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"74th Academy Awards"

2016-01-27 15:57:07 | hitori_goto

2002年3月24日に開催された【第74回 アカデミー賞】は、私にとって記憶に残る「特別な」回となった ーーー。

シドニー・ポワチエ( filmography )に【名誉賞】が授与され、プレゼンターを務めたのは、彼を敬愛し、ずっとその背中を追ってきたデンゼル・ワシントン( filmography )。
"In The Heat Of The Night" が流れる中、姿を現した彼への長いスタンディング・オベーション。
そしてスピーチは、実に感動的なものだった。


俳優として、22歳から「53年」もの長きに渡り映画の世界で生きてきた、当時75歳のサー・S・ポワチエは凛として素敵で、真っ直ぐに前を見据えて、一言一言かみしめるように語っていました。今とはまったく違う「時代」、黒人が成功するのは不可能だとしか思えなかった頃、前例もなく、手探りで現在まできたことや、サポートしてくれたすべての人たちへの感謝を述べています。

そして同じ夜、これまでのイメージを覆す強烈なキャラクターを演じたD・ワシントンが "Training Day(トレーニング・デイ)" で、1963年 "Lilies of the Field(野のユリ)" のS・ポワチエ以来、アフリカ系アメリカ人として2人目の【主演男優賞】を受賞ーーー。
プレゼンターは "The Pelican Brief(ペリカン文書)" で共演したジュリア・ロバーツ。


デンゼルが名前を呼ばれて最初にハグしたのは、隣りに座っていた妻のポーレッタ。
そして、先ほどオスカーを授与したばかりのS・ポワチエと、お互いにオスカー像を掲げて満面の笑みで祝福しあう。
共演のイーサン・ホークを "my partner of crime(悪事の相棒)" と称え、監督のアントワン・フークワ( filmography )はじめ関係者に感謝を述べ、最後に受賞するとは思わず家に置いてきた子供達に「帰ったら、一緒に祝おう」と。

さらに、"Monster's Ball(チョコレート)" で、74年のアカデミー賞の歴史を塗り替え、ハル・ベリー( filmography )が黒人女優初の【主演女優賞】を受賞。
感情が高ぶり、スピーチの持ち時間を大幅にオーバーしてしまったものの、その中でドロシー・ダンドリッジをはじめとする黒人女優たちを称え、感謝を述べた。


4度目の司会を務めたのはウーピー・ゴールドバーグ。"2001.9.11" アメリカ同時多発テロ後の授賞式だったため、恒例のレッドカーペットでのスター達の入場は行われなかった。

「アカデミー賞」といえば、客席の豪華な顔ぶれも楽しめる。
ルイス・ゴセット・Jr.(← 彼の控えめながら、心よりの穏やかな笑顔が私には印象深かった  filmography )、サミュエル・L・ジャクソン( filmography )夫妻(妻は女優のラターニャ・リチャードソン)、ウィル・スミス( filmography )&ジェイダ・ピンケット=スミス( filmography )夫妻、ハル・ベリー夫妻(元夫はエリック・ベネイ)、ラッセル・クロウジェニファー・コネリー、ニコール・キッドマン、ジョン・ヴォイト、シシー・スペイセク、ユマ・サーマン(← イーサン・ホークの元妻)・・・etc.

当日仕事中の私は、オスカーの行方が気になって気になって時々ネットで情報をチェックしており(笑)、受賞を知った後はスピーチの内容が知りたくて、ネットで「スピーチ原文」を見つけて、こっそり読んで、ひとり喜びをかみしめていました(笑&反省)。

2008-03-13



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