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FuYuKaiな感じ

映画/舞台大好きな♂の日々を綴った不定期更新な日記。。。

【レイヤーケーキ】2006/07/29 in ユーロスペース

2006-07-30 19:09:21 | ○映画/DVD【ら行】
今日は昨日観てきた『レイヤーケーキ』をご紹介!

今回は公開以前から観てみたかった作品ということで、いつものユーロスペースへ行ってきました。
ユーロスペースと言えば、前回「隠された記憶」を観たところ。
極上のサスペンスを期待しつつ劇場へ足を運びました。。。
でも演劇鑑賞のついでなのであしからず
演劇は次回アップします。


レイヤーケーキ1
あらすじ
 主人公XXXX(ダニエル・クレイグ)は表は不動産賃貸業、裏は名も無き麻薬ディーラーという二重生活を送る毎日。彼には裏家業の仲間、クラーキー(トム・ハーディ)、用心棒のモーティ(ジョージ・ハリス)、テリー(テイマー・ハッサン)がおり、裏社会でも財を成してきた。
 そんな彼には独自のルール(ゴールデン・ルール)があり、それに従い好調なうちにディーラー業を引退する予定だった。

 ある日、彼の元にボス:ジミー・プライス(ケネス・クラナム)の右腕ジーン(コルム・ミーニィ)が現れ、①裏社会の大御所エディ・テンプル(マイケル・ガンボン)の娘(麻薬中毒)の捜索、②デューク(ジェイミー・フォアマン)が入手した薬100万錠を売りさばくことを依頼された。

 最後となるこの二つの仕事・・・簡単に終わらせるはずだった。

 ルールに従い、順調に進めるはずが、予期せぬ事態やトラブルにより崩れ始め、遂には。。。

 はたして彼は仕事を無事終わらせ引退できるのか。



レイヤーケーキ2
感想
 おすすめ度(星4つ)
 名も無き主人公XXXXの生き様が面白い
 飽きさせない作りと、魅力ある俳優陣が見事に魅せてくれます。
 ラストでは彼がどう解決していくのかが見物!そして彼の行く末は・・・皆さんはどう感じましたか?

 ただ時々訳の分からない映像演出が出てくるのと、中盤のストーリーが複雑過ぎて分かりづらいかも。。。
 そういう意味を差し引いても全体的にはよく出来た作品ということでちょっと甘めかもしれませんが4星です。


 <<以下ネタバレあり>>

 冒頭から主人公を取り巻く社会・人間関係、ルールの説明を一気にし、瞬く間に物語に引き込みます。
 かなり気を引き締めて挑まないとオイテキボリかも。。。。

 麻薬という比較的裏社会にはオーソドックスな題材を利用して「レイヤーケーキ」の世界を表現していますが、結局のところは麻薬の問題ではないことはきっとみなさんお気づきのことと思います。

 レイヤーケーキ = 裏社会の階層(チンピラからボスまで)

 確かに裏社会を例えた言葉ですが、多分それだけでは無いと思います。
 どんなにち密な計画やルールを設けても、取り巻く社会や人間といった外的要因や予期せぬ出来事によって人生はいくらでもボタンを掛け違えられることを。
 そんなメッセージ性のある作品だと思いました。

 最初の破綻はエディの娘の捜索。
 いつものように麻薬売買の人脈から簡単に探し出せるはずだったが、居場所すら見つからない。
 次の破綻は麻薬エクスタシーの売買。
 薬自体が盗品であり、しかも盗んだ相手は国連からも指名手配を受けるセルビア人のスラヴォ(マーセル・ユーレス)。安易にXXXXの名前をデュークがしゃべってしまったため追われるハメに。。。
 ・・・面白いように転がり落ち、ルールを守りようにも守れずという感じ。
 この辺りで注目は勿論主人公XXXXもそうですが、何気に用心棒のモーティ。
 モーティにまつわる過去、出来事、表情が何とも言えないですが、いいです。
 
 その後苛立ちを紛らわすためか、デュークの甥のガールフレンド:タミーとホテルでこれからというときに、エディに拉致され衝撃の真実を聞かされる。このことで取った行動がジーンの怒りを買い、尋ねた際にボコボコにされちゃいます。
 そのあと仲直りするのですが、そのときのXXXX、モーティ、ジーンのスリーショットがGOOD!案外打たれ弱かったXXXXはさておき、友情とか同士とかなんか言葉では言い表せない結びつきを感じました。ここから反撃が始まる重要なシーンで好きなシーンでした。


 そして2つの仕事を片付けた後のラストシーン。
 彼はレイヤーの奥深さとあっけなさを痛感したはずです。
 「・・・名簿にはのりたくないものだ」
 誰もが様々な状況でこういう場面に当たるはず。のりたくなくてものってしまうこともありますよね。。。

 演出的にはスタイリッシュ路線。
 その為か結構荒かったりするところもありますが、なかなかスピーディで面白いです。
 カメラワーク自体はオーソドックスですね。もう少しひねるといいかもしれませんね。
 少し思ったのは音楽・・・ちょっと絞ってます。音で何かというのを最小限にしているのかもしれませんね。まあ気になりませんよ。

 


 総合的には脚本の良いです。でも、好き嫌いはあるかもしれません。
 主人公よりも脇役を見た方がきっと楽しめますよ!
 こうやって社会性が強くメッセージ性のある作品ほど、ハリウッドの作品に負けないで、皆さんにおすすめしたい作品ですね






【ローズ・イン・タイドランド】2006/07/09 in 恵比須ガーデンシネマ

2006-07-11 23:43:46 | ○映画/DVD【ら行】
今日は昨日に引き続きジョデル・フェルランド出演映画特集・・・になってしまった第2弾『ローズ・イン・タイドランド』をご紹介!


ローズ・イン・タイドランド1今回は新宿武蔵野館恵比須ガーデンシネマの2館上映ということで、どちらに行くか迷いましたが、いつも混んでいるイメージのある新宿を外して、落ち着いたイメージのある恵比須にしてみました。。。
まあこれが大正解! 朝11時台の回(初回)ということもあって意外とすいてました。


やっぱ恵比須はいいですねぇ

恵比須ガーデンシネマのある恵比須ガーデンプレイス自体がいい雰囲気です。
なので結構お気に入りの映画館ですね。。。



あらすじ
 この物語の主人公:ジェライザ・ローズ(ジョデル・フェルランド)は学校へも行かず、パパ:ノア(ジェフ・ブリッジズ)とママ:グンヒルド王妃(ジェニファー・ティリー)の世話ばかりの悲惨な生活を送っており、唯一の友達は頭だけのバービー人形たちだが、本人は至ってポジティブ。
 ある日、ママが急死し逃げ出すようにパパと二人テキサスのおばあちゃん家に向かったが、着いてみると廃墟。パパはいつものようにヤク打って「バカンス」に出かけてしまい、大草原の廃墟に一人ぼっちになってしまう。
 ひとりになったローズは「友達」と共に想像の世界を彷徨いながら生き抜いていく。
ローズ・イン・タイドランド2

感想
 おすすめ度(星2つ)
  さすがはテリ-・ギリアム監督作品、期待を裏切らない作風でした。まあかなり分かりづらいですけど。。。
  個人的にはこういう表現の仕方も嫌いではないですが、人に薦められるかって考えるとビミョーな作品です。
  劇場予告編ではファンタジーのような映像が多彩に飛び交う映画だと思いきや、実はローズの想像ごとで、しかも現実がメイン。
  このことが余計に観客を悩ませる作品ということで、ちょっと低めの2星です。

                                ローズ・イン・タイドランド3
  <<以下ネタバレあり>>
  
  ホントに良く出来た子役ですよ、ジョデル・フェルランドちゃんは。
  この作品自体、特殊な作品なのに、それに輪をかけてローズの役は想像の世界を彷徨うので、独り言や一人芝居、個性的な脇役たちとのカラミの最中でも想像の世界が広がる難しいやくどころ。。。
  この役を見事に演じきったジョデルちゃんはスゴイ!・・・ってのがこの映画の醍醐味ですかね。。。

  どうしようもない両親に育てられ(?)、新天地でも一人ぼっち。。。
  おまけに空腹から想像はどんどんエスカレートして、ローズも「バカンス」状態。


  ただこの演出を敢えて映像ですべて表すのではなく、ローズの行動や表情を使い最小限に表現していることは、確かに斬新かもしれません。
  まあこの演出を観客の何人が理解し受け止められるかが問題ですが


  少女の心とアダルトな世界観がミスマッチで、ちょっとアブナイ路線(ヤクと死体ミイラ化とか)を走っていた感じでしたが、終わってみれば意外にもストーリーは纏まっているし、きっと安堵した人もいたはず・・・。脇を固める俳優陣も持ち味十分でそれだけでも興味深い作品です。

  ちょっとシンミリしたのはローズがパパの死をなかなか受け入れられなかったこと。
  想像の世界にもその影響がちょっとありました。


  全体的に飽きさせない作りで、突拍子もない方向性に進むので楽しめることは楽しめました。
  ストーリー展開としては細かいことはあまり気にせずに純粋に楽しんだ方が良いと思います。



  それにしても田舎の世界観ってどうして汚いイメージがついてしまうのかな。。。
  清潔感が全ていいってわけではないですが、ちょっと引っかかりました。

  個性の強い俳優たちを見たい方、テリー・ギリアム監督ファンの方は一見の価値はあると思います




【レオン 完全版】2006/05/07 (アンジェラジャパンプレミア)

2006-05-07 16:43:23 | ○映画/DVD【ら行】
『アンジェラ』ジャパンプレミアでのオールナイト同時上映『レオン 完全版』のご紹介!


あらすじ
 殺し屋レオン(ジャン・レノ)と同じ階に住むマチルダ(ナタリー・ポートマン)の父親はギャングの手下。ある日マチルダの買い物中にギャングに家族を殺されてしまう。
 惨殺された家族の横を悲痛をこらえ他人のふりで通り過ぎるマチルダは隣人のレオンに助けを求め、そこから殺し屋と少女の生活が始まる。


感想
 おすすめ度

 何も言うことはありません。大好きな映画の一つで、もちろんDVDも持ってます。
 ストーリーはそんなに斬新ってわけじゃないけど、要所要所にある映像美、ジャン・レノ、ナタリー・ポートマンの名演技、ワクワクとさせる演出、申し分ありません。

 テレビ等では観たことありましたが、初めて大スクリーンで観るとまたいいですね。
 でもフィルムが古かったのかな・・・上映されたモノはちょっと飛んだりしてて残念でしたが、まあ全体的にOKです。


 ナタリー・ポートマン、やっぱかわいいな~
 演技も光ってたし、今もさらに美しさを備えて最新作『Vフォー・ヴェンデッタ』でがんばってるし。こっちも試写会で観ましたが、なかなか良かったですよ!

 そしてジャン・レノ。最近観た『ホテル・ルワンダ』になぜかテロップにもない役で出てましたが・・・。
 でもこの作品のジャン・レノはあの独特の目つきでレオンの心情を絶妙に表現してました。すばらしー!


 まあ個人的にはゲイリー・オールドマンがこの作品では好きですけどね。。。


 そういえば今回ジャパンプレミアで上映された3作品すべてに同じセリフの引用があったのに気づきました? ちょっと笑っちゃいました








【レッドドラゴン】

2005-09-26 23:39:43 | ○映画/DVD【ら行】
この前暇だったときに見たDVDをPick Up!

■□■『レッドドラゴン』□■□   【評価:
   (原題:RED DRAGON ) 125分
 2003年 アメリカ  監督:ブレット・ラトナー
 出演:アンソニー・ホプキンス、エドワード・ノートン 他


最初にレクター教授を見たのはもちろんご存知『羊たちの沈黙』。あの作品を小さいころに見たとき、実はそれほど印象に残った映画ではありませんでした。
学生時代に改めて見たとき、ハマりました


その勢いで『ハンニバル』を見に行ってちょっと落胆しましたが、なんといっても今回の『レッドドラゴン』では、私の好きな俳優の一人であるエドワード・ノートンが出てるってことで実際に映画館でも観た作品です


劇場公開前に知ったのですが、リメイクなんですよね~これって。
以前はアンソニー・ホプキンスが演じていないレクター教授でした。これも見ましたが、やっぱりアンソニーホプキンスしか考えられな~いって感じでした。

話は非常にシンプルで、予想通りの展開ですが、何と言ってもこの話の最重要人物を演じたレイフ・ファインズが最高です。
平凡すぎる日常と裏の狂気を演じたレイフ・ファインズは、怖いんだけど純粋さを感じました。これではエドワード・ノートンもカタナシだねぇ。


『ハンニバル』とは違い、極端にキモいシーンも無いので、そーユーの嫌いな人でも楽しめますよ~