福岡事件再審運動キャンペーン「私はわらじがぬがれない」

開始から55周年を迎える「福岡事件」再審請求運動
毎年各地でおこなわれるキャンペーンのためのブログです

12月10日 東京 全国集会

2011-12-19 00:41:33 | 日記
    

死刑囚教戒師であった古川泰龍師が二人の死刑囚の冤罪を確信し、
その雪冤運動に乗り出してから
今年でちょうど50周年目となった。
その節目となる今年の最後は、50年目にして初の試みとして
全国の支援者が一堂に会する全国集会が開催された。

「支援活動の『50年』に渡る継続を祝えばよいのか、
『いいかげんにしろ』と憤ればよいのかよくわからないですが・・・。」
と古川龍樹師は仰っていた。

本当にその通りだと思う。しかもその道のりはまだ途上である。
龍樹師はそれについても、
「今後は『50周年』記念キャンペーンではなく、
『50年代』記念キャンペーンで頑張っていきます。」
というふうにユーモアを交えつつ表現されていた。

再審無罪が確定した時、この50周年/50年代はどのように記憶されるのだろうか?
おそらく古川泰龍師の渾身の1冊である『真相究明書』が
(再)出版された年として特筆大で記憶されるのではなかろうか。

雪冤運動の節目に当たる年でもあり、50年代の出発年の年に
この『真相究明書』が(再)出版されたのは、非常に感慨深いものである。
さらにこの年は現代人文社よりブックレットも出版された。
さらにさらに他にも出版される予定のものがあると聞く。

雪冤運動が50年も続いたことだけでもすごい(と言うか酷いと言うか)。
しかし、全国集会といい、各出版物の出版と言い、その活動の活発さが何よりもすごい。
もちろんこれらの活動はたんなる美談で終わらせてはならず、
今後も再審無罪のためにさらなる躍進が必要であることはもちろんである。

すでに、福岡事件では今後の活動目標として、「再審特例法案」の上程を定めている。
本当に残念なことではあるけれど、50年代は始まったばかり。
「60年代」を記念させないためにも是非とも「特例法案」を成立させたいところである。

鈴木