福岡事件再審運動キャンペーン「私はわらじがぬがれない」

開始から55周年を迎える「福岡事件」再審請求運動
毎年各地でおこなわれるキャンペーンのためのブログです

11月20日 毎日新聞

2012-11-22 22:24:36 | 日記
静岡での回顧展も無事に終わり,残すところ12月12日からの東京のみとなりました.
   静岡では,古くからの支援者の方々だけでなく,
   なんと高校生の方々もお越しいただいたようで,新しい風を感じられる会だったとうかがっています.
   さて,今回は静岡での様子を写真でお送りすると共に,
   毎日新聞にて回顧展の様子が掲載されたのでご紹介します.

  

福岡事件:2人の無実信じ活動 支援の僧侶、回顧展きょうまで−−静岡 /静岡
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20121120ddlk22040109000c.html

 1947年に福岡市で2人が射殺された「福岡事件」で元死刑囚2人の再審請求を支援した熊本県玉名市の僧侶、古川泰龍さん(1920〜2000)の活動や書道作品を展示する回顧展が、静岡市葵区呉服町の谷島屋書店3階「ヤジマヤ・ギャラリー」で20日まで開かれている。

 泰龍さんは受刑者を精神面で支える教誨(きょうかい)師だった52年、強盗殺人罪で死刑判決を受け、無罪を訴えていた西武雄、正当防衛を主張していた石井健治郎の2人の死刑囚に出会った。その後2人の有罪に疑問を持ち、全国行脚し署名を集めた。会場には事件を紹介するパネルなどが展示されている。

 75年に西元死刑囚は刑が執行され、石井元死刑囚は恩赦で無期懲役となって08年に死去した。再審請求は第6次まですべて棄却され、現在第7次請求を目指している。

 活動を引き継ぐ泰龍さんの子、龍樹さん(52)は、「戦後すぐの混乱で生まれた冤罪(えんざい)事件だ。袴田事件がある静岡の人にも知ってほしい」と話している。

 時間は午前10時から午後5時まで。入場無料。問い合わせは古川龍樹さん(080・3229・3450)へ。【平塚雄太】

2012年11月7日

2012-11-16 23:10:15 | 日記
2012年11月7日。それは福岡事件再審運動の「生みの親」である古川美智子さん(享年92歳)の三回忌の日。
そのお人柄はまさに「反骨」。それは晩年に至るも変わることはありません。

美智子さんエピソード①
~「第6次再審請求・特別抗告棄却」(2009年)の報を受けて一言~
「今こそ、私の出番だ!」

エピソード②
~「最近は学生さんが頑張ってくれて頼もしいね」、と話しをふると・・・~
「私もうかうかしられん!」


福岡事件は死刑囚教誨師であった古川泰龍さんが二人の死刑囚に冤罪を確信して、再審運動を始まったわけですが、
再審運動を始めるにあたって泰龍さんは、その妻美智子さんに再審運動をすべきかどうか相談すると、
「あなたがやらないでどうする!」と叱咤激励されたところから始まりました。

本当に福岡事件再審運動の「生みの親」ですね。
私たちこそ「うかうか」してられません。


さて、九州よりはじまった古川泰龍展も、広島、岡山、神戸が終わり、
そして、すでに静岡がスタートしています「11月15日(木)~11月20(火)」。
残すは、東京「12月12日(水)~12月17日(月)」のみとなりました。

こういう回顧展に脚を運んだから、再審が開始されるというものではありません。
でも、脚を運びましょう!動きましょう!「できること」からはじめましょう!

かつて泰龍さんが暗中模索ながら再審運動を開始したように、
私たちも、わからないながらも動きましょう。「歩きながら」考えましょう。
一人で歩き続けるのは大変でも、皆で歩けば大丈夫!そしてそれはきっと愉快で楽しいことのはずです。

鈴木

11月1日 神戸 ギャラリー葉月

2012-11-04 19:13:30 | 日記
一ヶ月の充電期間を経て,神戸での古川回顧展が始まりました.
  早速,ギャラリー葉月でのブログに取り挙げていただきましたのでご紹介しますね.


ギャラリー葉月から「『月もひとりか』古川泰龍回顧展」
http://galleryhazuki.blog99.fc2.com/blog-entry-390.html

また,毎日新聞でも神戸での様子が掲載されましたのでご紹介します.

故・古川泰龍さん書道展:「福岡事件」支援の僧侶、
再審運動への思い書に 信念や優しさにじむ−−6日まで神戸 /兵庫
http://mainichi.jp/feature/news/20121103ddlk28040307000c.html

終戦直後に福岡市で起きた「福岡事件」の再審支援運動に生涯をささげた僧侶、
古川泰龍さん(故人、00年に80歳で死去)の書道作品や活動の様子を紹介する
回顧展が、神戸市中央区小野柄通7のギャラリー葉月で開かれている。
活動を引き継ぐ長男の龍樹さん(52)=熊本県玉名市=は
「再審運動に懸けた父の思いに触れ、冤罪について考えてほしい」と話している。
6日まで。【井上卓也】

1947年に中国人ら男性2人が射殺された事件で、
軍服取引に絡む計画的な強盗として計7人が逮捕された。
首謀者とされた西武雄・元死刑囚は無罪を、
実行役とされた石井健治郎・元死刑囚は「正当防衛の誤射」と主張したが、
56年、強盗殺人罪で2人の死刑が確定。
5度の再審請求が退けられ、
75年に石井元死刑囚は恩赦で無期懲役となった一方、
西元死刑囚が同じ日に死刑が執行された。
石井元死刑囚は89年に仮釈放になり、08年に死去した。

受刑者を精神面で支える教誨(きょうかい)師だった泰龍さんは
52年、2人の元死刑囚と出会い、訴えを聞くうちに事件に疑いを抱いた。
資料調べ、関係者への面会などを繰り返した末に無実を確信し、
61年に再審運動を開始。私財をなげうち、
全国を歩いて再審を求める署名を集め、無実を訴え続けた。

展示では運動の歩みを紹介するパネルや、書家だった泰龍さんの作品が並ぶ。
「心」「花」といった力強い一字や、好きだった宮沢賢治らの言葉など、
作品からは泰龍さんの信念や優しさがにじみ出ている。

3、4日は午後2時から映像上映などもある。
問い合わせは同ギャラリー(078・221・0303)へ。