかがっていたが、ひょんな事から正体に気づいた理髪師のピレッリ(中西勝之)に恐喝され、その場で殺してしまう。死体の処理に困ったスウィーニーとラヴェット夫人は誰も思いつかなかった処理方法を考案する。
果たしてスウィーニーは復讐を果たすことができるのか?


満足度:




作品の持つ独特の闇を舞台上でとても上手く表現した作品でした。
演出もさすが宮本亜門さんですが、それよりもやはり主役の二人、市村正親さんと大竹しのぶさんの演技に圧巻でした。
ミュージカルということもあり、ちょっと心配だった大竹しのぶさんですが、・・・さすがですね。
そして脇を固めるソニンさんの意外な実力に驚きました。
ストーリーとしてもちょっと残酷ですが、笑いもありサスペンス性もあり、とても楽しめたのですが、若干実力に開きのある役者がいたこと、乞食女を上手くストーリーに生かせていなかったこともあって4星です。
<<以下ネタバレあり>>

どんな風に復讐をするのかと思いきや、「気長に待つ」が大前提。
これしか思いつかなかったのかなぁと思っていたら、来店した客を片っ端から殺してはミートパイにする荒業・・・そのテンポがまた良すぎて面白かったです。
ラストまでの展開は見事で、見せ場を上手く作りながら構成されていたと思います。
そしてそのストーリーを盛り上げた演出ではセットの構造を上手く利用した影の演出。
それぞれのシーンで効果的に人物とセットに光をあてることで、心情表現もしていたのはちょっと驚きでした。
さらに殺害シーンでの首切って→椅子のレバー引いて→床の穴へ死体を落とすというテンポの良い作業は爆笑でした。
そんな演出を支えたのはやはりお馴染み市村正親さんの安心できる演技と、さまざまな舞台で主演を張ってきた実力派女優大竹しのぶさんの技量だと思いました。
特に大竹しのぶさんはおばちゃんキャラ爆発って感じで期待以上のものを見せてくれたような気がしました。
そして何よりもまず「誰?」って思ったのはソニンさん。
今回ジョアンナ役を演じていましたが、さすがと言うべきか、演技はともかく歌唱力は一級品でした。
でも残念だったのがテレビでも御馴染みのスリーアミーゴの斉藤暁さん。
もちろん演技は申し分ないのですが、歌はやはり声が出ていないため聞きづらい。
ミュージカルって難しいですね。
舞台装置は配管がいっぱいある良く出来たセット。
階段の位置や移動式のセットを用いることで場面転換を図ってましたが、まあこんなもんですかね。
どちらかというともう少し大きく使って欲しかった気がします。
音楽は生オケ。
これはたまらないのですが、やはりちょっと劇団四季と比べてしまいます。
四季劇場はやはり凄いって思ったのは、音のバランス。
それがやはり欠けてしまうのが、本格的な劇場との違いでしょうか。。。
ラストでは復讐を成し遂げ、悲劇の結末へ。
でも折角ラストまで温存してきたサブキャラ:乞食女があっさり流されてしまっている。
あそこでもっと長く持たせて盛り上げて欲しかったです。
たまにミュージカルもいいものですね。
市村さんのメイクにもビックリしましたが、カーテンコール時の大竹さんの晴れやかな笑顔がとても印象的でした。
こういうちょっとダークな作品・・・好きです
