福岡事件再審運動キャンペーン「私はわらじがぬがれない」

開始から55周年を迎える「福岡事件」再審請求運動
毎年各地でおこなわれるキャンペーンのためのブログです

6月5日 広島 広島カトリック会館

2013-06-10 00:02:16 | 日記
連日暑い日が続きますね.今日は広島からの熱いご報告を紹介します.
 
  

6月5日 広島 再審キャンペーン

6月5日(水)、広島で<福岡事件再審キャンペーン>が開かれました。
わたくし自身勉強不足だったため、再審特例法案について、とても勉強になりました。
と同時に、さまざまな疑問も自分の中に出てきました。
再審特例法案修正案第二条の「相当ノ証拠」とは、
「明確ナル証拠」あるいは「明らかな証拠」の「程度」とどのくらい異なるものなのか、
再審請求の審判は裁判員裁判によって行うことの趣旨及び意義はなにか。
わたくし自身これまでに何度も再審特例法案についてご説明を受けてきましたが、
ようやく法案について疑問をもてるようになりました(汗)。
疑問というのは、批判ではなくそのものについての理解を促します。
そういう意味でいえば、逆にこの法案に疑問をもたないのは実は理解不足を意味しているのかもしれません。
いままでのわたくしに『喝ッ!』といった感じです。

≪当事者意識≫というのが声高に語られる昨今。
わたしたちは、さまざまな社会問題をようやく自分の問題として考えられるようになってきました。
しかし、なにか難題に直面すると途端に思考停止してしまい、
「それは専門家に判断を委ねるべき」等と「おまかせ」になりがちともいえると思います。
たしかに専門家の意見は重要ですが、
それを踏まえてわたしたち一般市民が最終判断を下すことが大事だと思います。
それが本当の「当事者性」ですし、民主主義社会実現のための必須のプロセスでもあります。
そのための大事な「フォーラム」の役割が、実はこの「キャンペーン」に備わっていると思います。

まず「フォーラム」に参加し、次に「内容理解」、それに伴う「質疑応答」、
そして最終判断はわたしたち一人ひとりの手の中に……。
そうして、社会参加を深めていくうちに新たな人と人との繋がりが増え、
交流を通じて相互理解も深まればなんだか素敵な社会のように思います。
そうした社会で「熟議」を経たあらゆる制度に基づいて生活できたら
それって「幸福」な社会っていえないでしょうか?
そんなきっかけをも与えてくださった古川さんに感謝です!

上山浩一