ふたばようちえん日記 2 (園長の雑記帳)

このブログでは、幼稚園で子どもたちとかかわる中で、園長が日頃考えていることや大切にしていることを不定期に綴っていきます。

これからの教育の姿

2020-06-09 14:35:18 | Weblog
 ようやく休園が明け、子どもたちが幼稚園に集まり始めました。休園になったころは、春になったら落ち着いて、入園式もできるだろうと、多くの人が楽観視していたことを思い出します。

 わたしたちは、新型コロナウイルスの終息を、季節性インフルエンザの終息と同じように考えていました。しかし、そんな簡単なものではなく、これからずっと付き合うことになるかもしれません。また、いったん終息したとしても、遺伝子が変異して再流行するリスクもあり、全く新しい感染症が発生するリスクもあります。

 病気に打ち勝ち、未来を創っていくためには、子どもたちを育てなければなりません。私たちのすぐそばにいる子どもたちを、病気を克服し生きていくための知恵や勇気を持つ人材になるように、支えていかなければなりません。

 そのために教育があります。人間社会は、そのようにして発展してきました。

 結核も天然痘もその他の様々な伝染病も、教育によって知恵と勇気を持つに至った若者たちが、治療法や医薬品を開発し、克服してきました。そして、不治の病と言われたガンも、克服できるようになってきました。

 これらはわたしたち親が、愛する子どもたちの今と将来を思い、理想の環境を整えてきたからこそ成り立っているのです。

 子どもたちは幸せな日常を楽しむ中で、じっくり考えたり、試行錯誤したり、できなかったことに挑戦したりを日々繰り返します。治療法や医薬品の開発も、幼いころから繰り返したそのプロセスの延長線上にあります。

 今、こんな困難な状況にあるからこそ、教育というものの本質を確認し直さなければなりません。人類の未来を創るためには、教育が必要なのです。

 これからの幼稚園や学校は、子どもたちを長時間、多人数で過ごさせることはできなくなるかもしれません。それでも教育は成り立ちます。もしかすると、今までよりももっと中身の濃い教育が行われるようになっていくかもしれません。

 思いっきり遊び、思いっきり学び、わずか半日の時間の中でも必ず何かを得て帰宅するような教育が成り立つようにしていかなければならないのだと思います。

 今、愛する我が子を精一杯育てる。そしてそれが、これからの人類の未来につながる。ここに集まるすべての人が、同じ思いでこころを合わせ、明るい未来を創っていきたいと思います。

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