福岡事件再審運動キャンペーン「私はわらじがぬがれない」

開始から55周年を迎える「福岡事件」再審請求運動
毎年各地でおこなわれるキャンペーンのためのブログです

6月7日 神戸 カトリック神戸中央教会

2013-06-27 00:36:39 | スケジュール
神戸での講演会,2人目のご報告です.

カトリック神戸中央教会での講演会に参加させていただきました。
私自身、二度目の参加でしたが、今回も様々なことを学ばせていただきました。

まず映像、画像を見ながら福岡事件がどんな事件であったかというお話をしていただきました。
その中でも最も印象的であったのは、やはり恩赦を受けるはずであった西さんが処刑されてしまったというエピソードです。
そのときの西さんの気持ちを考えると悲しくて悲しくてたまりませんでした。
それと同時に無実の人をも、殺してしまう、死刑の恐ろしさ、というのも感じました。

次に大場先生に再審特例法案についてのお話をしていただきました。
再審特例法案とは何か、なぜ必要なのか、また現在の司法制度が検察に有利であることなどのことを知りました。

私はこの法案を通すためには
より多くの人に福岡事件のような冤罪死刑事件について知ってもらうことが必要だと思います。
私も少し前まで冤罪死刑事件については知りませんでした。
ですが、福岡事件でそれを知り、変えていかなければならないと強く思うようになりました。
残念なことですが、今日でも無実の人が死刑になる可能性はあります。
日本の司法制度は福岡事件からなにも変わっていないのです。
冤罪死刑事件は決して他人事ではありません。あなたにも無罪で死刑になってしまう可能性はあるのです。

無実の人が死なない世の中を作るためにも、
私たち1人1人がこの事件についてもっと関心を持つべきです。
個人個人の力は小さいですが、その力を合わせれば大きな国も動かせるはずです。

このブログを通して1人でも多くの人にこの事件について知っていただけたら幸いです。

6月7日 神戸 カトリック神戸中央教会

2013-06-26 22:55:33 | スケジュール
神戸での講演会の報告をいただきましたのでご紹介します.
  神戸ではお2人方に書いていただきました.まずはお1人目です.



再審特例法の話を通じて

 今回、初めて「福岡事件」に関して
講演会という形で参加させて頂いて私個人にとって大きな収穫を得ることができました。
今回、私は同じ大学のクラブの後輩の誘いを受けて参加させて頂いたのですが
正直なところ福岡出身にも関わらず、「福岡事件」にゆかりがなかった私は
言葉上の知識だけでこの事件を理解していました。
日本人によくある傾向だと思います。
今回の講演会において当時の被告人の生の声や大きくいえば事件の背景を理解することができ、
事実というものは自ら足を運ばないと知ることができないと改めて思い知らされました。
事前に下調べをして参加したわけですが、私の考えを覆すような様々な事実が浮かび上がり、
この事件について正しく理解できていなかった自分に反省しました。
それに合わせて、この事件と再審特例法との強い結びつきの理解促進にも繋がりました。

 今回の古川先生、大場先生の話を踏まえて下記に私が考える再審特例法について述べたいと思います。
まず、再審特例法という法律の話に入る以前に、
今回の「福岡事件」のように冤罪という結果を作り上げた社会に問題があると考えます。
冤罪といわれ未だ解決にたどり着けてない事件は様々あります。
身近なものとして「藤本事件」。
この事件はハンセン病患者というただそれだけの事実によって罪をかぶせられ
控訴、上告が棄却され、罪人として一番可能性の低かった藤本さんが殺された事件です。
今でさえ、そういった判決がないことを信じていますが、当時の圧力による冤罪はいかなるものかと考えます。
きつく言えば、日本社会における負の遺産とも考えられます。
当事者、その周りの家族が悔いても悔いきれなかった感情はすごく伝わってきます。

 確かに、再審特例法を国が敬遠するのはすごくわかります。
この法が存在する限り、どうしても国民にとって
不安定な社会というイメージを払しょくできないと考えるからです。
しかし、問題はそこではないはずです。
本当に事実を事実として貫いていくためにはこの法が必要であると考えるべきです。
この法が安定することによって何人もの人たちの努力が報われるでしょう。
法律とは被疑者のために用意されているといっても過言ではないはずです。
もう手遅れになっているというのはただの妥協にすぎません。
私はこれからの社会にとって不可欠な法律が再審特例法であると考えます。

 私は今回の「福岡事件」の講演会を通じて、「人の生き方」について深く考えさせられました。
「福岡事件」再審キャンペーンを行っている古川先生の生き方も信念を貫いていて感化されました。
また、大場先生の専門家としてこの事件に対する見解を述べ、「福岡事件」に関わる姿にも感化されました。
私は今回この貴重な機会に参加させて頂いたことに感謝しています。
時の経過によってこの世間から忘れ去られつつあるこういった負の遺産を改めて考えていくことが
今を生きる我々の使命であると考えています。

関西学院大学 文学部 3回 上田 恭輔

6月6日 岡山 岡山カトリック教会

2013-06-23 22:51:03 | 日記
岡山での講演会について報告をいただきましたのでご報告します.



◆岡山講演会報告◆

 2013年6月6日に岡山カトリック教会で行われた講演会の様子を報告します。
なお、本講演会については毎日新聞でも記事になっています(本ブログ6月14日参照)。
あわせてご参照ください。

 岡山では、講演者を会場まで車で送迎してくださるなど、
最初から最後まで地元の方々の温かい配慮に満ちていました。
会場設営にも積極的にご協力いいただき、
小さな会場ながら、設備、雰囲気ともに申し分ない環境が整っていたように思います。

 福岡事件再審運動紹介パネルもニューバージョンが登場。
視覚的な工夫がいくつもこらされており、たいへん見やすく、読者に訴える内容になっています。
未読の方は今後のキャンペーン等の際にぜひご覧ください。

 講演会では、最初にカトリック教会の神父さんからご挨拶をいただいた後、
古川さんがこれまでの運動を記録した大量の画像を映しながら、
西さん石井さんの恩赦をめぐる当時の動きを中心にお話しされました。
とりわけ印象的だったのは、古川泰龍氏が、
当時の法務大臣の発言や運動の盛り上がり等から西さんの恩赦がほぼ確実になったと思い、
嬉しさのあまり、既に故人となられた支援者にも感謝の電報を打ってしまったというエピソードです。
それほどまで西さんの救命に懸けられ、当時から全国を駆け回っておられた古川家の熱意が伝わってくるとともに、
それにもかかわらず執行された西さんに対する騙し打ち的な死刑の不条理さ、
そしてそれに対する怒りが改めて湧き上がってきました。

 次に、私が再審特例法案の現在的意義について少し話しました。
現在の再審制度が全体としては必ずしも無辜の救済ではなく、
検察による身代わり犯の確定(と、おそらくはその後の真犯人の処罰および身代わり犯の犯人隠匿罪等による処罰)
という犯人必罰のための制度になっている側面がある。
諸外国では誤判冤罪の救済問題を司法にのみ委ねるのではなく、
誤判救済型や制度改革提言型の第三者機関を設置することが常識になりつつある
(イギリスの刑事再審委員会、アメリカのイノセンス・プロジェクト等から派生した各州の委員会等)。
そのような現状に鑑みると、1968年当時には斬新すぎて十分理解されなかった
再審特例法案の意義は、今こそ輝きを増すものである。
再審の「波」が高まっているといわれる今こそ、
うつろいやすい「波」に期待するのではなく、制度・障壁じたいの改善につなげていくことが必要だ。
おおよそこのような話をしました。

 最後に、古川さんから秋のキャンペーンについてもお話がありました。
「街頭に立ち訴える」という泰龍氏の初志にいま一度立ち返り、
学生や海外の冤罪被害当事者と一緒に全国の街頭を行脚する、というものです。
すでに彼らが袈裟をまとったコラージュ画像まで用意されており(笑)、
会場のボルテージも(いくぶん)あがったように感じました。

 古川家が培ってきた誤判救済、冤罪被害者支援の輪は、
イタリア、アメリカをはじめとする海外にまで繋がっています。
古川家を中心とするこの輪が、日本の閉塞状況を打破する鍵となるにちがいない、
そう確信させてくれた講演会でした。
私たちも一緒にこの輪を広げるためには、
私たちの伝え方、動き方もさらに工夫していくことが必要なように思います。
これからも知恵を出し合って頑張りましょう。(櫻庭)

6月16日 熊本 生命山シュバイツァー寺(梅雨忌)

2013-06-22 14:30:01 | スケジュール
最終日,シュバイツァー寺にておこなわれた西さんの梅雨忌について
   読売,西日本,熊本日日の三紙で紹介されましたのでご紹介します.

    

左より
読売新聞/「福岡事件風化させない」玉名で元死刑囚しのぶ梅雨忌
西日本新聞/「福岡事件」忘れない 玉名市元死刑囚の命日法要
熊本日日新聞/「福岡事件」再審訴え元死刑囚の追悼法要
残念ながら,ネットでは見つかりませんでした.

三紙もあり,内容も重複しているところもあるので,書き写すことは今回しません.
その代わり,いつもより大きな画像でアップロードしたので,
クリックして文字が読めるかと思います.ご活用ください.

6月14日 毎日新聞

2013-06-16 13:02:02 | スケジュール
 岡山での講演会について、毎日新聞で掲載されましたのでご紹介します。

福岡事件:伝える、父から子へ 「冤罪は今も続く問題」僧侶の古川さん、秋に岡山再訪 /岡山
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130614-00000195-mailo-l33

戦後間もない1947年に起きた「福岡事件」を冤罪(えんざい)と信じ、再審請求に奔走した僧侶がいた。
活動を受け継いだ息子で「生命山シュバイツァー寺」僧侶、
古川龍樹さん(53)=熊本県玉名市=は今も全国をまわり、
事件を知ってもらおうとキャンペーンを続けている。
古川さんが今月、岡山に立ち寄った際、話を聞いた。【五十嵐朋子】

 今月6日夕、北区天神町の岡山カトリック教会で、
古川さんは参加者を前に「福岡事件は忘れ去られていくけれど、
冤罪は今も続く問題です」と語りかけた。
会場には、事件を伝える新聞記事やパネルを設置。
「奪われた命のことを考え、命を大切にする社会を作るための運動にしたい」と訴えた。

 福岡事件は1947年5月、福岡市で中国人ブローカーら2人が射殺された。
西武雄、石井健治郎元死刑囚が強盗殺人容疑で逮捕され死刑判決が確定。
2人は「拷問で自白を強要された」と冤罪を訴え続けたが、
6回にわたる再審請求は、全て棄却された。

 古川さんは年に何回も全国をまわり、事件の風化を防ごうと訴える。
岡山にも毎年立ち寄る。会場には数人しか集まらないこともある。
入場料は受け取らず、活動による収入はない。
会場にカンパを呼びかける箱を置くだけだ。

 続ける理由を古川さんは「小さい頃、私も父親と一緒に托鉢(たくはつ)に立ったんです」。
父泰龍(たいりゅう)さんは教誨師(きょうかいし)として2人の死刑囚と出会い、冤罪を確信。
独自に事件について調査した成果を記した「真相究明書」も出版した。
仮釈放された石井さんの身元引受人になり、
戦後の混乱期に起きた事件について再審を認める「再審特例法」の制定を
国会議員に働きかけるなど、生涯を再審運動にささげた。

 泰龍さんは2000年、80歳で死去。
08年には石井さんも亡くなり、再審請求を申し立てることは難しくなった。
活動を支えてきた母美智子さんも10年に92歳で世を去った。
しかし、古川さんは「父や母がどれだけ苦労してきたか。終わらせることはできない」と考える。
古川さんは、再審特例法の制定も呼びかけ続けている。
今回のキャンペーンでは静岡、山口、東京など8都県をまわった。
秋には托鉢しながら全国をまわり、岡山にも寄る予定だ。


6月7日 中国新聞

2013-06-15 00:01:29 | スケジュール
広島での会について,中国新聞で掲載されましたのでご紹介します.


WEB版はありませんでした.残念.

「福岡事件」の再審開始訴え 中区で講演会

1947年に福岡市で2人が射殺された福岡事件で,
冤罪を訴えた元死刑囚2人の再審運動を続ける僧侶古川龍樹さん(53)=熊本県玉名市=の講演会が
5日,広島市中区の広島カトリック会館であった.

事件では,男性2人が強盗殺人罪で死刑が確定した.
教誨師として2人に出会った古川さんの父(2000年死去)が61年に再審運動を開始.
しかし1人は75年に死刑を執行され,もう1人は恩赦で無期懲役になったが08年に死去した.

父の遺志を継ぎ,西日本を中心に講演を続ける古川さんは
「2人は拷問などの違法捜査によって自白に追い込まれた」と主張.
死刑を執行された1人の遺品や父の活動の映像も紹介し,再審開始の必要性を訴えた.

6月6日 毎日新聞

2013-06-14 22:20:27 | スケジュール
ご報告が少し遅れましたが,6月6日の毎日新聞で神戸の会について
   掲載されましたので,ご紹介します.

福岡事件:冤罪、再審考える講演会 あす、カトリック神戸中央教会 /兵庫
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20130606ddlk28040375000c.html

 ◇福岡事件テーマに

 終戦直後に福岡市で起きた「福岡事件」を通して、冤罪(えんざい)や再審制度について考える講演会が7日、
神戸市中央区中山手通1のカトリック神戸中央教会で開かれる。

 1947年に軍服取引に絡んで中国人ら男性2人が射殺された事件。
56年に強盗殺人罪で男2人の死刑が確定した。
75年6月17日に実行犯の1人が恩赦によって無期懲役に減刑された一方、
首謀者とされ、無実を訴えていたもう1人は同じ日に死刑が執行された。

 熊本県玉名市の「生命山シュバイツァー寺」を中心に半世紀以上にわたって再審運動が続いており、
毎年行われる全国キャンペーンの一環。講演会では事件を振り返るDVDを上映した後、
神戸学院大の大場史朗氏が「再審特例法制定の意義について」と題して講演する。

 7日午後6時半、入場無料。
問い合わせは同寺代表の古川龍樹さん(080・3229・3450)へ。【井上卓也】

〔神戸版〕

6月5日 広島 広島カトリック会館

2013-06-10 00:02:16 | 日記
連日暑い日が続きますね.今日は広島からの熱いご報告を紹介します.
 
  

6月5日 広島 再審キャンペーン

6月5日(水)、広島で<福岡事件再審キャンペーン>が開かれました。
わたくし自身勉強不足だったため、再審特例法案について、とても勉強になりました。
と同時に、さまざまな疑問も自分の中に出てきました。
再審特例法案修正案第二条の「相当ノ証拠」とは、
「明確ナル証拠」あるいは「明らかな証拠」の「程度」とどのくらい異なるものなのか、
再審請求の審判は裁判員裁判によって行うことの趣旨及び意義はなにか。
わたくし自身これまでに何度も再審特例法案についてご説明を受けてきましたが、
ようやく法案について疑問をもてるようになりました(汗)。
疑問というのは、批判ではなくそのものについての理解を促します。
そういう意味でいえば、逆にこの法案に疑問をもたないのは実は理解不足を意味しているのかもしれません。
いままでのわたくしに『喝ッ!』といった感じです。

≪当事者意識≫というのが声高に語られる昨今。
わたしたちは、さまざまな社会問題をようやく自分の問題として考えられるようになってきました。
しかし、なにか難題に直面すると途端に思考停止してしまい、
「それは専門家に判断を委ねるべき」等と「おまかせ」になりがちともいえると思います。
たしかに専門家の意見は重要ですが、
それを踏まえてわたしたち一般市民が最終判断を下すことが大事だと思います。
それが本当の「当事者性」ですし、民主主義社会実現のための必須のプロセスでもあります。
そのための大事な「フォーラム」の役割が、実はこの「キャンペーン」に備わっていると思います。

まず「フォーラム」に参加し、次に「内容理解」、それに伴う「質疑応答」、
そして最終判断はわたしたち一人ひとりの手の中に……。
そうして、社会参加を深めていくうちに新たな人と人との繋がりが増え、
交流を通じて相互理解も深まればなんだか素敵な社会のように思います。
そうした社会で「熟議」を経たあらゆる制度に基づいて生活できたら
それって「幸福」な社会っていえないでしょうか?
そんなきっかけをも与えてくださった古川さんに感謝です!

上山浩一

6月1日 東京 YMCA青少年センター

2013-06-09 22:39:56 | 日記
おまたせしました!東京の報告は私がします.
  写真は手持ちのものなので,また同じものですがご容赦を.

    

今回,東京の会では初めて袴田事件・袴田巌さんのお姉さま,袴田秀子さんと支援者寺澤さん,
またこれまで何度も足を運んでいただいている帝銀事件の支援者原渕さんをお迎えして,
事件発生から今日まで,長期の裁判を強いられているがために生じる各事件の問題と
その問題の打開方法の一つである「再審特例法」制定に向けて話し合いました.

袴田事件も帝銀事件も,熱い熱い.
女性の年齢をお話しするのも失礼ですが,
秀子さんは私の母親よりもおばあちゃんに年が近い位なのに
背筋の張りかたに象徴される機敏な動きや,細々とした気づかいに驚きました.
原渕さんも,福岡事件の飲み会では話すより飲んでいるイメージでしたが
壇上に立つ原渕さん,かっこよかったです.
まあ,福岡事件の龍樹さんも負けていませんけどね!

さて,袴田事件と帝銀事件,そして福岡事件.三者もちろん異なる点はあります.
袴田事件は物証が多い.
死刑確定の決め手となった犯行時着衣,凶器も残っていますし,
着衣に残った血痕からは幸いにもDNAが検出され,
被害者の血液と一致しないことが明らかになってきています.
帝銀事件には再審請求人がいる.
帝銀事件にも殺害時使用した茶碗等物証はありますが,
なによりも,再審開始請求の権利を有する再審請求人・武彦さんの存在は大きいです.
しかし,福岡事件には物証もなければ再審請求人もいない.

このように異なる3事件ですが,裁判の長期化による弊害を受けている点は一緒です.
袴田事件は今まさに袴田巌さんの死刑が執行されるかもしれない状況です.
彼の再審無罪が早く決まれば,現在彼の受けている苦痛はもっと少なかったかもしれない.
この苦痛は,秀子さんや武彦さんのようなご家族の方々も同様です.
物証についても,事件の経過とともに新しい証拠の発見は困難になります.
しかし,刑事訴訟法は再審の要件に新たな証拠の提出を求めている.
したがって,現存する証拠から,どうにかして新証拠を見つけないと門前払いされてしまいます.
そもそも確定審の不十分な証拠調べや理解しがたい心証形成が問題にもかかわらずです.

今回の会で話し合われた「再審特例法」はこうした長期再審の弊害を解消するとともに,
後世に同様の事案がおきても,この法律をもとに打開できるもののように感じました
現在のいわゆる「再審の波」に私達は何かを残せたのでしょうか.
DNA鑑定という技術の変化だけに終わらせてしまっていいのか.
もう少し先に手を伸ばせば届くもの,「再審特例法」はそのようなものだと思いました.

5月25日 静岡 浜松市市民協働センター

2013-06-08 20:54:25 | 日記
今日は静岡から,気合いの入ったリポートをいただきましたのでご紹介します.
   1・2枚目が浜松での様子,3・4枚目が静岡での様子です.
   
      

お久しぶりです。あるいははじめましてでしょうか。
関東学院大学OBの田幡です。

2013年5月25日(土)、私の地元「浜松市」に初めて古川さんがいらっしゃいました。
春キャンペーンの講演会と「浜松 袴田巌さんを救う会」の方々への挨拶を兼ねての訪問でした。


さて、本題の講演会ですが…
参加者は「浜松 袴田巌さんを救う会」の方々だけでした。
残念ながら、浜松での福岡事件の認知度はまだまだです。
静岡や東京といった都会とは違った「温度差」が地方にはあります。
その「温度差」をいかに和らげ、広げていくことができるか。やはりそれが課題になります。
「ただ知ってもらう」ということがいかに難しいのかを改めて認識することになりました。
ちなみにこの浜松では、開拓精神、新しいことに挑戦する心意気を「やらまいか精神」といいます。
分野は違えど、未開の地を一から開拓した先人たちの気持ちが少しわかったような気がします。

だいぶ偉そうに書いていますが、
講演会にて私もこの事件について間違えて覚えている部分があることに気がつきました。
毎回のことですが、この事件がいかに複雑に入り組んだものかを実感します。
なんとも人間関係というものは難しいものです。

今回、久方ぶりに古川さんにお会いし、福岡事件に向かい合った一日。
学生時代とは状況が全く変わってしまい、それと同時にできることとできないことも
ガラリと変わってしまいました。
これまでは、地域の学生を巻き込みながら活動を拡大していきましたが、
浜松を含む静岡県西部地域には法学部のある大学がなく、協力的とも言えないようです。
その上、袴田さんのような知名度もないので、今のやり方では活動の展開そのものが難しそうです。

人によってはネガティブに感じるかもしれませんが、そのような地域は浜松に限ったことではないはずです。
名案、妙案、何でもよいのです。
難しいこと、そうでもないことをじっくり整理して、やり方を考えてみる必要があるのかもしれません。
一人より二人、二人より三人が、それぞれ考えた方がよいと思ったのです。

それでは、以上で締めくくりたいと思います。
乱文ながら、ここまで読んでいただきましてありがとうございました。