DR.BRAIN~脳から読み説く~You are what you ate~自然流健康ダイエット教室~since1979

・ダイエットとは「生き方を改める」こと
・新著「脳が元気になる生き方」(瀬野文宏著/表現社刊、全国書店で好評発売中

舌の味覚の「五味」と「五大栄養素」の関係

2010年08月30日 | 食育とダイエット
[脳&食育]DIET講座(188)


舌の味蕾は、私たちの生命と健康を守るためのシステムであり、
味蕾で感知した味覚情報は、脳への必須の情報源である。

舌の表面の味蕾という感覚器にある味細胞が味の情報をとらえる。
その基本的な味覚には、甘味、塩味、苦味、酸味、旨味の「五味」に分類される。
その他、飲食による複合的な味は、五味が複雑に組み合わされて生じる。

また、辛味や渋み、ミントの味は味覚神経で感じるのではなく、
ほかの感覚器の神経細胞で感知する。
トウガラシの痛いような熱い感じ、
ミトンのさっぱりした味の感覚も他の神経細胞によって感知する。

舌の味蕾の「五味」の感覚は、脳の健康維持だけでなく生命維持に
不可欠な五大栄養素を感知するシステムではないかと考えている。

「甘味」(糖質)は、ブドウなどの甘い果物類、砂糖・蜂蜜のように
ブドウ糖の原料が多く含まれているとの情報である。
脳のエネルギー源はブドウ糖であるからだ。

「酸味・塩味・苦味」は、ビタミン・ミネラルを多く含む食物である。
それらの微量成分は、脳を円滑に機能させるために必須の物質である。
酸味は、柑橘類などの果物、トマトなどの野菜類に
「ビタミンC」が多く含まれているとの情報である。
塩味・苦味は、ナトリウム、カルシウムなどの情報である。

「旨味」(蛋白質と脂質)は、脳にとって必須のアミノ酸と脂肪酸が
多く含まれているとの情報である。
肉類、卵類、乳製品、魚介類、大豆食品などである。

脳を構成している成分は、蛋白質と脂質である。
さらに1000億を超える神経細胞間の伝達物質の原料でもある。
蛋白質と脂質以外にも、米などの穀類、大豆など豆類、
イモ類、野菜類、果物類、椎茸類、海藻類なども旨味に含まれている。(続)


★「五大栄養素の脳内での役割」については~
「やせるヒントは脳にある」第二章「脳(ココロ)への栄養」で述べています。
ご購入は~西日本新聞ネット書店


◇◇◇◆[食の安全対策]◆◇◇◇「安全に食べる知恵」(11)◇◇◇

◆「かまぼこ・ちくわ」~合成食品添加物対策

◎日々よく使う食材ですから、添加物に注意が必要である。
保存剤「ソルビン酸」「ソルビン酸K」。着色剤「リン塩酸」「赤色106号など」。

◎自社ブランドの100円「ちくわ」には無添加ものが多い。
反対に高級魚で造られた高い値段のものには保存剤などの添加物が使われている。
前者は回転が速く保存剤が不要、後者は陳列期間が長く保存剤が必要だから、と思われる。
買う際には表示をよく確認し、賞味期限の日付に注意すること。


[下ごしらえの知恵]

○使う前、直接食べる時には、輪切りや薄く切ってしゃぶしゃぶのようにサッと
湯にくぐらせること。

○湯にくぐらせることにより、添加物が溶け出し、アクや塩分も減り、味がよくなる。


★男性の方は、奥様など料理を作られている人にプリントを渡してください。
DR.BRAIN_DIET=自然流健康ダイエット教室

舌の味覚情報は、生命を守るシステムです。

2010年08月27日 | 食育とダイエット
[脳&食育]DIET講座(187)


舌にある味蕾(みらい)は、脳への食物情報を伝達する発信基地である。
私たちが口に入れた食物は、唾液によって溶けて、
舌の表面の味蕾という感覚器にある味細胞が味の情報をとらえる。

その情報を電気信号に変換し、感覚神経を伝わり、
延髄、橋、視床を経由し大脳皮質の味覚野に送られる。
この味覚野に送られてきた信号によって味覚が感知される。
味覚野では、送られてきた味の情報を過去の記憶などに照合し味の種類を認識する。

舌の味蕾は、甘味、塩味、苦味、酸味、旨味の「五味」に分類される。
この五つの基本の味覚に対する舌の感度はそれぞれ違いがある。

一番低い濃度で感じる味は「苦味」、次に「酸味」、三番目は「塩味」、
そして一番高濃度で感じるのは「甘味」である。
この濃度による感度の違いには、
生命と健康を守るためのシステムが組み込まれているからだ考える。

一番低い濃度でも感じ取る「苦味」は「有害物質」に多い味である。
次の「酸味」は「腐った物」に多い味である。
少しの濃度であっても、敏感に感じ取ることにより、
私たちの生命と健康を舌が守ってくれているのである。

一方、高濃度でないと感じ取らない「甘味」は、
脳にとっては必須のエネルギー源であるブドウ糖の原料が含まれているとの情報である。
その必要エネルギー源をしっかり確保するために、感度を鈍くしているのと考えている。

人体の体液の塩分濃度は、
生命が地球に誕生した30数億年前の海の塩分濃度の0.9パーセント。
「塩味」に対する感度も大切な感覚である。

このように舌の味蕾による「五味」の感覚器は、
脳が日々に必要とする「五大栄養物質」の摂取状況を把握するシステムである。
それは、私たちの生命と健康を守るための脳の合目的的なシステムである。


★「五大栄養素の脳内での役割」については~
「やせるヒントは脳にある」第二章「脳(ココロ)への栄養」で述べています。
ご購入は~西日本新聞ネット書店


◇◇◇◆[食の安全対策]◆◇◇◇「安全に食べる知恵」(10)◇◇◇

◆「油あげ」~遺伝子組み換え食品&合成食品添加物対策

◎豆腐を薄く切って揚げたものが「油あげ」。
豆腐そのものの添加物は問題ないが、原料が遺伝子組み換え大豆使用、
添加物に酸化防止剤の「BHA」使用、使用の油が遺伝子組み換えの大豆油、
という問題がある。

◎「遺伝子組み換え大豆は使用していません」、
「 国産大豆100パーセント使用」のものを選ぶこと。

[下ごしらえの知恵]

○油あげを使う前には、「熱湯をかける」「熱湯をくぐらせる」を必ず実行すること。
 添加物のBHAが湯の中に溶け出すし、油臭さとれ、味がスッキリする。


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脳の健康と体の健康は、別である。

2010年08月25日 | 食育とダイエット
[脳&食育]DIET講座(186)


脳と体はその構造と機能が大きく異なる。

脳と体の構成成分の違い、血管の仕組みの違い、
体は脂肪分解成分の遊離脂肪酸を直接エネルギーとして使えるが、
脳はブドウ糖がエネルギー源である。
すなわち、体脂肪のように予備のエネルギーを貯蔵するシステムが脳にはない。

脳の重さは体全体の2%台であるが、
消費エネルギーは20%台である。
脳はエネルギーを大量に消費する臓器である。
さらに、必要とする必須アミノ酸の種類が体よりも多いなど、
首から下の体とは異なる構造と機能が多々ある。


だから、体の健康のためでなく、
脳(心)の健康維持を優先すべきである。
食物の選択・量、そして食べ方も、脳本位に考えるべきである。
なぜなら、脳は神経系を介して個体全体の健康・機能保持を司っており、
脳が機能不全になると、それらの役割が果たせなくなるからだ。

脳は、脳の機能や作用を円滑に行うのに必要な栄養素を優先的に摂り込む。
それだけでなく脳は消化管などからの情報伝達物質を介して
食物の摂取状況を感知することができる。

さらに、脳はそのときの食べている物の情報だけでなく、
体にどのような成分がどのぐらい余分に蓄えられているかも感知する。

それは、緊急事態や飢餓・病気によって食物が摂取できない場合に、
それら貯蔵物質を脳に供給させるためである。
たとえば、脂肪組織はレプチンという物質を生成し、
脳がそれを受け取ると食欲を抑制し、食物摂取量を少なくするのである。


◇◇◇◆[食の安全対策]◆◇◇◇「安全に食べる知恵」(9)◇◇◇

◆「納豆」~遺伝子組み換え食品対策

◎納豆は「健脳食」と言われていましたが、現在は多くの納豆に
遺伝子組み換え大豆が使われており、安心とは言えない状況である。

◎輸入大豆の80パーセントは米国からであり、そのほとんどは遺伝子
組み換え大豆である。

◎一番安心な納豆は「国産大豆100パーセント使用」の表示もの。
多少値段が高くてもこの表示の豆腐や納豆を買うこと。

◎よく買うとは売れる商品であり、スーパーも仕入れるから、
メーカーも生産する。国産大豆の生産促進の力になる。

◎「国産大豆使用」という表示もあるが、国産大豆が何パーセント
含まれているか不明。例えば、5パーセントでも「国産大豆」使用であり、
残りは遺伝子組み換え大豆かもしれない。

★賢い食べ方は、よくかき回して「ねばり」を出してから食べること。
 ねばりの中には「ナットウ・キナーゼ」が含まれている。
この酵素は血栓を溶かす作用があることが確認されており、
中高年の方は「夜」に食べるのが賢明。
就寝中に血管に付着している血栓を掃除してくる。

★この有効な成分の「ナットウ・キナーゼ」は熱に弱いので、
 食べ方に注意すること。

★より詳しくは、下記の本を参照してください。
「やせるヒントは脳にある」(瀬野文宏・著/西日本新聞社・刊)
全国書店で発売中。(1,575円)
西日本新聞ネット書店(送料無料)

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糖尿病になるダイエット法~[脳&食育]DIET講座(185)

2010年08月23日 | 食育とダイエット
 
代用食品類や単品食品の使用、炭水化物の摂取制限、
厳しい食事制限などによるダイエット法による
「糖分の供給停止や制限」によって「糖尿病」になっている人が増えているという。

「やせて、糖尿病を予防!」が、逆に糖尿病の誘因になっているのである。
なんとも皮肉な現象である。
脳の存在を無視した「体の医学」「体のダイエット」の結果である。

糖尿病になる誘因は、糖分や炭水化物などの制限や停止によって、
脳の必須エネルギー源の供給が止まるからである。
脳は必要なブドウ糖を確保するために、
体内各組織の細胞でインスリンを使えないようにして同化作用を抑制するのである。
この脳の作用によって血糖値が高まり、糖尿病が発症するのである。

それらの現象は、脳の機能維持のための合目的的な作用である。
脳へのブドウ糖の供給がたった数分間止まるだけで、脳死するからである。

このように、糖の摂取制限するダイエット法によって高血糖値になり
糖尿病になるという摩訶不思議な現象が生じているのである。

医師は糖尿病患者に糖分の摂取制限を指導しているが、
反対に糖分の摂取不足によって、
脳が他の組織でブドウ糖を使えないようにしている場合があり、
最近このタイプの糖尿患者が増えていると言われている。

「炭水化物制限」のダイエット法を唱える医師もいるが、
体だけでなく脳のこともよく考えてもらいたいものだ。
糖分・炭水化物の摂取制限のあるダイエット法をされている方は、
この事実を肝に銘じるべきである。


◇◇◇◆[食の安全対策]◆◇◇◇「安全に食べる知恵」(8)◇◇◇

◆ 「豆腐」~遺伝子組み換え食品対策

◎豆腐は添加物の不安はないが、「原料」が問題である。原料の大豆の
自給率は約5パーセント。残りの多くは米国からの輸入で、ほとんどが
遺伝子組み換え大豆。

◎「国産大豆100パーセント使用」、「遺伝子組み換え大豆不使用」と表示の
豆腐以外は遺伝子組み換え大豆が使用されている。

◎「国産大豆使用」の表記に注意。何パーセント国産大豆が使われているか不明。
5パーセントは国産、95パーセントは遺伝子組み換え大豆かもしれない。

[豆腐の価格と品質と添加物]

○最良の豆腐は、150円前後で、大豆使用量は「約150g以上」、添加物は「にがり」。

○「50円前後」の価格の安い豆腐は、大豆使用量は「30g前後」であり、
添加物は「凝固剤(硫酸マグネシウムなど)」「消泡剤(グリセリン脂肪酸エステル)。
大豆から豆乳を作る時に泡が立つ。この泡を捨てると量が減るので、消泡剤で泡が
立たないようにして豆腐として固める。コスト減と大量生産が可能になる。
普通の豆腐の3分の1の安い豆腐を一丁食べても、5分の1の栄養価しかない。

○買ってきたら、すぐにパックから出して水につけること。保存する場合は、
 タッパー(ポリエチレン、ポリプロピレン製のもの)、ガラス、陶器の容器などに
 移し替えて冷蔵庫に。凝固剤、凝固剤が水に溶けて臭みが消える。

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[脳&食育]DIET講座(184) 糖分制限のダイエット法と糖尿病の関係

2010年08月20日 | 食育とダイエット

代用食品類や単品食品の使用、炭水化物の摂取制限、
厳しい食事制限などによるダイエット法による
「糖分の供給停止や制限」によって
「糖尿病」を発症する人が増えているという。

肥満による糖尿病を予防するダイエットと唱えているそれらの方法が
糖尿病を発症させているのである。なんとも、皮肉な現象である。

糖尿病の発症原因は、
それらのダイエット法による糖の摂取不足を補うために、
脳はすい臓からのインスリン分泌に対する
各組織の細胞の感受性を弱くする。
すなわち、同化作用を抑制するのである。

抑制するのは、体内に取り込まれる糖を減らして、
血糖値を高めるためである。
食物からの供給不足を補うために血中の糖を
脳の必須のエネルギー源として使うのである。

なぜなら、脳へのブドウ糖の供給がたった数分間止まるだけで、
脳は死んでしまうからである。
脳死状態を避けるための脳の知恵である。(続)

◇◇◇◆[食の安全対策]◆◇◇◇「安全に食べる知恵」(7)◇◇◇

◆「レバー」~環境ホルモン対策

◎ひと昔、レバーは「鉄分、ビタミンA、B1など栄養豊富」との評価があった。
 ところが現在は「レバー信仰」を考え直す必要がある。

◎レバー(肝臓)には、農薬や抗菌性物質、ダイオキシン類などの有害化学物質が
 集結しており、まさに汚染物質の宝庫である。

◎焼き肉や串焼きの調理前に、それらの汚染物質に対する厳格な処理がされているか
 不明である。できる限り食べないことが賢明。

◎有害物資の処理がされていないレバーは、ガンになりたい人が食べる物である。
 注文する際には、「処理の有無」をよく確認する必要がある。

[下ごしらえの知恵]

○どうしても家庭で食べたいときは、次の「下ごしらえ」をすること。

・買う際は、つやがあって、色のよいもの、黄色い脂肪のないものを選ぶ。

・汚染物質が蓄積している脂肪を取り除くこと。

・塩水につけた後にもみ洗いをする。3回ぐらいすすぎ血抜きする。

・醤油しょうがなどに漬け込み下味をつける。牛乳につける方法もあるが、

 汚染物質を引き出す力はない。醤油は引き出す力がある。

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[脳&食育]DIET講座(183)もてはやされているダイエット法は、脳が栄養失調になる。

2010年08月18日 | 食育とダイエット
今、世の中でもてはやされている
代用食品類・単品食品類使用、糖質や炭水化物を制限する方法、
そして、厳しい食事制限をする方法などは、脳が栄養失調になる方法である。

栄養失調になった脳は、
不足している多種多様な栄養物質を補うために絶えず「食べよ!」との信号を出す。
これが「間食」であり、「過食」の原因となり、肥満する。

「朝食抜き」や「偏食」の常習も、脳を栄養失調にする。
この状態が長期間続くと脳が病むことになる。

「若年性アルツハイマー病」患者が増加しているが、
「朝食抜き、偏食」の食生活者の増加と無縁ではないと考えている。

現在ダイエット中の方、これから始められる方は、
脳の健康維持に必須の栄養素が摂取できるか否かをよく確認すべきである。

もっと言えば、体の健康維持のためよりも、
脳が必要とする栄養素の供給を優先すべきである。

なぜなら、体より脳のほうが良質の熱源と
多種多様な栄養素を必要としているからである。
脳への供給が充足すると、必然的に体の健康が維持できるのである。(続)


◇◇◇◆[食の安全対策]◆◇◇◇「安全に食べる知恵」(6)◇◇◇

◆「ひき肉」~環境ホルモン対策

◎同じひき肉でも脂肪分が少ないものが安全。脂肪には、ダイオキシン類、
抗生物質、抗菌性物質などの有害化学物質が含まれている。

◎ファーストフード、コンビニやレストランのハンバーグには、輸入肉が多く
使われている。惣菜として売っている「生ハンバーグ」も多く、安全のためには
できる限り避けるのが賢明。また、出来ればよく確認すること。

[下ごしらえの知恵]

○「湯どうし」をすること。こし器に入れて、沸騰した湯にサットつける。
 湯どうしをすることで、有害化学物質も湯に溶け出すので、コロッケ、
 ドライカレー、ミートソースなどにも安心して使える。

○自宅でハンバーグを作るときは、脂肪分の少ない「赤身牛ひき肉」がよい。
 または、普通の薄切り肉を細かく切り刻んで使うのが最良。

○普通の肉とひき肉の100g当たりの値段を比較して、肉質を判断すること。
 その価格差が品質差である。

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(号外)人間の無限の「創造性と破壊性」(4)高次の人間脳の判断である。

2010年08月16日 | 脳の話
快感神経であるA10神経系列は、「無髄神経」(裸電線)であり、
その神経細胞のどこからでも快感伝達物質(ドーパミン)を分泌している。

さらに、その神経の末端は放電状態になっており、
自己完結するためのシナプス接続がない。
その上に、前頭連合野に分布しているA10神経には、
他の神経系のようなブレーキ(負の力)がないのである。

これが無限の快を求める脳の情報伝達システムであり、
A10神経には善悪を判断し認識する機能はなく、
知性・理性などを司る高次の前頭連合野に情報を伝達しているのである。

高次の人間脳に分布しているA10神経は、
心を創出する重要な三箇所からの情報を前頭連合野に伝達している。
裸電線から制限なく伝達物質が放出され、その上にブレーキがないことは、
人間の精神活動が自由奔放に行えることを意味している。

すなわち、善悪の判断と行動は人間脳の前頭連合野の役割である。

中脳から前頭連合野に至る神経回路で得た情報が
前向きな意欲による作用が働けば人間脳は無限の創造性を発揮する。
この心が原子核から「電力」を創造したのである。
この創造によって人間脳は「快」を感じるのである。

一方で同じA10神経が収集した記憶や怒りによる感情の情報が働くと、
人間脳は無限の破壊性の行動を起こすのである。
それが破滅をもたらす「原爆」である。
戦争によって人命が失われても、あるいは人命を奪っても、
さらに残虐な破壊行動をしても、
勝者の人間脳は「快」を感じるのである。

このように「快」の情報の善悪を認識し判断し行動できるのは、
人間脳、すなわち高次の前頭連合野だけである。

以上のようにA10神経は、高次の人間脳である前頭連合野において、
無限の創造性と破壊性を生み出す役割を果たしているのである。
この神経系統は善悪に関係なく、ヒトの進化をもたらす原動力でもある。

現在の「新人」という種が地球上にいる限り、
この脳の情報伝達システムは変わることはないだろう。
なぜなら、このA10神経の機能が無くなると、
「無限の創造性と破壊性」が失われる。
失われることは、新人としての種の絶滅を意味するからである。


しかし、しかし、である。
10万年先か、50万年先には、ホモ・サピエンスの「新人」から枝分かれして、
より進化した「超新人」が地球上に現れるかもしれない。
宇宙時間からは、10万年や50万年は「瞬間」である。
また、太陽が燃え尽きて地球が宇宙から消滅するまでの時間である
「億年」という単位からみても、それらの年数は「数秒間」である。

超新人が出現するその時、現在の私たち新人は絶滅していることだろう。
そして新しく現れる超新人の高次の人間脳はさらに進化していることだろう。
「悪」や「破壊性」に対するブレーキがかかる遺伝子が組み込まれていることだろう。
「人が人を殺す」という愚かで残虐な行為がなくなっていることだろう。

そのためには、現在の新人の私たちの
平和への祈りの力と行動力の結集が必須である。
その力強い環境によってのみ、超新人の前頭連合野に
破壊性(悪)を封印する遺伝子が組み込まれる契機となることだろう。

無限の創造性だけの機能を備えた新しい遺伝子によって、
超新人の人間脳はさらに進化するだろう。
そして、他の生物とも共感的に生きる平和な世界が出現していることだろう。
それは、水と緑が豊かな地球という星を育む時代の到来である。

暑い夜の夢物語である。(終)

自然流健康ダイエット教室


(号外)人間の無限の「創造性と破壊性」(3)~その行動を生み出すA10神経

2010年08月15日 | 脳の話
今日は、8月15日、敗戦から65年目。

有史以来、なぜ人間が人間を殺すという愚かな行為をやめないのであろうか。
実は人間の脳には無限の「創造性と破壊性」が潜んでいるからである。

例えば、マザーテレサのような「無限の優しさ」、
ヒットラーのような「無限の残虐性」は、
脳の神経系列からみると一体の関係にある。

人間の無限の創造性と破壊性の心を生み出しているのは、
高次の人間脳である前頭連合野に分布しているA10神経の作用の影響である。

A10神経は、人間の心にとって最も重要な「知性」を生み出す
大脳新皮質の前頭葉と側頭葉、
そして「感情」を生み出す大脳辺縁系と大脳基底核、
さらに「意欲」を生み出す脳幹の視床下部につながっている。
このように心(精神活動)にとって最も重要な三箇所だけを通っているのである。

まず、A10神経は、生命脳の間脳の中脳から延びて視床下部に入る。
視床下部は「性欲、食欲、体温調節」という三大中枢があり、
人間の「欲」が育まれている。

次にA10神経は、大脳辺縁系の海馬(記憶、学習)、扁桃体(怒り、攻撃)、
尾状核(態度、表情)、側座核(行動力)などを走行している。
さらに、すべての本能活動をまとめる「帯状回」(たいじょうかい)に入って行く。

そして最後にA10神経は、人間の高次の精神活動(知能、理性など)を司る
前頭連合野とそれを助ける側頭葉(快感を生み出す)などにつながっている。
このようにA10神経は、生命活動、本能、感情、意欲、行動、知能、理性など、
人間の心を創出する細胞核だけにつながっている上行性神経である。

そして、A10神経は他の神経と異なり「無髄神経」(裸電線)であり、
その神経細胞のどこからでも快感伝達物質(ドーパミン)を分泌している。
他の神経系は有髄神経(鞘)であり、標的細胞と結合して自己完結している。

ところが、A10神経にかぎっては、その末端は放電状態になっている。
すなわち、その神経の末端には自己完結するためのシナプス接続がないのである。
その上に、前頭連合野に分布しているA10神経には、
他の神経系のようなブレーキ(負の力)がないのである。

快感神経であるA10神経系列は、
無限の快を求めるための脳の情報伝達システムであり、
善悪を判断し認識する機能はない。
善悪に関係なく快をもたらす情報を
人間脳の高次の前頭連合野に伝えているのである。
このシステムと機能が無限の創造性と破壊性を生み出す原点である。

人間の行為・行動の謎に迫る。
明日、1回追加して「脳から読み解いた結論」を述べる。(続)

自然流健康ダイエット教室

(号外)人間の無限の「創造性と破壊性」(2)~A10神経とは

2010年08月14日 | 脳の話
1945年の敗戦直後には、携帯電話などは想像もつかなかった。
月へ人間が降り立つことも想像できなかった。
宇宙空間に巨大な建造物が浮かび、人が滞在している。
次から次と化学物質が合成されて、農薬や食品添加物に使われている。

脳が生み出した「創造性」の心の結果である。

一方で「9.11」のような
想像も付かない悲惨な破壊事件が起きている。
中東地域などで、自爆テロが日常茶飯事である。
地球環境は、人間の手で破壊され続けている。

合成化学物質には発ガン性のある物が多く存在している。
さらに「サリン」という猛毒な物質も合成している。
脳が生み出した「破壊性」の心の結果である。

それらの謎を解く鍵は人間の脳の神経系列にある。

人間の脳は、一番深層に「大脳基底核」(爬虫類脳/生命脳)、
その上の層に「大脳辺縁系」(哺乳類脳/感情脳)、
そして一番上層には「大脳新皮質」(人間脳/知能・理性脳)。
この三層構造は、ヒトの進化の過程を示している。

人間の無限の「創造性と破壊性」は、
ホモ・サピエンスという知恵あるヒトの脳による作用である。
この脳の作用はコインの裏表のように一体である。

科学のもつ「プラス」と「マイナス」の関係と同じである。
それは人間脳である大脳新皮質の高次の機能を司る
前頭連合野へとつながっている神経系統の作用である。

脳の神経系統はA、B、Cの三つに分類され番号が付けられている。
この内、人間の無限の創造性と破壊性を生み出すのが、
A系列の10番目の神経で高次の人間脳である
大脳新皮質(前頭前野)へ向かう「A10神経」(Aテン神経)である。

その神経の仕組はどうなっている?(続)

自然流健康ダイエット教室



(号外)人間の無限の「創造性と破壊性」~脳神経系統の仕組み(1)

2010年08月13日 | 脳の話
8月15日は敗戦から65年。終戦ではなく敗戦である。
多くの人命が失われる戦争という行為は、無限の破壊性、破滅性がある。
その象徴が原子爆弾である。
国家間の戦争、部族間や宗教観の争い、自爆テロ、特攻隊、殺人事件。
それら言葉の違いはあるが、人が人を殺す行為であることに間違いはない。

日中戦争が始まった1937年に生まれて、65年前は国民小学校1年生。
朝礼後に校庭で竹槍を持たされて走り、
ワラ人形を刺す訓練を受けていた。
何のためにこのような練習をするのか、当時は理解できていなかった。
ただ、先生の号令によって動かされていたのである。
今に思えば「人を殺す訓練」であった。

一方で人間社会における創造性のシンボルである科学の進歩は、
限りなく続いている。
小惑星を探査し帰還した「はやぶさ」がその象徴といえるだろう。

「原爆」も「はやぶさ」も、科学の力の結晶である。
いや、人間の脳のなせる技(作用)である。

65年後の72歳の今年、未経験の素人だがHPを初めて制作、
ブログを複数運営し1年余り。PV数はすでに15万を超えている。
昨年末からTwitterを始めて1500のフォローを頂いている。
今月からmixiに挑戦中である。
65年前に竹槍を持っていた手が、今はPCのキーをたたいている。
不思議な感慨である。
これも脳のなせる技である。

無限の創造性と破壊性を生み出しているのは、
脳の「快感神経」と呼ばれている神経系統である。
この神経系統の伝達物質は、快感物質であるドーパミンである。
ドーパミンは、チロシンというアミノ酸で生成されている。
タケノコの白い粉がチロシンである。

無限の創造性と破壊性を生み出す脳の仕組みは?
今日、明日、明後日の三回シリーズで述べる。(続)

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[脳&食育]DIET講座(182) 脳にとって危険なダイエット法

2010年08月11日 | 食育とダイエット
脳の健康に危険なダイエット法とは、
脳が必要としているエネルギー(糖質)、アミノ酸(蛋白質)、
脂肪酸(脂質)、ビタミンB群・他((ビタミン)、カルシウム・他(ミネラル)の
供給を停止、または、制限する方法である。

生命と健康を守る舌の味蕾の
「五味」の味覚システムを封殺する方法である。
この脳の五味のシステムについては、
後の本ブログで詳しく説明します。

それらの方法による結果は、
「病的な痩せ」による体重減少にともなう「体力低下や無月経」、
また、ダイエッターの「精神的不安定」「うつ病」
さらには「糖尿病」の誘因にもなっているのである。

また、脳への熱源と栄養の供給の不足による「脳の栄養失調」により、
認知症などの脳機能障害の誘因になると考えている。

1979年から1万数千人の肥満者の食事内容を見てきた者としての実感から、
現代医学で原因不明とされている脳が萎縮するアルツハイマー病、
記憶を司る海馬の神経細胞群の欠損による認知症は、
脳の栄養失調が大きな影響を与えていると考えている。
脳のMRIによる断層写真を見ると委縮と欠損が確認できる。
病理学的な根拠ではなく、その前段階の概念的な視点からの見解である。(続)


◇◇◇◆[食の安全対策]◆◇◇◇「安全に食べる知恵」(5)◇◇◇

◆「鶏肉」~環境ホルモン対策

◎ブロイラーは鶏舎ですし詰め状態で飼われている場合が多く、
病気になりやすい。このために抗菌性物質が使われている。

◎地鶏は自然に近い状態で飼育されており、安全度は高い。

[下ごしらえの知恵]

○汚染物質は脂肪に溶け込んでいるので脂肪分を捨てること。
 成鶏肉より若鶏肉のほうが脂肪が少ないので安心。

○蒸し鶏にすると、余分な脂肪が減り、有害物質量も減る。

○「唐揚げ」などの場合は、有害物質を 出すために
肉の切り口を広くする「斜めそぎ切り」がよい。

★男性の方は、奥様など料理を作られている人にプリントを渡してください。
DR.BRAIN_DIET=自然流健康ダイエット教室






[脳&食育]DIET講座(181)脳の健康を損なうダイエット法とは?

2010年08月09日 | 脳とダイエット

「二十世紀にもてはやされている体の健康のためのダイエットは、
脳の健康を損なっている可能性がある」
ジェームズ・ワトソン博士の警告は、現在も続いている今日的な問題である。

代用食品類や単品食品の使用、厳しい食事・糖質(炭水化物)制限などによる
首から下の体に対するダイエット法は、
脳は勿論のこと体の健康をも損なう原因になっている。

例えば、バナナ、納豆、ココア、リンゴ、チョコレートなどなど、
食品名の下に「ダイエット」と付ける方法が氾濫している。

それらは、脳と体の健康を損なう方法である。
また、TVも「納豆ダイエット事件」を忘れて、
「バナナ・ダイエット」を懲りずに放映。
スーパーからバナナが消えるという珍現象が起きた。

このように日本におけるダイエットの現状は、
ジェームズ・ワトソン博士の「脳の不健康」の指摘よりも
さらに悪化し「体の不健康」の原因にもなっているのである。

それらの脳の栄養失調をもたらす危険な方法は、
糖尿病の誘因にもなっていると指摘されている。

「痩せて、糖尿病の予防」が、「糖尿病促進要因」になっているのである。
そのメカニズムは後の本ブログで説明しますが、
いずれにしても、脳の存在を無視した結果の皮肉な現象である。
脳の健康と体の健康を混同しているから生じる現象である。(続)


◇◇◇◆[食の安全対策]◆◇◇◇「安全に食べる知恵」(4)◇◇◇

◆「豚肉」~環境ホルモン対策

◎産地がはっきりした「黒毛豚肉」は安全。「SPF肉」は、豚舎を消毒し、
減菌処理したエサで育てており、抗菌性化学物資を使う必要がなく安全。

[下ごしらえの知恵]

○前回の「牛肉」と同じように食材として使う前に、
必ず、熱湯で「しゃぶしゃぶ」すること。ヘドロのような汚染物質が出る。

○アクには汚染物資が含まれているので、捨てること。

○安全な豚肉以外は、「脂身」(ラード)は、切り落として捨てること。

○「とんかつ」や「豚肉のソテー」など「下こしらえ」ができないメニュー
 には、黒毛やSPFを使うこと。

○「味噌づけ」「粕づけ」すると、有害化学物質を減らすことができる。
 但し、使用後の味噌、粕は捨てること。


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[脳&食育]DIET講座(180) ジェームズ・ワトソン博士の警告(続)

2010年08月06日 | 食育とダイエット
「二十世紀にもてはやされている体の健康のためのダイエットは、
脳の健康を損なっている可能性がある」

DNAの二重らせん構造を解明しノーベル賞を受賞した
かの有名なジェームズ・ワトソン博士の警告である。

その警告の意味する認識は、
1979年から肥満解消指導に携わる者としては、「可能性」ではなく、
「損なっている」との確信である。
脳の健康の維持・増進と、
首から下の体の健康の維持・増進は別であるということである。

頭蓋骨に囲まれて保護さけている膨大な数のニューロンとグリア細胞。
その臓器から生み出されている生命の営みの根源的な稼働システム。
さらにヒトとしての知能、意欲、感情など多様な作用。

また、脳の構成成分と比率、血管の仕組み、エネルギー源の違い、
予備のエネルギーを貯蔵するシステムがない、
必要とする必須アミノ酸の種類が体よりも多いなど、
首から下の体とは異なる仕組みになっている。

脳は1,000億個を超える神経細胞(ニューロン)による
巨大なネットワーク網を構成している。
脳の重量は、人体の約2%台だが、必要エネルギー量は全体の約20%、
酸素消費量は約25%も占めている。

この脳機能を活性化し維持するためには、
良質なエネルギー源と多種多様な栄養物質が必要である。

代用食品類の使用などで栄養失調になった脳は、
不足している栄養物質を補うために絶えず「食べよ!」との信号を出す。
これが「間食」であり、「過食」の原因となり、肥満である。
それらの現象は、脳が不健康であることのシグナルである。

このような状態が長期間続くと脳が病むことになる。
例えば、現代医学で原因不明とされているアルツハイマー病になると、
「脳の委縮」と「記憶を司る海馬の神経細胞群の欠損」が生じるが、
脳の健康が損なわれた結果である。


◇◇◇◆[食の安全対策]◆◇◇◇安全に食べる知恵」(3)◇◇◇

◆「牛肉」~環境ホルモン対策

◎牛肉には「和牛」「国産」「輸入」がある。和牛は食用専用肉で安全。

◎国産は乳牛種を食用にするためにホルモン剤を使っている可能性有り。

◎輸入肉、特に米国牛には危険性の高い合成女性ホルモン剤、抗生物質、
成長ホルモンなどか使われている確率が高い。

[下ごしらえの知恵]

○有害化学物質は人体の脂肪細胞・組織に容易に溶け込む性質がある。
 牛などのラード(脂身)にも当然有害な汚染物質が溶け込み蓄積しているので捨てること。

○薄切り、細切りは、調理前に沸騰した湯で「しゃぶしゃぶ」してから使うこと。
 すると多くの肉から「ヘドロ」のような有害物質出る。
 今までそれを知らずに体内に摂り込んでいたのである。身震いする。
 その後に、例えば、オリーブ油使ってフライパンなどで調理すること。

○ステーキや焼き肉の場合は、平らなフライパンでなく、波板、網を使い、
 脂を落とすこと。

○中高年の方は毎日食べる場合は「50g」、週に2~3回の場合は「80g~100g」。

○赤身肉には、必須アミノ酸「トリプルファン」が豊富。セロトニンの原料。
 認知症予防にセロトニンが有効と言われている。

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[脳&食育]DIET講座(179) ジェームズ・ワトソン博士の警告。

2010年08月05日 | 食育とダイエット
「二十世紀にもてはやされている体の健康のためのダイエットは、
脳の健康を損なっている可能性がある」

DNAの二重らせん構造を解明しノーベル賞を受賞した
かの有名なジェームズ・ワトソン博士の警告である。

文明病である肥満解消に対する本質的な問題提起である。
1979年以来、肥満解消指導に携わって得た
「ダイエットの主役は脳である」との認識を裏付ける言葉でもある。

しかし、博士の指摘の問題点は、二十一世紀の現在も続いている。
それは、世の中に氾濫している脳の存在を無視した、
首から下の体の体重を減らすことのみにとらわれた
ダイエットに対する警告である。

普遍性のない首から下の体のダイエット法は、
脳を栄養失調にして、脳の健康を損なっているのである。

日本の認知症患者は300万人を超えている。
世界的にもアルツハイマー病も含めて急増中である。
脳の健康が損なわれていることと無縁ではないと考えている。

脳の健康が損なわれている主因は、脳の栄養失調だと考えている。

脳の健康と体の健康は別なのである。

多くの人は、脳と体を同じだと誤解している。
その結果、脳を栄養失調にさせているのである。

その代表的な例が、代用食品類などを使って
首から下の体を飢餓の状態にして「やつれ」させて体重を減らす方法である。

それらの方法は、脳の健康を無視して、
脳が日々に必要としている
エネルギーや栄養物質の供給を止める危険な方法である。(続)


◇◇◇◆[食の安全対策]◆◇◇◇「安全に食べる知恵」(2)◇◇◇

◆「米」~環境ホルモン対策

◎主食の王様は米ですから、その選び方と炊飯の知恵が大切。

◎安全で美味しい米の選び方の3原則~
 (1)栽培責任者が分かる物
 (2)「DNA鑑定で品質管理」と表示されている物
 (3)「新米」と表示されている物

◎米のモミやヌカの部分は、無農薬栽培以外は、農薬やダイオキシン類に
 汚染されている。しかし、精米の段階で大部分は取り除かれている。

◎玄米は、無農薬栽培以外の物は、農薬などに汚染されている。
 玄米は栄養価よりも安全性を優先すること。

◎米で一番不安なのは「除草剤」である。
 土から吸収されて米粒に残留している。

「とぎ方と炊き方の知恵」

○米に残留している農薬や除草剤などの環境ホルモンを除去するには、
 とぎ方と炊き方の知恵が必要。毎日のことだから、以下の知恵を身につけること。

・たっぷり入れた水で2~3回手早くかき混ぜ、すぐに水を捨てる。
・次に少し力を加えて押すようにとぐこと。2~3回、水を取り換える。
・といだ後、しばらく水につけておく。除草剤が水に溶け出す。
 「夏場は30分」「冬場は1時間以上」
・つけておいた水を捨て、新しい水で炊く。(米が水を吸う割合は約2割)

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[脳&食育]DIET講座(178) 「食の安全対策」~「安全に食べる知恵」と「下ごしらえの知恵」

2010年08月04日 | ダイエット中の食の安全対策
今回より「食の安全対策」の一環として、
「環境ホルモン」や化学物質で造られた「合成食品添加物」
そして「遺伝子組み換え作物・食品・食材」を避ける「賢い食べ方」の
具体的な方法をブログの後半に時々に追記します。

これは、毎月1回開催しています「ワークショップ」の現在のテーマで、
すでに30品目の食材・食品の「食べ方を」や「下ごしらえ」の知恵を紹介しています。
最終的には約100品目を目指します。
皆さんの食生活の安全対策の一助になれば幸いです。

★「食べる知恵」の一部については以下の文献を参照引用。
・「危ない食品たべていませんか」(増尾清・著/王様文庫・刊)
・「やせるヒントは脳にある」(瀬野文宏・著/西日本新聞社・刊)


◇◇◇◆[食の安全対策]◆◇◇◇「安全に食べる知恵」(1)◇◇◇

◆「魚」~環境ホルモン対策

◎ダイオキシン類の体内への摂取ルートの約98パーセントは食物からで、
魚介類経由は約86パーセン。(2003年・厚労省) 深刻な状況だが、
魚介類には重要な栄養素が含まれており、日々の食卓から排除することは
できない。だから「下ごしらえ」の知恵が必要になる。

[下ごしらえの知恵]

○「下ごしらえ」の基本は、頭、エラ、内臓を破棄し、ウロコを取ること。
ダイオキシン類など環境ホルモンは、エラと内臓(ワタ)に集中して残留している。
○頭の部分の神経組織には、有機水銀やスズが蓄積しており、必ず、破棄すること。
 頭付きで煮込みすると、有害物質が身に付着する。
○ウロコには、抗菌性物資が付着していることがあるので取ること。
 カレイなどヌルッとしたウロコも、包丁の背で取ること。
○魚をおろした後、ぬめり、血、腹の中を流水でよく洗い、有害化学物質を
 落とすこと。切り身で買った魚も、調理前に流水でよく洗うこと。

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★あなたの現在の有害化学物質による「汚染度調査」、
その結果による「評価」「対策」については、
現在発売中の普及CD版「食育・ダイエット」プログラムの
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詳しくは~DR.BRAIN_DIET=自然流健康ダイエット教室