福岡事件再審運動キャンペーン「私はわらじがぬがれない」

開始から55周年を迎える「福岡事件」再審請求運動
毎年各地でおこなわれるキャンペーンのためのブログです

フェルナンドさんからキャンペーン報告

2013-11-23 23:23:02 | スケジュール
今回ゲストスピーカーとしてアメリカからお越しくださった
   フェルナンド・バミューデズ(Fernando Bermudez)さんが
   今回のキャンペーンの写真と報告をいち早くまとめてくださったのでご紹介します。

日本での写真
https://www.facebook.com/pages/Fernando-Bermudez-Exoneree-and-Professional-Public-Speaker/276261355782033?id=276261355782033&sk=photos_stream
(上段のほうが日本での写真です。心なしか女性と映っている写真が多いような…。
 ご覧いただいて分かる通りFacebookでの事細かな報告も閲覧可能です。)

キャンペーンの報告
http://wrongfulconvictionsblog.org/2013/11/05/exoneree-on-a-lecture-tour-in-japan/

   すべて英文ですので、各自で訳してください。私には荷が重すぎました。

10月29日 東京 エジディオ共同体主催シンポジウム

2013-11-20 00:07:29 | スケジュール
直接福岡事件のことではないため、投稿に躊躇していましたが、
   講演者がほとんど今回のキャンペーンでご協力いただいた方々ばかりですので、
   こちらもご紹介します。

死刑問題 欧州の視点/中外日報 2013年11月7日配信
http://www.chugainippoh.co.jp/religion/news/20131107-004.html

「日本は死刑廃止を」:聖エジディオ共同体/カトリック新聞オンライン 2013年11月7日配信
http://www.cathoshin.com/2013/11/07/2985/

   

10月22日 広島 広島女学院大学

2013-11-19 23:46:54 | 日記
ご無沙汰しています。
   キャンペーンも無事に終わり、これからのことを考えている方も多いのではないでしょうか。
   そんななか、キャンペーンの様子を振り返るかのように、ご報告をいただきましたので紹介します。

10月22日 広島 広島女学院大学

10月22日、広島で行われたキャンペーンについて
遅ればせながら若干の感想を記したいと思います。

広島女学院大学で催された講演会。とても大盛況だったように思います。
講演会終了後も興味を持って下さった学生さんたちと一緒にみんなで感想を述べあい、
また、各人が福岡事件あるいは刑事司法制度の問題などについて
それぞれの立場を越えて一人の人間として考えられた非常に有意義な時間だったと思います。

わたしたちが普段、何気なく過ごす日常の中で、本当につらい思いを経験されている人もいる。
今回のキャンペーンではアメリカのケースをきっかけとして日本の福岡事件に焦点をあわせようとしました。
でも、現在、なかなか福岡事件を取り扱う意義は理解されないし、
「アメリカは大変だね」「いまの日本は大丈夫だね」という、
まるで「他人事」のような思考や何か固定観念のようなものがまざまざと存在します。

それは、今までの良き日常を誰にも壊されたくないし、
あえて自ら壊してみようなどとは到底考えず、
様々な歴史やいま起きている問題に対して目を背けようとする行動に繋がります。
見たくはないものから逃げようとするのはある意味賢明な判断だともいえます。
ただ、少しだけでもそこに触れようとすると、それだけで自分の盲点が開けたようで
その感覚を味わうだけでもとても有意義だと思います。それって、≪楽しい≫ことだと思うけどな……。

いつも≪楽しい≫ことを求めている上山浩一でした(笑)

新聞記事のご紹介2

2013-11-06 23:04:35 | スケジュール
今日もまたリアルタイムでご報告できなかった
   新聞記事をご紹介します。

シンポジウム:冤罪事件を考える 千代田区で宗教法人 /東京
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20131027ddlk13040340000c.html

   こちらの記事では、先日の東京での講演会について
   ゲストスピーカー二人のコメントが紹介されています。

   残念なのは、他の会場では街頭署名のために托鉢姿になれたのに
   東京だけその写真がないことでしょうか。
   もし来年も、彼らが来てくださるのでしたら、ぜひリベンジしたいですね!

新聞記事のご紹介

2013-11-04 16:03:52 | 日記
先日カーティスさんもおかえりになって、
   福岡事件秋のキャンペーンも終幕を迎えました。
   キャンペーンにご参加いただいた皆様、
   ご協力いただいた多くの皆様に感謝を申し上げます。

   当ブログも写真のみの時もあり、新聞記事までフォローしきれていませんでした。
   すでに閲覧不可の記事もあるかとは思いますが、
   今日は現在閲覧可能な新聞記事をご紹介しようと思います。


再審特例法:「制定を」 冤罪被害者支援者ら、北区で署名活動 /岡山
http://mainichi.jp/area/okayama/news/20131025ddlk33040446000c.html

   こちらの記事では岡山での署名活動の様子と
   署名活動の必要性を訴える古川さんのコメントが紹介されています。
   当ブログの10/25の記事に掲載した写真の通り、
   岡山では多くの方に署名活動を支援していただき、大いに盛り上がっていたようですね。

   街頭に対する古川さんの思い入れは強く、
   シュバイツァー寺開山当時、西さん石井さんの助命再審運動をおこなっていた初心に戻って、
   裁判での無実はもちろん、社会的な無実もまた重要と考えた末の行動だと思います。

   カーティスさんとお話しした時、アメリカでも無罪確定しても、
   社会的無罪は難しいということを話していたことを思い出しました。
   カーティスさんが無罪を勝ち取り、普通の生活のために職に就こうとしたら
   無罪になった事件にもかかわらず、その事件について一度は有罪判決が下されているから
   という理由で就職を断られ、現在もこの点を争っているという話です。
   こうした日常生活での不都合は、10/20のブログ記事にもありました通り、
   日本への入国の際、有罪判決を受けたからという理由で
   一悶着あったことからもうかがえます。

   こうした、いわば冤罪の二次被害も含めて、やはり冤罪は無くしていかねばならないでしょう。

10月26日 東京 YMCAアジア青少年センター

2013-11-03 22:20:36 | スケジュール
少し遅くなってしまいましたが、東京での会の報告をいただきましたのでご紹介します。

    
(写真は使いまわしです。当日の臨場感をお楽しみください。)

10月26日(土)に福岡事件全国キャンペーンの東京集会が行われました。
当日は午前中に街頭ビラ配りが行われる予定でしたが、あいにくの雨。
というわけで昼食をゆっくりと食べてから準備に取り掛かることになりました。

さて肝心の集会の内容ですが、プログラムは2部構成となっており、
第1部では福岡事件/再審運動の概要が収められたビデオが上映され、
次いで宮本弘典教授(関東学院大学)より我々が今一番注目している再審特例法案について講演していただきました。

休憩を挟んで第2部では、アメリカからのゲスト3名と世界的に有名な写真家であるトシ・カザマさんに講演していただきました。

アメリカからのゲストのうち、フェルナンド・バミューデズさんとカーティス・マッカーティさんは
有罪判決を受け在獄中に再審無罪が確定したという経歴の持ち主であり、
それぞれ自分が何故冤罪に巻き込まれたのかということや在獄中での体験、
そして冤罪がいかに自分たちの人生を狂わせたかについて講演していただきました。
ジョージ ケインさんは西コネチカット州立大学の教授であると同時に
リッジフィールドのPolice Commission(警察を監督する委員会)の役員でもあり、
その立場からアメリカでの刑事司法の動向について講演していただきました。

最後にトシ・カザマさんからは自身が写真に収めた死刑場の話や、
自分と交流のあった死刑囚の話など非常に貴重なお話しを聞くことができました。

非常に多彩な顔ぶれで、かつ濃密な集会の内容を
ここまで簡略化してご紹介するのも気が引けますが、以上が当日の集会の内容紹介となります。

最後に集会に参加して私の感想も少し述べてみたいと思います。
私が今回一番印象に残ったことは、トシ・カザマさんや他の講演者の方が、
お話されながら感情が高ぶり涙ぐむ場面に出会ったことでした。
死刑や冤罪を許されない不正義であるとか、無実の罪で処刑された西さんの無念と言葉では理解していても、
私にはそこまで感情移入したことはないだろうというのが正直な話です。
やはり頭でわかることと心で分かることには差があるなというのが強く感じさせられました。
そして、その差をつくるものはなんなのだろうか?知識の問題なのだろうか?人生経験の差なのだろうか?
私にはまだわかりません。やはり、いろいろな意味で「勉強不足」なのだとは思いますが・・・。

制度的な話ではなく、感情的な話で恐縮ですが、けれどそこもとても大事なことだと思いました。
その意味でも大変勉強になった集会です。
そして自分が学んだことをいかに再審運動にフィードバックしていけるか?
考えたいことややりたいことは山積みで何から手をつけていいかわからないくらいですが、これからも頑張っていきたいです。


鈴木