今年も【アカデミー賞授賞式】の季節がやってきました。「たかが賞、されど賞」ーーー。
1991年『羊たちの沈黙』で オスカーを受賞した直後にエリザベス女王からナイトの称号を与えられたアンソニー・ホプキンスは、「オスカーと爵位、どちらが名誉ですか?」と尋ねられ、「イギリスのマスコミに知られるとまずいが、オスカーだ。俳優だからね。」と答えています。さらに「オスカー受賞は、最高の瞬間だった。人生も変わった。自己不信の念を振り捨てることができたからね。人生には褒められることも大切だよ。けなされるより、ずっといい。」と、続けています。「オスカーを辞退するやつはアホだ。いったい何様のつもりだ。」とも(笑)。
しかし、いろいろな思惑もあって、必ずしも評価が「正しい」とは言い難いのがこの類の「賞」。
結局は「主観」の問題でしょう ーーー。
批評家(←これも怪しい)からの人気が高かった "American Gangster(アメリカン・ギャングスター)" が「作品賞」にもノミネートされず、これまた批評家によってラッセル・クロウとの演技対決に軍配が上がったデンゼル・ワシントンも「主演男優賞」ノミネートから落選。ちなみに、彼の監督2作目 "The Great Debators" もゴールデン・グローブ賞「作品賞」候補に挙がりましたが、こちらも落選。個人的には残念でした・・・(苦笑)。
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主要部門でノミネートされたのは「助演女優賞」で、デンゼルの母親を演じた現83歳のルビー・ディー。
"ROOTS -- The Next Generations" "Do The Right Thing" "Jungle Fever" "Just Cause"、その他日本未公開の作品も多いですが、こんなふうに歳を重ねられたら素敵だと思う女優のひとり。
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・・・結局当たり前ですが、受賞に関わらず「好きなものは好き」。
自分なりの視点・解釈で観るのが、映画の楽しみですから(笑)。