ワッツタックス / スタックス・コンサート
cast >> Isaac Hayes, The Staple Singers, Luther Ingram, Johnnie Taylor, The Emotions, Rufus Thomas, Carla Thomas, Albert King, The BAR-KAYS, Richard Pryor ...
producer / director >>Mel Stuart(103min)
soundtrack >>
ソウル・ミュージック不滅の名門レーベル "スタックス・レコード" ーーー。
その所属アーティストのほとんどが出演した"黒いウッドストック" とも呼ばれる伝説のコ ンサートを収録した本作は、もはや歴史の1ページ。この真夏の大規模な野外コンサートを企画したのはスタックス・レコードのアル・ベルで、デヴィッド・L・ウォルパー( filmography )と共に本作の製作総指揮を務めている。
1972年 8月20日、L.A.の黒人居住地区にあるメモリアル・コロシアムで行われた、黒人アーティストたちによる "スタックス・コンサート" ーーー。
本作はその豪華な出演者たちによるコンサートのドキュメントに、当時の黒人たちの "宗教・政治・社会・風俗・愛・生活" などについての意見や主張を織り交ぜて構成されており、その進行役をアメリカ社会に巣くう "黒人差別" を逆手に取った過激なジョークの、リチャー ド・プライヤー( filmography )が務めている。ライヴ映像も満喫できるが、ワッツ地区の暴動から7年を経た彼らの生活の記録という、ドキュメンタリーとしての価値が極めて高い。
当時、黒人の誇りを高々と掲げたこの "ワッツタックス" は、アフリカ系アメリカ人が "プライド" という言葉を堂々と口にすることができる数少ない機会で、ジェシー・ジャクソンの『私はひとかどの人間である』という宣言で幕を開ける。
主なアーティストは、アイザック・ヘイズ(← ラストを飾る "SHAFT" は圧巻! "HUSTLE & FLOW" "BaadAsssss Cinema" "I'm Gonna Git You Sucka" )、アルバート・キング、ザ・バーケイズ、ザ・ステイプル・シンガーズ、ルーサー・イングラム、ルーファス&カーラ・トーマスなど。
入場料は「1ドル」。売上げは財団や、マーティン・ルーサー・キング病院などの団体をサポートするワッツ・コミュニティに寄付された。
豪華なアーティストのパフォーマンスを楽しみながら "時代" を強く感じる作品です。
"生" の迫力は凄まじかっただろうなぁ・・・。
>> Documentary - filmography(ドキュメンタリー 映画作品一覧)
2008-08-13