手錠のままの脱獄
cast >> Tony Curtis, Sidney Poitier, Theodore Bikel, Charles McGraw, Cara Williams, Lon Chaney Jr., Claude Akins, Whit Bissell, King Donovan, Lawrence Dobkin, Carl Switzer, Kevin Coughlin ...
producer / director >>Stanley Kramer(97min)
《鎖と憎しみで縛られた2人。彼らが夢みた自由とは ーーー 》
護送車が事故を起こし、"手錠" でつながれたままの "2人" が脱走。彼らの行く末を描いたサスペンス・アクション ーーー。製作・監督はスタンリー・クレイマー( "Guess Who's Coming To Dinner" ← S・ポワチエと組む "High Noon" ← 製作のみ)。音楽のアーネスト・ゴールドは背景音楽は一切使わず、ラジオから流れてくるジャズと、ポワチエが唄う民謡『ロング・ゴーン』のみを使用。アカデミー賞2部門【脚本賞・撮影賞(白黒)】受賞。
豪雨のハイウェイで、1台の囚人護送車がハンドルを切り損ない、崖から転落した。幸い死者はなかったものの、白人のジャクソン(トニー・カーティス ← ジェイミー・リー・カーティスの父 "SPARTACUS" "SOME LIKE IT HOT" )と、黒人のカレン(シドニー・ポワチエ filmography )の2人の囚人が脱走した。彼らは互いの手首を4フィートの "手錠" でつながれていたが、"人種的偏見" から憎みあっていた ーーー。しかし、治安官のミラー(セオドア・バイケル "The African Queen" )を指揮官に、ギボンス警部(チャールズ・マックグロー "In Cold Blood" "The Birds" )率いる武装警官隊と、ルー・ガンス(ウィット・ビセル "Airport" )率いる民間人徴収隊が警察犬を動員し協同で捜索を始めたため、"逃げる" ためには心ならずも協力せざるを得ない状況に追い込まれる。迫り来る追跡隊に、彼らを襲う不安と焦燥。そんな中、息子と2人、人里離れた山中に暮らす女性(カーラ・ウィリアムズ)と出会い、"手錠" から解放される。ついに "自由" を手にした2人は "別々に" 逃げるが・・・・・。
"手錠" を切断するためには、相手を出し抜き、殺すことも厭わなかった男たちが、次第に固い "友情" で結ばれていく展開は目新しくはないが、シンプルで秀逸。S・ポワチエは、ベルリン国際映画祭【男優賞】と英国アカデミー賞【男優賞(国外)】を受賞。'86年、TVムービー『新・手錠のままの脱獄』としてリメイクされた。
>> AFI'S 100 YEARS 100 CHEERS(2006)- filmography