mariemonの健康日記

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心と海馬

2024-02-03 15:17:39 | 健康

「海馬」と言えば「記憶」ですね。

“ あなた誰? ”何て、家族の事はすっかり忘れてしまっているのに、昔の話を得意になって話す人って、若い頃に心に受けた感動の衝撃が意識の奥に思い出として固定されているからなんです。



💛心が若いと見る物、聞く物全てが新鮮で美しく、楽しさで頭の中がキラキラ輝いています。年を経て同じ物を観ても色あせて見えるのは、様々な経験や体験、知識によって考え方や感じ方などが複雑に絡み合い感受性が変化してくるからだと思います。



<記憶と海馬>

 記憶は「海馬」で作られ、日常的な出来事や学習して覚えたことは、いったんこの海馬に収められて整理整頓してから、必要と判断された物が「大脳皮質」に貯蔵され、長期記憶となります。




■私たちが見たり、聞いたり、臭いをかいだり、触ったり、味わったりしたときに得た感覚情報は、大脳皮質から扁桃体に伝わり、好き嫌いが判断されます。記憶は、情緒や感情の働きに影響されていて心を大きく揺さぶるような出来事は、いつまでも記憶にとどめられています。



■若い脳は海馬の情報を集める「歯状回」という神経細胞が活発に働いていて、加齢やストレスで偏桃体が傷つくと海馬の歯状回の顆粒細胞の働きも悪くなるので物覚えも悪く物忘れも多くなります。



■記憶には「短期記憶」「長期記憶」があり、短期記憶は瞬間的に見たことや聞いたことを、その情報を必要とする間だけ覚えておくような記憶です。
長期記憶は数分から一生にわたって長期間保持される記憶で保持できて情報量に限度はありません。

<長期記憶>

  • 経験に基づく「エピソード記憶」
  • 知識などの「意味記憶」
  • 動作として身につける「手続き記憶」
  • 事前に見聞きした事がその後の判断や行動に影響を与える「プライミング記憶」



海馬一時的な記憶の役割を果たし、必要なものだけを大脳皮質に送って長期記憶として保存し必要な時に大脳皮質から記憶を呼び出します。海馬の神経細胞の数はおよそ1000億個で脳全体の1万分の1に過ぎませんが細胞分裂を繰り返しながら増えています。海馬は小さな器官ながら、大脳に入った情報の取捨選択をして、記憶全体を司るきわめて重要な役割を果たしています。



 <記憶の回路>

 「記憶」は脳内のネットワークによって担われていて、記憶の重要な回路として知られているのが「パぺッツ回路」海馬を中心とした神経ネットワークです。

「パぺッツ回路」は海馬から脳弓を経て、乳頭体、視床、帯状回を通って海馬にもどります。健忘を起こす記憶は脳の部位のほとんどがパぺッツ回路にふくまれています。



■さらに「ヤコブレフ回路」という扁桃体を中心とした回路もあります。この回路は、情動や感情に関係する神経ネットワークで嬉しい、楽しい、悲しいのような情動に関する記憶は、昔のことでもよく憶えています。海馬と扁桃体は隣どうしにある部位で、お互いに密接に関係し、ヤコブレフ回路とヘパッツ回路が相互作用することで、心に衝撃をうけるような感情的な記憶がよく記憶されるのはこの為です。



<心と海馬>

海馬の情報を集める「歯状回」は顆粒細胞で構成されていて生涯にわたって新しい神経細胞が生まれています。しかしストレスに弱く偏桃体が傷つくと偏桃体と情報をやりとりしている海馬の神経細胞はどんどん死滅して海馬そのものが委縮します。日頃から慢性的なストレスを抱えている人は注意が必要です。でも適度な運動を心がける事で海馬を守る事が出来ます。適度な運動には海馬の歯状回の顆粒細胞を活性化させて記憶力を良くする効果があります。



■人間の脳の寿命は120~150年と言われていて臓器の中で寿命が一番長く、脳の神経細胞は宇宙と同じくらい無限大です。脳は使えば使うほど新しい神経細胞が生まれてくるので、たとえ海馬が委縮をしても、「感動によって脳を使えば死滅した神経細胞は、また蘇ります。それには日常のいろいろな事を考えたり些細な事に興味を持ったりするごく普通の事に感動する事が脳の薬になります✨ 



💛閃きリラックスしている時に脳全体を使う事で血流が良くなり意識が冴えます。
頭の中が輝いている人っていくつになっても素敵ですね

コメント
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