福岡事件再審運動キャンペーン「私はわらじがぬがれない」

開始から55周年を迎える「福岡事件」再審請求運動
毎年各地でおこなわれるキャンペーンのためのブログです

キャンペーン予定の変更

2014-06-18 23:59:00 | スケジュール
HP上でも書きましたが、6/28に予定していました静岡での講演会が中止になりました。
   現地の支援者の方のご尽力もありましたが、
   他の会場との関係や準備を勘案した結果、こうした結果になってしまいました。
   ご来場を楽しみにされていた方には申し訳ないです。
   
   先に掲載しました、今年の春キャンペーン予定表も変更します。

6月10日11日 カトリック神戸中央教会

2014-06-17 21:13:14 | スケジュール
カトリック神戸中央教会での講演の様子について
   ご参加いただいた方から報告を頂戴しましたのでご紹介します。

  
①前日姫路の様子  ②カトリック神戸中央教会での様子

学生の頃から福岡事件再審運動に関わっている私にとって,今回の講演は,
この運動が「新たな段階」に入ったのだということを認識するのに十分な,大変有意義なものでした.

福岡事件そのものの事件概要や経過については,古川龍樹さんから丁寧な説明をいただき,
十分に知っているつもりだった事件概要にも,新たな発見や感銘を受けるものがありました.
特に西さんが獄中で日々,何を考え,どのように生き,どのような思いを抱きながら,
無情にもその命を絶たれたのかについて,西さんの日記や句集を元にしたリアルな考察は,
死刑強行後40年近くを経てなお,それを聞く私たちに西さんの無念を痛感させてなりません.

その雪冤の怒りを私たちが共有した上で,現実問題として福岡事件再審運動がどのように展開され,
また今後どのように展開されていくべきかについて,院生の当時からこの運動に携わり,
現在は刑法学者として活動していらっしゃる大場先生から,非常に分かりやすく,的確な解説を頂きました.
死刑事件の再審請求は,現行法制下では本人またはその家族にしか認められず,
そのため当事者とご家族のいずれもが亡くなられている福岡事件の場合,
手続き段階で再審請求への道が閉ざされています.そのため現在は,手続きそのものを緩和し,
再審を可能にする「再審特例法案」の成立を目指す運動へと,必然的にシフトして行かざるを得ません.

これは一見,大変厳しい状況に思えますが,少し視点を変えてみれば,
これによって多くの冤罪で苦しんでおられる他事件の関係者の方々との具体的な共闘関係,
あるいは運動の連帯性を獲得することが出来るのではないでしょうか.
私が冒頭で述べた「新たな段階」とはまさにこのことであり,
心情的にはもちろん同志であった多くの人々と実際に手を取り合い,国会に対して再審の機会拡充を,
そして将来的には死刑制度の廃止を訴えていく,その結接点になり得ると思うのです.

過去から現在に至るまで,冤罪事件は後を絶ちません.捜査機関の実務,法制度から,
根源的には人間の誤謬性まで,そこにはあらゆる問題が潜んでいます.それらの反省と是正なしに,
福岡事件の「最終解決」は有り得ませんし,そうすべきでもありません.
西さん,石井さん,その他多くの冤罪の当事者たちと同じ苦しみを将来の社会に残さないために,
現在の私たちは,この「新たな段階」における責任を,全うしたいものだと思います.

6月16日 読売新聞

2014-06-16 22:56:28 | スケジュール
昨日の玉名における梅雨忌の様子について、新聞に掲載されましたのでご紹介します。

冤罪を生まない社会訴え 足利事件・菅家さん参列/読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/news/20140616-OYS1T50040.html?from=sytop_main5

記事には掲載しきれていませんが、菅谷さん以外にも志布志事件、
みどり荘事件といったいわゆる「冤罪被害者」の方々にお越しいただきました。
「冤罪被害者」の一員である西さんの法要を皆さんでおこない、
シュバイツァー寺の方々の温かいおもてなしのもと
それぞれの方が過去・現在抱える冤罪被害の実情を語り合ったそうです。

6月3日 山口大学

2014-06-11 23:25:13 | 日記
キャンペーンのスタートとなる山口大学の学生さんから
   授業内講演の様子についてご報告いただきましたので、ご紹介します。
   報告内にもありますとおり、山口大学では刑法だけではなく他分野他学科の方々が集まり、
   福岡事件に対し多角的なアプローチがなされたかと思いますが、
   それでも、この事件を自分たちの問題として向き合おうとする真摯な姿に
   実は感動してしまいました。どうぞご覧ください。

6月3日、山口大学に古川さんが来てくださいました。
昨年は、刑法ゼミの現3年生及び教員の10名ほどでしたが、
今年は刑法ゼミの2年生、行政法ゼミの2年生及び教員、
他学科の教員が加わり、30名ほどでの講演となりました。

講演により、福岡事件においての取調べ・裁判に対する苛立ち、
再審の難しさなど、刑事司法への不信感・問題意識を改めて抱くこととなりました。
また、西さんの日記を初めて見せていただき、より身近に感じ、
自分たちに関係のある問題として、もっと考える必要があるのではないかとの声も上がりました。

ゼミの時間が終わり、懇親会が開かれました。
3年生は公務員講座などのため参加者が少ないのが残念でしたが、
福岡事件についてだけではなく様々なお話を伺うことができ、
古川さんと初対面の2年生も楽しめたようでした。

6月10日 毎日新聞

2014-06-10 21:12:04 | スケジュール
毎日新聞にて10日の神戸の様子が掲載されましたのでご紹介します。

講演会:冤罪と再審制度考える 「福岡事件」通し、きょう中央区で /兵庫
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/m20140610ddlk28040465000c.html

明日で講演会は一段落、ただ古川さんは講演準備等でまだまだ玉名に帰れないようです。
旅半ばで相当疲労もたまっている様子、度々になりますが、ご助力をお願いします。

5月28日 毎日新聞

2014-06-08 20:27:05 | スケジュール
九州での講演会の様子が新聞に掲載されていましたのでご報告します。

福岡事件:後世に 西・元死刑囚の遺品保存へ 日記や手紙、句集などデータ化
−−玉名市・生命山シュバイツァー寺 /熊本 毎日新聞
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20140528ddlk43040499000c.html

先の記事でネット版が見つからないと書きましたが、ちゃんとありました。
今日までに山口・大阪・姫路での各講演を終えられて、
現在各地でのリポートをお願いしている最中です。

どのようなリポートが送られてくるのか、楽しみにしています。

6月の予定について

2014-06-02 20:17:43 | スケジュール
学生の会HP上では既にアップしましたが、
   6月のキャンペーン予定の詳細が決まりましたのでご報告します。

6月3日(火)  
 山口 山口大学
 授業内講演
6月5日(木)~6日(金)
 大阪 大阪経済法科大学
 授業内講演
6月8日(日)
  岡山 姫路 大本はりま本苑
 講演
6月10日(月)
 神戸 カトリック神戸中央教会
 15:00~パネル展
 18:00~講演「いま、なぜ福岡事件なのかー福岡事件からわたしたちの社会を考える」
6月11日(火)
 神戸 神戸学院大学
 授業内講演
6月15日(日)
 熊本 玉名 生命山シュバイツァー寺 14:00~
 梅雨忌(西武雄さん法要)
 全国から冤罪被害者や再審運動支援者の方々が集まる予定です
6月17日(火)
 福岡 大名町カトリック教会 講堂 18:30~
 講演
6月27日(金)
 東京 水道橋 YMCAアジア青少年センター 9階 18:30~
 講演
6月28日(土)
 静岡 県総合社会福祉会館(シズウエル) 時間未定
 講演
中止
6月29日(日)
 大阪 カトリック阿倍野教会 午前
 講演

   明日から古川さんが玉名から全国各地に向けて出発します。
   3日から11日までの9日間、講演後もギリギリまで各地に赴き、
   話合いを予定されてるそうですので、実質もっと長い旅になるでしょう。
   
   残念ながら、このブログでできることは
   古川さんの行動と各地での講演会の様子を追うことのみですが、
   講演に参加される方、あるいは気になっているという方には、
   古川さんの精一杯の活動ぶりを
   是非目で見て、聞いて感じて疑問をぶつけてほしいと切に願っています。

   また、すでにご存じの方も多いでしょうが、各会場への荷物の搬入・展示は
   古川さんお一人で行うことが多いです。荷物の量を見ていただければ、
   その大変さも分かるかと思います。
   各地の支援者の方には、毎回になりますが、
   そのお手伝いを申し出ていただくと大変助かります。どうぞ、よろしくお願いします。

   今回のキャンペーンが、秋に向けて実り多きものになりますよう願っています。