福岡事件再審運動キャンペーン「私はわらじがぬがれない」

開始から55周年を迎える「福岡事件」再審請求運動
毎年各地でおこなわれるキャンペーンのためのブログです

毎日新聞熊本版連載 「悲願ー福岡事件再審運動に捧げた生涯」試し読み

2014-09-21 22:06:13 | 日記
毎日新聞社にて連載されている古川美智子さんの手記
   「悲願ー福岡事件再審運動に捧げた生涯」について
   連載先の毎日新聞とシュバイツァー寺の許可がおりた4話まで簡単にご紹介します。

      
左から①2014年7月19日熊本版
    ②2014年8月2日熊本版
    ③2014年8月16日熊本版
    ④2014年8月30日熊本版(クリックでちょっと大きくなります)


半世紀以上続けてきた冤罪・福岡事件再審運動の歴史。
その歴史を古川美智子さんのが残した自伝を通じて振り返る
長期連載「悲願―福岡事件再審運動に捧げた生涯」。
7月から始まった連載は4回目を迎えました。

泰龍さんとの新婚旅行から始まる第1話は、驚きの様相から始まります。
新婚旅行兼講演旅行の最中、
鹿児島のハンセン病療養所にて結婚の報告をする泰龍さん、
未知の世界への動揺を隠せない美智子さん、
そしてその二人を歓声と拍手で祝福する入所者達。

新婚旅行でハンセン病療養所という選択がいかに驚きであるのか、
旅先で出会う美智子さんの同級生の驚きようから、
私たちはやはりただ事ではないことを確信します。
そこで、入所者の方々からの思慕と泰龍さんの慈愛を感じ入る美智子さんは
幸せをかみしめながら「終生の誓い」を心に決める。

第2話からは、幸福の位相が異なりますが美智子さんの幼少期の記録を紐解くようになります。
素封家の長女として、しかし仔細な家庭環境に着目すると複雑ではある。
そのような環境の中でも、祖父母の愛情を一身に受けて「何不自由なく暮らした」美智子さん。
そして東京での大学生活から、いかに生きるかを考えるようになる。

こうした幼年期からの経緯を、泰龍さんの著書『叫びたし寒満月の割れるほど』と対比させると面白いです。
生活環境の全く異なる両者がいかにして出会い、共に生きようとするのか。
今から楽しみにしています。

物語はいよいよ第二次世界大戦の戦禍に見舞われようとしています。
ブログでご紹介できるのはここまでですが、
この先は是非紙面にてご確認ください。

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