「不登校29万人、いじめ68万件、ともに最多」
文部科学省の調査結果がマスコミをにぎわしています。
専門家のコメントが寄せられていますが、みな口をそろえて、「コロナ禍が・・・」と言いますが、果たしてそれだけでしょうか。
いじめも不登校も長い間増え続けており、急に増えたものではありません。その他にも、小中高生の自殺は411名で過去2番目の多さ。暴力行為は9万5426件で過去最多。子どものこころが危機的状態であることがわかります。
今回の調査結果を受けて、文部科学省はこども家庭庁と連携して不登校といじめ対策の「緊急加速化プラン」を策定し、一部は今年度中から実行に移すそうです。
しかし、こころが危機的状況であるのは、子どもたちだけではありません。「令和3年度公立学校教職員の人事行政状況調査」によると、教職員の精神疾患による病気休職者等数は5897人。こちらも過去最多となっています。子どもも先生も、みなこころが危機的状況にあるのです。
学校に任せておけば子どもは元気に育っていくという時代ではありません。子どもたちのこころは、わたしたち親が守っていかなければなりません。家庭が子どものこころの安全基地としてしっかり役割を担うために、わたしたちが親として、できる限りのことをしなければならないと思います。
親が子どものこころの安全基地となるためには、どうしたらよいでしょうか。
子どもと養育者との間には、生後3カ月くらいから3歳ぐらいまでの間に愛着関係が形成されます。このことにより、子どもは情緒が安定し、また免疫系が安定することで成長していきます。また、安定した情緒のもとで、外界への探索活動を行うようになります。
愛着関係が形成されるためには、特定の養育者がかかわる必要があり、その人との情緒的なやり取りを通して形成されていくことがわかっています。
愛着関係が形成されない場合、子どもは情緒が安定しないだけでなく、免疫力が不安定になるため、病気への抵抗力が弱く、最悪の場合、発育が止まります。愛着関係が形成されても不安定な場合は、情緒が不安定な状態で育つことになったり、人格形成にさまざまな影響が及んだりすることがわかっています。
3歳以降になると、子どもは愛着関係を前提に、少しずつ自立へ向かうことになります。
わたしたち親にできることは、愛着関係がしっかりと安定したものになるように子どもとかかわることと、3歳以降も、子どもがいつでも戻ることができるこころの安全基地として、子どもを支え続けることだと思います。
子どものこころはわたしたちが守る。誰にも頼れない時代でも、ここに希望を持ち、歩んでいきたいと思います。
文部科学省の調査結果がマスコミをにぎわしています。
専門家のコメントが寄せられていますが、みな口をそろえて、「コロナ禍が・・・」と言いますが、果たしてそれだけでしょうか。
いじめも不登校も長い間増え続けており、急に増えたものではありません。その他にも、小中高生の自殺は411名で過去2番目の多さ。暴力行為は9万5426件で過去最多。子どものこころが危機的状態であることがわかります。
今回の調査結果を受けて、文部科学省はこども家庭庁と連携して不登校といじめ対策の「緊急加速化プラン」を策定し、一部は今年度中から実行に移すそうです。
しかし、こころが危機的状況であるのは、子どもたちだけではありません。「令和3年度公立学校教職員の人事行政状況調査」によると、教職員の精神疾患による病気休職者等数は5897人。こちらも過去最多となっています。子どもも先生も、みなこころが危機的状況にあるのです。
学校に任せておけば子どもは元気に育っていくという時代ではありません。子どもたちのこころは、わたしたち親が守っていかなければなりません。家庭が子どものこころの安全基地としてしっかり役割を担うために、わたしたちが親として、できる限りのことをしなければならないと思います。
親が子どものこころの安全基地となるためには、どうしたらよいでしょうか。
子どもと養育者との間には、生後3カ月くらいから3歳ぐらいまでの間に愛着関係が形成されます。このことにより、子どもは情緒が安定し、また免疫系が安定することで成長していきます。また、安定した情緒のもとで、外界への探索活動を行うようになります。
愛着関係が形成されるためには、特定の養育者がかかわる必要があり、その人との情緒的なやり取りを通して形成されていくことがわかっています。
愛着関係が形成されない場合、子どもは情緒が安定しないだけでなく、免疫力が不安定になるため、病気への抵抗力が弱く、最悪の場合、発育が止まります。愛着関係が形成されても不安定な場合は、情緒が不安定な状態で育つことになったり、人格形成にさまざまな影響が及んだりすることがわかっています。
3歳以降になると、子どもは愛着関係を前提に、少しずつ自立へ向かうことになります。
わたしたち親にできることは、愛着関係がしっかりと安定したものになるように子どもとかかわることと、3歳以降も、子どもがいつでも戻ることができるこころの安全基地として、子どもを支え続けることだと思います。
子どものこころはわたしたちが守る。誰にも頼れない時代でも、ここに希望を持ち、歩んでいきたいと思います。