歩かない旅人

牛乳を毎日飲む人よりも、牛乳を毎日配達している人の方が健康である。

「 一兵卒」に小僧扱いされる幹事長。

2010-12-15 12:44:07 | 国際・政治
 13日の党役員会での結論は、小沢一郎氏の国会招致は、岡田克也幹事長に一任されました。岡田幹事長は57歳。歳は申し分ない所ですが、相手の小沢一郎氏は68歳。ひとまわり近く年上です。丸投げされて往生している様子が、連日映し出されています。
 私は今、雑誌、『WiLL』11月号を引っ張り出して読んでいます。ちょうど民主党代表選で、菅直人氏が小沢一郎氏の挑戦を退け再選された頃の9月頃でしょうか、この頃はまだ仙谷由人氏が、影の総理として政権を牛耳るなどとは、想像する人さえ希でした。
 当時を振り返って見ると、小沢氏が党首選に立候補したという事は、数の上では圧倒的に優位でした、さらに追い打ちをかけるように鳩山由紀夫前首相も小沢氏を押しました。その頃私はこのブログで、《終わりの始まり》、という題で三日間、暗い気持ちで書きました。
 民主党の終わりとともに、日本も終わりに近づいた感じがしたのです。どっちもどっちですが、特に小沢氏の場合、お金にまつわる、汚らしさが付きまとっていました。民主党と自由党の合併の時小沢氏率いる自由党は30人に過ぎなかったと言いますが、今や選挙を通して、150~160人になっていると言われます。
 それに当時の民主党党首鳩山由紀夫氏も第二の勢力を誇っていました。民主党の三分の二を小沢氏が押さえた勘定に成ります、誰が考えても菅直人氏は破れるだろうと思っていました。菅直人氏も野党の時の溌剌さは姿を消して、煮え切らない踏ん切りの悪い、腰の定まらない、その場限りの口先だけの指導者としては落第の印象がますます膨らんでいる最中でした。その頃を、今振り返ってこき遺しておこうと思います。
 
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【常識のためのサプリ】。 屋山太郎
 菅政権が背負う三つの“宿題”
≫民主党は代表に菅直人氏の続投を決めた。民主党が政権党としての基盤を固めるのはこの時をおいて他にない。菅氏の宿題は何をおいても「脱小沢」である。民主・自由の合併以来、民主党は小沢路線か反小沢路線かで揺れ続けてきた。
 政権獲得に当たって小沢氏が政治的力量を発揮したことは紛れもない。しかし小沢氏は民主党の政治モラルを失墜させ、民主党をかって田中角栄を抱えた自民党の如く、金権・独裁の党に変えた。
 代表選の結果は党員・サポーターレベルの票で小沢氏は25%しか獲得できず、県会議員レベルで40%、国会議員で辛うじて互角にたどり着いた。永田町の常識がいかに国民意識と乖離しているかを示している。これは国民意識が国会レベルでは小沢魔力とカネの力でいかに捻じ曲げられているかを物語る。
 歴代民主党の代表は政党助成金の配分に当たって、いかに公平を旨とするかに心を砕いてきた。しかし小沢氏が代表になるとカネの使い方が一変する。それぞれ議員、候補者を呼んで現金を渡す。誰がいくら貰ったかを互いに知らないようにすることで、疑心暗鬼が生まれ、田中角栄は子分を増やしていった。
 田中氏は自分が集めたカネを配分したのだが、小沢氏は政党助成金という公金で、私兵を養うのである。民自合併の時、小沢氏率いる自由党は30人に過ぎなかった。それが選挙を通じて今や150~160人の集団に膨張した。菅氏ら民主党の指導者らが「小沢氏は党のカネを使って派閥を増大させている」と非難しているのは当然だ。
 小沢氏の力の源泉は、政党助成金である。鳩山由紀夫氏の仲裁にかかわらず、菅支持側がどうしても飲めないのは、小沢氏をカネを自由にできるポストには絶対につけたくないということだ。。
 脱小沢の第二は小沢氏の独裁的手法を清算することだ。小沢氏のご託宣が正しいこともあるだろう。しかし民主主義政党はそれを論じて全員が納得したり、大衆討議の末に葬ったりすることで、全員が利巧になるシステムでなければならない。こうして党内の常識のレベルが上がれば、モラルの程度も国民レベルに達するはずだ。
 3か月前に「政治とカネ」で首相と幹事長を辞めた人物が、一人は代表を狙い、一人は党内調整に動き出すというのは正気の沙汰ではない。政党の良心を問われる事態だ。大自民党が衰退したのは“良心なき田中角栄”を排除できなかったからだ。
 民主党のもう一つの宿題は「脱官僚」である。菅執行部が辿って来た道は、明白なる財務省路線であって政治主導でもなんでもない。日本が破滅に瀕し曙光が見えないのは官僚政治のなれの果てと心得るべきだ。九十八の空港を造ってハブ(拠点)空港がないという有様こそ、官僚内閣制が招いた結果だ。
 小沢氏は予算編成に当たって、一律削減方式を取ることは自民党政治がやってきたことそのものだという。地方への補助金を一括交付金化せよという。そのことが地方分権、地域主権へ移行するきっかけになると主張している。この主張は正しい。
 日本が国家の統治構造の変革、行政構造の改革に取り掛かったとなれば、円高対策、経済対策、規制緩和などの効果が発揮できるのではないか。日本が根底から動き出したというメッセージが個々の対策の効果を高めるのだ。何もせず為替の口先介入などをしても効果はない。
 政治主導の決め手として、09年衆院選で民主党は財務省主計局をオーバライドする「国家戦略局」の創設を打ち出した。しかし戦略「局」は「室」に格下げになり、菅首相はシンクタンクに格下げするという。首相、財務相、官房長官、行革担当相が四人でスクラムを組めば官僚主導にならないと考えているようだが、これこそが財務省の術中に落ちたというべきだ。官僚主導に歯止めをかけるのは、政治家が手綱を握った恒久的なシステムを作ることなのだ。
 第三番目に民主党の最大の宿題は、外交に統一性を持たせることだろう。小鳩内閣は露骨に反米親中路線を取って日米関係を崩壊させた。崩壊の恐怖に目覚めて、菅政権は普天間飛行場移設の日米合意書を認めた。小鳩が言う東アジア共同体などは歴史に無知な者の寝言だ。
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 慌ててアメリカに擦り寄って行ったが、チャイナの尖閣問題。北方四島のロシア大統領上陸など、日米のぎくしゃくに付け込み、日本を狙っている国々が試しているのです。狙われているという危機感がまったく政府にありません。マスメディアにもありません。相変わらず長々と市川海老蔵問題が嫌になるほどワイドショウの中心話題です。
 茨城の県議選など一分間放映しただけですマスメディアの中に特亜の工作が此処まで入り込んでいるかと唖然とします。日本の政治が荒れるほど、彼らにとっては都合のよい状態になるでしょう。
 しかも今の民主党は丸投げされた岡田克也幹事長と小沢一郎氏との衆院政治倫理審査会への出席をめぐって睨み合っています。二人の衝突は避けられない所まで来ている見たいです。