DR.BRAIN~脳から読み説く~You are what you ate~自然流健康ダイエット教室~since1979

・ダイエットとは「生き方を改める」こと
・新著「脳が元気になる生き方」(瀬野文宏著/表現社刊、全国書店で好評発売中

「アルツハイマー病など認知症」と「活性酸素と抗酸化物質」

2012年03月28日 | 自然治癒力
[脳/食育/自然治癒力/DIET] 講座(290)

 
脳の健康維持にとって重要な課題の一つは、
脳内で発生している活性酸素の消却です。

脳に重大な損傷を与える活性酸素の消却には、
「抗酸化物質」の積極的な摂取が重要です。

活性酸素は、脳の神経細胞膜を損傷させます。
損傷を受けた神経細胞の受容体は、
情報伝達物質を受け取ることができなくなります。

すなわち、神経細胞間にある情報伝達回路であるシナプスが弱まり、
やがて消滅することになります。
シナプス回路が消滅すると、双方の神経細胞も死滅します。

死滅すると「短期記憶」を司る海馬の神経細胞のネットワークに
蓄えられていた記憶が失われます。
朝食を食べたのに「朝ごはん、まだ食べていない」となります。

大脳新皮質の神経細胞のネットワークに蓄えられていた
過去の「長期記憶」も失われます。

脳の萎縮によるアルツハイマー病の原因因子は、
βアミロイドとの説かあります。

この小型の蛋白質は、活性酸素によって生成されます。
脳内の活性酸素の消却に必要な抗酸化物質が不足しているからです。
すなわち、脳への栄養素の供給不足が認知症の主因になっているのです。

このように活性酸素は、
脳の神経細胞、膜、細胞成分を酸化させます。

したがって、
それらを酸化させる前に日常的に抗酸化物質を摂取していると、
抗酸化物質は活性酸素と化学反応を起こし、
抗酸化物質が脳の成分の身代わりとなり酸化します。
この化学反応によって脳内の活性酸素を消去されるのです。

それらの原因になる活性酸素を速やかに無毒化するには、
抗酸化物質の摂取以外にはありません。

先に本ブログで述べた「抗酸化物質」を
日々の食生活に取り入れることが、
脳の健康を維持するうえで不可欠です。

ダイエット食品類や単品食品など代用食品の使用による方法、
糖質ゼロ・ダイエットなどの方法、
厳しい食事制限による方法などでは、
脳が必要とする抗酸化物質を摂取することは不可能です。

また、今流行りの500Kcal「低カロリー・レシピ」にも
抗酸化物質が豊富にふくまれているのか、疑問です。
それらは、脳の健康を損なっている可能性があります。

食育基本法の「健全な食生活には、食の安全性の確保が必要」
との認識を知らない栄養士や料理人のメニューは、
特に脳の健康を損なう可能性があります。
脳機能を損なってまで、ダイエットする価値はありません。


★好評発売中の「食育・ダイエット」CDプログラムには
「抗酸化物質の摂取=旬の野菜・果物類」のリストと食べ方を組み込んでいます
 自宅で健康減量~「三食・安全・健全」な食生活の実践方法を伝授。
お申込は~自然流健康ダイエット教室


抗酸化物質の種類~その他

2012年03月21日 | 自然治癒力
[脳/食育/自然治癒力/DIET] 講座(289)


過剰な活性酸素の毒性から脳と体を守る
抗酸化物質の代表格が「ビタミンC」と「ビタミンE」ですが、
それ以外にも「植物性化学物質」の
「ポリフェノール」「カロテノイド」「セサミノール」などがあります。

カロテノイド(脂溶性)とは、
自然界にある「赤・黄・橙・紫」の色素の総称です。

植物が動物にいたるまで広く存在しており、
600種を超えると言われています。
植物か光合成するときに酸素が発生します。
この酸素は、植物を損傷する危険がありますが、
カロテノイドが酸素による害を抗酸化作用で防いでいます。
人体内においても抗酸化作用があることが判明しています。

カロテノイドは「緑黄色野菜」や「色の濃い果物」に多く含まれています。

代表的な成分は~
(1)βカロチン…人参など色の濃い野菜は、ビタミンとしての役割だけでなく、
 抗酸化物質としての高い作用もあります。
(
2)アスタキサンチン…赤い色素で、魚介類に多く含まれています。
 サケやその卵のイクラ、キンメダイなど赤い魚やエビ、カニにも
 高い抗酸化作用があります。

(3)リコペン…真っ赤に熟したトマト、スイカの赤い色素で、
 高い抗酸化作用があります。
 但し、イチゴやサクランボには含まれていません。

(4)その他
・セレニウム…魚の蛋白質に含まれており、
酸化物から活性酸素を取り除く還元力が強い抗酸化物質です。
哺乳動物、鳥類、魚類は、フリーラジカルの害から体を守るために
このセレニウムの作用を利用しています。
・フィチン酸…大豆など豆類、穀類、芋類に含まれている抗酸化物質です。
 体内に摂り込まれた鉄や銅などの金属から発生する活性酸素を防ぐ作用がありま  す。
・ショウガオール…ショウガに含まれている高い作用のある抗酸化物質で、
 殺菌作用もあります。
・クロロゲン酸…コーヒーに含まれている抗酸化物です。

★好評発売中の「食育・ダイエット」CDプログラムには
「抗酸化物質の摂取=旬の野菜・果物類」のリストと食べ方を組み込んでいます
 自宅で健康減量~「三食・安全・健全」な食生活の実践方法を伝授。
お申込は~自然流健康ダイエット教室







抗酸化物質の種類~ポリフェノールなど

2012年03月14日 | 自然治癒力
[脳/食育/自然治癒力/DIET] 講座(288)


過剰な活性酸素の毒性から脳と体を守る
抗酸化物質の代表格が「ビタミンC」と「ビタミンE」ですが、
それ以外にも「植物性化学物質」の
「ポリフェノール」「カロテノイド」「セサミノール」などがあります。

ポリフェノールは、植物の葉や花、花粉、茎、樹皮などに
多く含まれている物質です。
植物が光合成を行うときにできる糖分の一部が
変化してできる水溶性の抗酸化物質です。

ポリフェノールの種類は~
(1)カテキン~(タンニンと呼ばれていた)
・日本茶、紅茶、ウーロン茶のいずれも高い抗酸化力があります。

(2)アントシアニン
・植物の花や実の「赤い色素」です。ブドウやブルーベリーの赤い色。
「赤ワインは心臓病を予防する」と言われているのは、
この赤い色素に含まれているアントシアニンなどによる抗酸化作用です。
すなわち、LDL(悪玉コレステロール)の酸化を防ぐことによって
動脈硬化を予防しているのです。

(3)ケルセチン
・玉ねぎ、ブロッコリー、リンゴなどに含まれている抗酸化物質です。
それらの食物を常食している人は、
心臓病に罹る率が低いとの調査報告もあります。

(4)イソフラポン
・大豆(納豆や味噌など大豆製品)に含まれている抗酸化物質です。
大豆には他に「サポニン」などの抗酸化作用のある成分も含まれています。

(5)イソフムロン
・ビールの原料の「ホップ」に含まれている抗酸化成分です。


★好評発売中の「食育・ダイエット」CDプログラムには
「抗酸化物質の摂取=旬の野菜・果物類」のリストと食べ方を組み込んでいます
 自宅で健康減量~「三食・安全・健全」な食生活の実践方法を伝授。
お申込は~自然流健康ダイエット教室



抗酸化物質の種類~ビタミンE

2012年03月07日 | 自然治癒力
[脳/食育/自然治癒力/DIET] 講座(287)


過剰な活性酸素の毒性から脳と体を守る
抗酸化物質の代表格が「ビタミンC」と「ビタミンE」です。


ビタミンEは、体内で発生する活性酸素、
あるいは、体外から入ってきた有害化学物質などによって発生する
活性酸素が細胞を攻撃し始める前に補足して毒性を抑え、
また、反応しているラジカルが成長するのを阻止する働きがあります。


例えば、LDL(低比重リポタンパク=悪玉コレステロール)の酸化防止~
・脂溶性のビタミンEはLDLの中に含まれています。
 活性酸素がLDLを攻撃して酸化させようとすると、
ビタミンE自体が酸化されて、ビタミンEラジカルになることによって、
LDLの酸化の酸化を防ぎます。

しかしながら、ビタミンEが抗酸化物質だからと、
過剰に摂取すると活性酸素と同じように細胞を損傷させる原因となります。
それは、活性酸素の攻撃を受けた時に
ビタミンEは自ら酸化されることによって
細胞を守りますが、その時にEは「酸化ビタミンE」となり、
活性酸素と同じ作用を起こします。
また、骨粗鬆症の原因にもなります。

さらに、ビタミンEは、水に溶けないので、
尿や汗によって体外に排出されません。
このためにビタミンEを過剰に摂取することは、
人体にとって弊害となります。

◆1日当りの「ビタミンE」の必要摂取量(成人)→10mg
「多く含まれている食材」
・鶏卵 ・うなぎ ・キングサーモン 
・かぼちゃ(西洋) ・赤ピーマン ・オリーブ油、他


★好評発売中の「食育・ダイエット」CDプログラムには
「抗酸化物質の摂取=旬の野菜・果物類」のリストと食べ方を組み込んでいます
 自宅で健康減量~「三食・安全・健全」な食生活の実践方法を伝授。
お申込は~自然流健康ダイエット教室