福岡事件再審運動キャンペーン「私はわらじがぬがれない」

開始から55周年を迎える「福岡事件」再審請求運動
毎年各地でおこなわれるキャンペーンのためのブログです

6月24日 東京YMCA青少年センター

2012-06-26 23:37:49 | 日記
6月24日,東京YMCA青少年センターにて
キャンペーン「私はわらじがぬがれない―再審特例法の成立を目指して―」が開催されました.

が,この会の概要については後の報告に任せるとして,
私はこのとき西武雄さんへの献曲を引き受けてくださった
金子由美子さんの演奏に焦点を当ててご報告したいと思います.

東京の会にいらしたことのある方は,既にご承知かと思いますが,
金子さんと,その師匠である鯉沼廣行さんは,毎年東京の会で篠笛の演奏をしていただいています.

さて,今回の会では鯉沼先生の御都合により,
金子さんおひとりの演奏でしたが,これがまたよかったんですよ.
どう表現すればいいか….
例えば,東宝の映画だと最初に波が押し寄せて来る中に<東宝>というマークがあらわれると思うのですが,
その波をもっと前で,映像の中にある岩の前に座って,波しぶきを目の前でみるような,
圧倒的な音色と,しかし他方でのびやかさを兼ね備えた素敵な演奏でした.

鯉沼先生と一緒の演奏も,もちろん素晴らしいのですが,
今回初めて金子さんの演奏を拝聴して,改めて篠笛のすばらしさを実感した次第です.
演奏をお聞きになっていない方,もしいたとしたら非常にもったいなかったですね!
何度でも言います.素晴らしい演奏でした.


スケジュール変更(再追加)

2012-06-23 11:39:01 | スケジュール
 以前の記事で,キャンペーンも残り3ヶ所…とお話しましたが,
   そのうちの1カ所,静岡について変更がございましたのでご連絡します.
   
静岡で予定しておりました会は,都合が合わず秋キャンペーンに延期することとなりました.
ご予定していた方には申しわけありませんが,秋こそ素晴らしい会にしたいと思います.


また,明日24日の東京の会について詳細を書かずじまいでしたので,お知らせします.

場所:YMCA青少年センター(水道橋駅から徒歩5分)
時間:14:00 開始

内容:第1部 西武雄さん法要
    各宗教からのメッセージ
    鯉沼廣行さん・金子由美子さんによる横笛献曲
    西武雄さんを偲ぶ 西さん処刑時の法要録音データの公開
   第2部 「再審特例法案」成立に向けて
    「続・再審特例法」の講演
     各地でのキャンペーン報告

ご報告が遅くなってしまい申しわけありませんが,お越しくださることをお待ちしております.

6月18日 読売新聞

2012-06-18 23:47:41 | 記事など
 先に挙げました福岡での梅雨忌の様子が,
    読売新聞でも掲載されましたのでご紹介します.

福岡事件の死刑囚 しのび玉名で法要
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kumamoto/news/20120617-OYT8T00964.htm
「1947年5月に福岡市で中国人ら2人が射殺された福岡事件の犯人として、
冤罪(えんざい)を訴えながら75年に刑を執行された西武雄元死刑囚(当時60歳)の命日の17日、
玉名市立願寺の生命山シュバイツァー寺(古川龍樹代表)で法要が営まれた。
西元死刑囚をしのぶとともにあらためて再審請求に尽力することなどを誓った。
法要は仏教、キリスト教の合同で行われ、約20人が参列。
弁護団代表の八尋光秀弁護士は、東京電力OL殺人事件で東京高裁が再審開始を認めたことなどに触れ、
「やっと、捜査段階の全証拠を法廷に提出する方向になってきた。
福岡事件もすべての証拠を洗い直し、新しい再審請求準備をしたい」と述べた。

(2012年6月18日 読売新聞)」

6月17日 毎日新聞

2012-06-17 23:00:02 | 日記
今日で西武雄さんが処刑されてから37年の月日が経ちました.
  西さんの法要「梅雨忌」がおこなわれた様子が,毎日新聞で掲載されたのでご紹介します.

福岡事件:元死刑因の法要 「再審特例法制定を」 /福岡
http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20120617ddlk40040193000c.html
「1947年に博多区で中国人商人ら2人が射殺された「福岡事件」で、
無実を訴えながら75年に死刑執行された西武雄・元死刑囚の法要が16日、中央区大名の教会であった。
再審運動の支援者ら約30人が集まり、再審特例法の制定を求める運動の状況が報告された。
 福岡事件では7人が逮捕され、西・元死刑囚は首謀者として56年に最高裁で死刑が確定。
5回の再審請求は棄却され、75年6月17日に死刑が執行された。
再審特例法は終戦直後の混乱期に起きた死刑事件の再審開始要件を緩和する内容で、
支援者らが昨年12月から署名を集めている。
 法要では、再審を求める活動を続けている熊本県玉名市の生命山シュバイツァー寺の
古川龍樹代表(52)が「事件から長年たって新証拠を見つけるのは難しい。
再審特例法の制定を求める活動を通じて、福岡事件を多くの人に知ってほしい」と訴えた。
神戸学院大法科大学院の内田博文教授は昨年末から国会議員への勉強会を続けていることを紹介し、
「関心は高まっており、冤罪(えんざい)を訴える他の事件の支援者とも連携して運動を続けていきたい」と話した。【遠藤孝康】」


記事にも書かれています通り,60年以上前に起こった事件の「新証拠」を探し出すことは難しい.
これは福岡事件だけに限らず,同じく60年前の帝銀事件や50年前の名張毒ぶどう酒事件,同じく狭山事件,
45年前の袴田事件等々…も同様の難しさがあるのではないでしょうか.

なぜ,再審請求段階でこんなにも時間が経ってしまったのか.
時間の経過によって失われるのは物証だけではありません.その当時の「記憶」自体も失われてしまいます.
当時の「記憶」,すなわち事件の「当事者」や時代を共有した「当事者」の「記憶」が失われつつある今,
事件それ自体を風化させないためにも,彼らの「記憶」を引き継ぐ必要があるのだと思います.

福岡事件キャンペーンも残り東京・静岡・神戸の3カ所となりました.
彼らの「記憶」を知るため,あるいは深化させるためにも,皆様と一緒に考えましょう.

6月9日 東京美禄亭での会合

2012-06-14 22:58:53 | 日記
現在の国会議員定数は衆議院480人,参議院242人.合計して722人.

このことは皆さんもご存じのことでしょうし,調べればすぐにでも分かることです.
しかし,この数のポストがズラーっと並んでいる光景を想像すると,
想像だけで圧巻だと思います.

6月9日の美禄亭の会は,これら膨大な数のポストに
議員会館での勉強会の招待状を入れてきた話に始終しました.
いつか終わるもの(作業)であれば容易いという意見もあるかもしれません.
ですが,応答があるか分からないながらも,
メッセージを送り続けることもまた苦労ではないでしょうか.

その日は,古川さんと支援者の方1人の2人で作業をしてくださったらしいですが,
途中から議員秘書さんもお手伝いに加わってくれたそうです.
決して多くはないけれど,様々な人の協力でおこなわれた一昨日・昨日の勉強会.
特にニュースで騒がれている通り,「社会福祉と税の一体改革」で
国会内は大荒れしているなか,どのような会になったのか.
不安と期待の双方がありますが,ご報告をお待ちしています.


6月8日 朝日新聞「天声人語」

2012-06-10 16:16:41 | 日記
 朝日新聞の「天声人語」において,
   西武雄さんの俳句「叫びたし 寒満月の 割れるほど」が紹介されました.

朝日新聞6月8日付「天声人語」
http://www.asahi.com/paper/column20120608.html

東電OL殺人事件の再審開始を受けての文章ですが,
この開始決定に至るまでの時間の長さ(15年!)や
その過程(再審請求過程において初めて存在が明らかになったDNA)を考えると,
ゴビンダさんや弁護団,支援者の方々の歩んできた労苦の道のりを考えてしまいます.
しかし,まずは再審開始を勝ち取った皆さんに惜しみない拍手をお送りしたいと思います.
福岡事件もまたこの波に乗りたいですね!

スケジュール変更(追記)

2012-06-06 21:43:02 | スケジュール
キャンペーンの日程が一カ所だけ変更となりましたので,ご連絡します.

6月14日~16日まで予定されていた福岡・カトリック教会でのパネル展が,
6月16日の1日のみと変更になりました.
こぞってのご参加をお待ちしております.

さて,来週は東京での参議院会館パネル展を控え,
着々と準備が進められています.
あいにく,私は平日なので参加はできないのですが,
その準備には顔を出そうかと思っています.
ご報告をお待ちください.