福岡事件再審運動キャンペーン「私はわらじがぬがれない」

開始から55周年を迎える「福岡事件」再審請求運動
毎年各地でおこなわれるキャンペーンのためのブログです

10月23日・25日 共に死刑を考える国際シンポジウム

2014-10-29 20:57:22 | 日記
10月23日及び25日、東京にて死刑について考える国際的なシンポジウムがおこなわれました。
   このシンポジウムにおいてシュバイツァー寺代表の古川さんが、統括的なコーディネーター?として
   参加されたこともあり、福岡事件支援者の方々も多くご来場いただきありがとうございました。

   さて、このシンポジウムの内容について23日の議員会館での内容はNHKでの報道が、
   そして、25日の水道橋YMCAでの内容については参加いただいた方から
   ご報告をいただきましたのでそれぞれご紹介します。

まずは、NHKでの報道について―
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141023/k10015637591000.html

次にいただいたご報告について―
シュバイツァー寺のご尽力により
2014年10月23日・25日に
東京で死刑についての国際シンポジウムが開催されました。

シンポジウムのテーマとパネラーは以下のとおりです。
詳しく知りたい方は、聖エディジオ共同体HPにアップされていますので、
そちらをご参照ください。

23日は「法と人権」がテーマ。
パネラーは国会議員や弁護士、イタリアやEUの大使や国会議員等。
25日は「死刑と命を考える」がテーマ。
パネラーは冤罪被害者である袴田さんご姉弟、麦の会会員、宗教者等。

25日のシンポジウムに参加してきたので、その感想を少しご報告いたします。
当日は大勢の参加者がご来場してくださり、
中でも中学生の二人連れの参加者も来場するなど、
会場はほぼいっぱいとなっておりました。

来場者の方、一人一人は死刑に賛成なのか否か、それはわかりません。
しかし、皆「もっと死刑について考えたい」というところでは一致して
いたのでしょう。

「死刑についての論点は既に出揃った」と言われて久しいですが、
それは、死刑について考えることがなくなったことを意味しないでしょう。

既に死刑が廃止されているEU諸国からも死刑について語るために
日本に来日してきているのですから、死刑存置国である日本の市民は
もっともっとたくさん考え、語り、行動に移していかなければなりませんよね。

今回は冤罪被害者である袴田さんご姉弟が登壇されてました。
そこで、姉の秀子さんは、巌さんの拘禁反応をはじめとした
いろいろな苦悩が現在進行形で続いてることを訴えていらっしゃいました。

日本が民主主義国家であるからには、袴田さんの苦悩の責任は
市民一人一人にあります。
「わかっているつもり」であっても、やはり「生の声」を聞くと
見につまされます。改めて襟を正す思いです。

このような得難い機会を作っていただいた
シュバイツァー寺はじめ、パネラーの皆さん、
そして来場された全ての方へ感謝です。

今回の日本でのシンポジウムでは
シュバイツァー寺からはパネラーとして参加されませんでしたが、
会場がところ変わって、海外のマニラやEUの方では発言されるとか。
そちらも金銭的、時間的に余裕があれば参加したいのですが残念です。
シンポジウムの成功を、そして死刑廃止への歩みが一歩でも二歩でも進むことをお祈りしています。

鈴木

9月 九州合宿

2014-10-04 19:58:33 | 日記
先月9月に関東学院大学の学生さんによる、九州合宿がおこなわれました。
   その様子をご報告いただきましたので、ご紹介します。



こんにちは、皆さんいかがお過ごしでしょうか。関東学院大学四年の秋山高久です。
先月私は後輩たちと九州へ行き、一日目に福岡にて福岡事件の現場跡地を歩き、
二日目と三日目は生命山シュバイツァー寺に伺いました。
その内容の報告と後輩の感想を載せさせていただきます。

初日は飛行機で福岡空港に着いた後、博多駅付近の事件現場まで行き、
福岡旅館跡地まで歩き、夜は学生の会のOGの後藤さんと谷道さんに博多を案内していただきました。
二日目は電車で玉名駅まで行き、シュバイツァー寺で福岡事件の映像資料と西さんの日記を見させていただき、
新聞記者から取材を受けた後、夕飯をごちそうしていただきました。
三日目は古川さんに車で熊本市内を案内していただき、熊本城を見学し、
高速バスまで連れて行っていただいてバスで福岡空港まで行き、飛行機で帰りました。
その時一緒に行った後輩からこんな感想をいただきました。

今回学生として福岡事件のことを学び、日記や歌を拝見した。
西さんが獄中にて書いた歌は、無罪を主張するものや家族との別れを切実に綴ったものもあり、
一つ一つに怒りや悲しみの感情がこもっており実物を見て
その当時の心情がそのまま文字から表れているようだった。
関東学院大学3年 加藤 稜

今回、福岡事件の現場や生命山シュバイツアー寺を訪れ、
事件について改めて考える機会になり、
また、知らないこともまだまだ多くあると思いました。
無実を訴えながら死刑執行されたこの福岡事件は、
私たちが生きていくことにおいて見過ごしてはならない事件だと思います。
関東学院大学3年 宮本 協

私も九州に行き古川家の皆さんと後藤さんと谷道さんにもてなしていただきとても感謝しています。
福岡事件を通じてこういった縁を得られたのも私自身にとってとても貴重なものだと思います。
そして、西さんの冤罪を訴えながら処刑された無念の気持ちを風化させてはいけない。
何かしなければという思いを再認識することができたため、とてもためになった三日間でした。

関東学院大学四年 秋山 高久