フィラデルフィア
cast >> Tom Hanks, Denzel Wahington, Jason Robarts, Mary Steenburgen, Antonio Banderas, Joanne Woodward, Charles Napier, Roger Corman, John Bedford Lloyd, Chandra Wilson, Warren Miller, Obba Babatunde ...
photographer >>Tak Fujimoto
producer / director >>Jonathan Demme(125min)
soundtrack >>
《闘うべき相手は ーーー AIDS。人間の尊厳を賭け、いま、最後の法廷へ。》
ジョナサン・デミ監督( "The Manchurian Candidate" "The Silence Of The Lambs" )が "エイズ" というシリアスなテーマを描いた人間ドラマ ーーー。
"フィラデルフィア(← ギリシャ語で「兄弟愛」を意味する)" を舞台に選んだのは『独立宣言起草の場であるこの街は "正義" と "兄弟愛" のテーマにふさわしいから』と監督は語っている。トム・ハンクスは本作でアカデミー賞【主演男優賞】をはじめ多数の賞に輝き、演技派としての地位を不動のものとした。オープニングで流れる、ブルース・スプリングスティーンが本作のために書き下ろした "Streets Of Philadelphia" はアカデミー賞【主題歌賞】を受賞。
フィラデルフィアの一流法律事務所で働く弁護士アンドリュー・ベケット(トム・ハンクス "Forrest Gump" "The Green Mile" "Road To Perdition" )は、体調不良で検査を受けた結果、HIV感染を宣告される ーーー。
会社側は仕事上のミスを "でっちあげ"、彼を解雇。"不当な差別" と闘うためにベケットは意を決して訴訟に踏み切り、以前渡り合ったことのある敏腕弁護士ジョー・ミラー(デンゼル・ワシントン ← "The Manchurian Candidate" でも監督と組む filmography )に弁護を依頼。ゲイに偏見を持ち、エイズを恐れていたミラーは一度は断るものの、世間の蔑視に毅然としているベケットに心打たれ、弁護を受諾 ーーー。
7ヶ月後 "正義と兄弟愛の街フィラデルフィア" で注目の裁判が幕を開けた・・・・・。
ベケットが働く法律事務所の社長チャールズ・ウィラーをジェイソン・ロバーズ( "All The President's Men" "Parenthood" )、ベケットを激しく追求する会社側の主任弁護士をメアリー・スティーンバージェン( "THE HELP" "What's Eating Gilbert Grape" "Parenthood" ←J・ロバーズと共演)、ベケットの恋人ミゲールをアントニオ・バンデラス( "TAKE THE LEAD" "DESPERADO" "The Mask Of Zorro" )、ベケットの母をジョアン・ウッドワード(← ポール・ニューマンの妻 "The Three Faces Of Eve" )。
ベケット役を見事な "減量" で演じ切ったT・ハンクスは、当初「ベケット」「ミラー」の両役に名乗りを挙げたが、監督との面談の結果「ベケット」役に。「ハンクスとの共演はなかなかバランスがとれていると思う」とD・ワシントンが述べたように、優れた共演者たちによりハンクスの演技はより輝きを増し、作品に "現実性" と "深み" を与えている。J・ウッドワード演じる、息子を最期まで支える母の「私は偏見に負ける子は育てなかったわ。堂々と闘いなさい」という台詞が、印象深く耳に残ります ーーー。
劇中マリア・カラスのオペラより " Mamma Morta" が印象的に使われ、エンディングではニール・ヤングの "Philadelphia" が流れます。
個人的に「偏見」や「差別」の根源は "無知" もしくは "真実を知ろうとしないこと" だと思っています。
「知らない」から恐れ「特異なこと」「違うもの」と思い、受け入れられない。"正しく知れば恐れる必要がない" ことなのに・・・。
忌み嫌うまえに、まずは "知る努力" をするべきだと、強く思います ーーー。
>> Drama - filmography(ドラマ 映画作品一覧)
>> AFI'S 100 YEARS 100 CHEERS(2006)- filmography
2008-07-17