DR.BRAIN~脳から読み説く~You are what you ate~自然流健康ダイエット教室~since1979

・ダイエットとは「生き方を改める」こと
・新著「脳が元気になる生き方」(瀬野文宏著/表現社刊、全国書店で好評発売中

「友達は満腹、私はまだ満腹しない」~なぜ?

2012年09月26日 | 食育とダイエット
[脳・食・健康・DIET] 講座(No.314) 
肥満の原因~ 単純性肥満(2)



肥満の約90%は、単純性肥満です。
その主な原因論の続きは以下の通りです。

(3)過食論
日々に消費するカロリー以上に摂食する原因として
次の原因が考えられます。

◇満腹感のセットポイントの上昇論

「同じメニューの食事なのに友達は満腹、私はまだ満腹しない」
という人たちです。
満腹中枢神経への主なシグナルは血糖値の上昇です。
正常な人は血糖値が130ぐらいになると満腹感が出ます。
ところが、満腹感の出る血糖値(セットポイント)が高い人は、
130になっても満腹感がなく、さらに食べることになります。
結果として過食になり肥満します。
先に述べました「高インスリン血症」とは別の症状です。

◇ストレス論

「極端なストレスに陥ると、手もとにある食べ物を
手当たりしだいに食べてストレスを解消しようとする」
人たちです。特に、女性に多く見られます。
「大食症」「気晴らし食い症候群」とも言われています。

女性ダイエッター「408名」を対象に調査したことがあります。
「イライラ、不満、不安などの時、甘い物が欲しくなりますか?」
の質問事項に「ハイ」と答えた人は約70%でした。
特に、夜間に食べる人が多く「感情で食べている」のです。
「ストレスと甘味欲求」(甘味はブドウ糖の原料)、
「ストレスと間食習慣」は相関関係があり、
かつ、すぐれて女性の摂食行動です。
ブドウ糖の原料がトランキライザーの役割を果たしているのです。
この摂食行動は、女脳の生物学的な特性だと考えています。


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「あまり食べていないのに太る!」~なぜ?

2012年09月19日 | 自然治癒力
[脳・食・健康・DIET] 講座(No.313)


肥満の約90%は、単純性肥満です。
その主な原因論は以下の通りです。

(1)インスリンの過剰分泌論(高インスリン血症)
「あまり食べていないのに太る!」
「空腹でないのに、絶えず食べたい!」
「努力しているのに、やせられない!」人たちです。

インスリンは、血中の脂肪を脂肪細胞への合成を促進させ、
反対に脂肪細胞の分解を抑制するなど、
強い脂肪蓄積作用があります。
さらに、インスリンは摂食中枢神経を刺激し、
摂食を増加させる作用があります。

高インスリン血症の人は、摂取量は多くなくても、
効率よく脂肪合成が促進されます。
この結果、肥満状態が一層悪化していきます。

高インスリン血症の人は、
空腹感がなくても食欲が生じます。
摂食中枢神経のブドウ糖感受性ニューロンを刺激し、
活動を上昇させ食欲を亢進させるからです。

血液中のインスリン濃度が絶えず高いと、
脂肪の分解を抑え、脂肪の合成を促進します。
ですから、努力しても、なかなかやせられないのです。

(2)脂肪細胞の増殖論
脂肪細胞が異常に増殖している人の肥満です。
脂肪細胞は「胎内時」「生下時」「発育時」「思春期」、
そして、成人後の「高度肥満時」にも増殖します。
一度増殖した脂肪細胞数は減ることなく、
生涯にわたり「脂肪を蓄える器が多い」体質になります。
脂肪細胞数が多いことは、肥満しやすい体質です。
思春期までに肥満した人は、
成人期へ肥満が移行する確率は70%以上です。


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肥満の原因~疾患性肥満~「なぜ、大食いできるのか?」

2012年09月12日 | 脳とダイエット
[脳・食・健康・DIET] 講座(No.312)
 

肥満の原因による種類について概説します。
以下、「失敗した人が読む最後のダイエット」
(瀬野文宏・著/早稲田出版・刊)より引用します。

肥満症状を大きく分類すると、
何らかの病理的な原因が伴う「疾患性肥満」と
一般的な肥満の「単純性肥満」があります。

疾患性肥満は肥満者の約10%を占めており、
単純性肥満は肥満者の約90%を占めています。

10人に1人は、肥満解消が大変困難な肥満者です。
疾患性肥満は医療機関で原因の治療から始める必要があります。
疾患性が完治しないと、肥満解消はできません。
まして、ダイエット食品類を使っても、バナナなど代用食品を食べても、
また、食事制限をしても肥満を解消することはできません。

さて、疾患性肥満や単純性肥満には、
どのような原因と種類があるのでしようか。
疾患性肥満には次の種類があります。

(1) 視床下部性肥満~食べても、食べても、満腹しない。

脳幹にある視床下部は生命脳とも言われています。
生命活動に必須の「食欲、性欲、体温調節、体内時計」などを司っています。
また、視床下部にはホルモンの優位腺の「脳下垂体」が繋がっています。
この部位は、体内のすべてのホルモンの分泌に関わっています。

食欲を司るのは、視床下部にある
「腹内側核=満腹中枢神経」と「外側核=摂食中枢神経」です。
この腹内側核が遺伝的要因などによって壊れている場合があります。
この部位の破壊によって自律神経緊張の変化を介して
インスリンが過剰分泌します。(高インスリン血症)
インスリンは満腹中枢神経を刺激し、食欲を亢進させます。
また、脂肪合成を促進させ、反対に脂肪分解を抑制します。
「食べても、食べても、満腹しない」ために過食となり肥満します。

(2)内分泌性肥満

ホルモンの異常分泌による肥満には次の種類があります。
・甲状腺機能低下症 ・糖尿病 ・クッシング症候群
・性機能低下症 ・ランゲルハンス島腫瘍など。

(3)薬剤性肥満

・ステロイド剤 ・経口避妊薬 ・インスリン

(4)遺伝性肥満


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肥満の判定

2012年09月05日 | 脳とダイエット
[脳・食・健康・DIET] 講座(No.311) 


私は1979年から現在に至るまで同じ概念・理念の基に
同じ手法でダイエット教室を経営しています。
それは「多種多様な食物を三食、安全に美味しく豊かに食べる」
すなわち、「ダイエットとは、安全・健全な食の実践なり」
という概念による実践が指導の基本です。
効果はと問われれば、「100%効果あり」です。

しかしこの間、間違った情報や方法に振り回されて、
不健康な状態になって駆け込まれた多くの人たちがおられます。
「ダイエットしょう!」と思い行動されても、
「失敗」という惨めな体験をされた多くの人たちです。
肥満に対する正しい知識がなかったからです。

低カロリー・レシピに依存する以前に
肥満について理解を深める必要があります。

肥満に対する正しい知識と認識をもつことは、
間違ったダイエット法による
脳と体の健康障害を防ぐための必須条件です。

肥満とは、体内の脂肪量が適正値よりも増えている状態のことです。
単に体重が重たいことではありません。
肥満の判定基準には「体脂肪率」による方法と
「BMI」(Body Mass Index)が一般的です。

体脂肪率は、人体に占める脂肪成分量の比率で決めています。
成人男性は15%~20%、成人女性は20%~25%が基準値です。
但し、基準%は加齢とともに上昇します。

BMIの値は、「体重kg÷身長m÷身長m」で算出します。
この基準値は「22」とされています。
「22」は、肥満と疾患合併率が一番少ない値です。
この値には、性別・年齢と脂肪量という要素が入っていません。

BMIの基準値も加齢とともに高くなるのが自然です。
高齢者は「23~24」の人が疫学的な統計では「長寿」です。
逆に基準値の「22」の人は短命です。




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