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"GONE WITH THE WIND"(1939)

2009-02-25 01:40:31 | Classic

 風と共に去りぬ

cast >> Vivien Leigh, Clark Gable, Leslie Howard, Olivia De Havilland, Thomas Mitchell, Barbara O'Neil, Hattie McDaniel, Jane Darwell, Ward Bond Everett Brown, Alicia Rhett, Ona Munson, Rand Brooks、Harry Davenport ...
director >>Victor Fleming(232min)
music >>Max Steiner
soundtrack >>


マーガレット・ミッチェルのベストセラー同名小説を映画化、デイヴィッド・O・セルズニック( "The Third Man" "Stazione Termini" )が製作した長編テクニカラー作品。監督はヴィクター・フレミング( "The Wizard Of Oz" )。『タラのテーマ』を耳にしただけで、数々の名シーンが走馬燈のように蘇り、これまでもこれからも愛され続けるであろう映画史上に燦然と輝く不朽の名作 ーーー。アカデミー賞9部門【作品賞・主演女優賞(ヴィヴィアン・リー)・助演女優賞(ハティ・マクダニエル ← 黒人俳優 "初" の受賞)・監督賞・脚色賞・撮影賞(カラー)・室内装置賞・編集賞・タールバーグ記念賞)】受賞。

Gone with the wind (trailer)


1861年、ジョージア州タラ ーーー。南北戦争が始まる直前、大地主ジェラルド・オハラ(トーマス・ミッチェル  "It's A Wonderful Life" "Stagecoach" )の長女スカーレット(V・リー  filmography )は、樫の木屋敷と呼ばれる同じ大地主ウィルクス家で開かれるパーティーで、幼馴染みのアシュリー(レスリー・ハワード  "Of Human Bondage" )と彼の従妹メラニー(オリヴィア・デ・ハヴィランド  "The Heiress" "ROOTS: The Next Generations" )の「婚約」が発表されると聞いて激しく動揺していた。激しい気性と美しさを併せ持つスカーレットは、アシュリーが結婚するのは自分が彼を愛していることを知らないからだと考え、パーティー当日 "想いのたけ" をぶちまけるが、アシュリーの心が気立ての優しいメラニーから動くことはなかった。スカーレットはそこで、あまり素行の評判が良くないレット・バトラー(クラーク・ゲイブル  "It Happened One Night" "The Misfits" )と出逢い、無礼な彼に嫌悪感を感じながらも何か惹きつけられる。
そんな中とうとう戦争が始まり、スカーレットはアシュリーへの "当てつけ" で、メラニーの兄チャールズの求婚を受け入れ、結婚。アシュリーもチャールズも戦争に参加したが、チャールズは病のため死亡。スカーレットは愛してもいない夫のため、若い身を喪服に包む味気ない生活に嫌気がさし、母の提案によりアトランタのメラニーの元へ行き、陸軍病院のバザーでレットと再会。その頃の戦況は「南軍」に利なく、スカーレットとメラニーは看護婦として働いていたが、やがてアトランタは「北軍」の接近に怯え、スカーレットと生まれたばかりの子供を抱えたメラニーは、レットがなんとか工面してくれた馬車で故郷 "タラ" へと向かった。レットは途中ひとり "償い" のため戦線へ向かい、残されたふたりはやっとの思いでタラの地に辿り着くが、北軍によってかつての絢爛豪華な屋敷は廃墟となり、金目の物や食料も奪われた後だった・・・・・。

スカーレットの婚約者を奪われた妹のエレン・オハラをバーバラ・オニール、家働きの使用人(奴隷)マミーをH・マクダニエル、同じく使用人のビッグ・サムをエヴェレット・ブラウン、ドクターをハリー・ダヴェンポート( "The Hunchback Of Notre Dame" ← T・ミッチェルと共演)、レットの顔馴染みのベルをオナ・マンソン。

劇場入場料の変動を考慮に入れれば、実際にはアメリカで「史上最高のヒット作」とも言われている本作。日本では戦争があったため「13年後」の1952年に公開され、その後も何度かリバイバル上映されている。プロデューサーのセルズニックが、のべ18人を動員して執筆に当たらせたシナリオ、監督の交代劇、当時まだ実験途中だったテクニカラーを導入、V・リーがスカーレット役を射止めるまでのエピソード、450万ドル以上といわれる空前の製作費など、数々の困難を乗り越え(むしろ利用し)、その "執念" と "熱意 " で完成させたのが、今や「セルズニック監督作」と呼ばれる所以 ーーー。南北戦争前後のアトランタを舞台に "炎のような女" スカーレット・オハラの波瀾万丈な半生を、見事なキャストと壮大なスケール、この上なく豪華なセットや衣装で描いた本作だが、M・ミッチェルは最初からC・ゲイブルを想定してレット・バトラーを書き、肝心のスカーレット役が決まらないまま、スカーレットが登場しないシーンから先に撮影を開始。決して万人向けではなく、気位の高く "誇り高き南部女" という難しい役どころを誰にすべきか? この役を熱望したキャサリン・ヘプバーンを「レットのような男が追いかける女には見えない」と切って捨て、次々と有名女優たちがスクリーン・テストを受ける中、結局V・リーに決まったとき「イギリスの女優が南部の娘を演じるなんて」という反感も強かったようだが、結果 "完璧な" スカーレットを演じてみせた(感嘆)。

タラの美しい夕暮れに浮かび上がるシルエット、強かなスカーレットがタラの "赤土" を握り、拳を天に向け「もう二度と家族を飢えさせません!」と誓うシーン。「どうすればあの人を取り戻せるかは、タラに戻って考えましょう。明日のことは明日考えるわ」(← よく「明日は明日の風が吹く」とされている台詞)ーーー とにかく洋画好きならば一度は観ておくべき作品ですね。

>>  War - filmography
>>  AFI'S 100 YEARS 100 CHEERS(2006)- filmography
>>  AFI'S The Greatest Movies 100(2007) - filmography

 


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