ローザ・パークス物語
ast >> Angela Bassett, Peter Francis James, Tonea Stewart, Von Coulter, Dexter Scott King, Afemo Omilami, Sonny Shroyer, Mike Pniewski, Cicely Tyson, Charles Black, Elizabeth Omilami ...
director >> Julie Dash（94min）《TVM》
region 1>> no subtitle, no closed caption
1955年に米アラバマ州モンゴメリーで、白人にバスの座席を譲るのを拒否し、遂には米国の人種差別的法律の撤廃をもたらした "黒人公民権運動の母" と呼ばれたローザ・パークスさんを描いた物語 ーーー。
1918年、アメリカ深南部に生まれたローザ・マコーリーは「人間の尊厳は誰にも奪えない」という祖父の言葉を信じる、聡明な少女。やがて理髪店で働くレイモン ド・パークスに求婚され結婚し、ささやかながら幸せな日々を過ごしていた。ある日、学校時代の同級生ジョニーが "NAACP（全米黒人地位向上協会）" で働いていることを知ったローザ（アンジェラ・バセット filmography ）は、自らもボランティアで働き始める。しかし、こういった活動に参加することがどれほど危険を伴うか、身をもって経験しているレイモンドは、心配のあまり快く思わない・・・が、黒人に対する理不尽な扱いへの憤りが日ごとに増すローザは、夫を気遣い想いながらも辞めなかった。
1955年12月1日午後6時ごろ、42歳のローザ・パークスは、仕事を終えて帰宅するため市営バスに乗車した。当時、南部諸州には通称「ジム・クロウ法」と呼ばれる人種分離法が施行され、日常生活のあらゆるところで、黒人と白人は隔離されていた。バス内は「白人席」 と「黒人席」に分けられ、白人席が満席になったため、運転手はローザに席を立って譲るように命じる。しかし、彼女は遂に信念を貫き「拒否」したため、逮捕され有罪となる。これに対し、モンゴメリーの全黒人が立ち上がる。赴任してきたばかりの若きマーティン・ルーサー・キング牧師を中心に、黒人の "自由" と "平等" を求めて "Montgomery Bus Boycott（バス・ボイコット運動）" が始まった・・・・・。
ーーー このボイコット運動は「381日間」続き、この間バスに乗る黒人は１人もいなかった。その結果、地方自治体・州・連邦の差別法が廃止・改正されたのである。
1999年にアメリカ連邦議会は、最も偉大なアメリカ市民に贈る、議会金メダルを贈り、本作のラストで、当時の大統領ビル・クリントン氏から賛辞を受け微笑むロー ザ・パークスさん本人が映し出されている。2005年10月24日に、老衰のためデトロイトの自宅で亡くなった彼女は、92歳でした ーーー。
私の記憶が正しければ、追悼としてNHKで放映された本作をご覧になった方もいると思いますが、国内版DVDはないので「リージョン1（U.S.版）」で す。私は4、5年前に入手しましたが、なぜか英語字幕はありません（苦笑）。ちなみに、ローザの母を演じたシシリー・タイソン（ filmography ）は "ROOTS" ではクンタ・キンテの母も演じており、私生活では故マイルス・デイヴィス（ "TUTU" ）の妻で、彼を薬物から立ち直らせた女性です。それから、キング牧師を演じているのは、彼の息子（デクスター・スコット・キング）さんです。
>> TVM - filmography
