DR.BRAIN~脳から読み説く~You are what you ate~自然流健康ダイエット教室~since1979

・ダイエットとは「生き方を改める」こと
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自然治癒力を弱める酸化した油

2011年05月30日 | 自然治癒力
[脳/食育/自然治癒力/DIET]講座(248)


脂質は脳と体に必須の物質ですが、
酸化すると毒性の強い物質に変化します。
特に「多価不飽和脂肪酸」のオメガ6脂肪酸(リノール酸)は、
酸素だけでなく、熱、光にも弱く酸化しやすいのです。
酸素に反応すると危険な化合物が生じます。

酸化した油(酸化脂肪)の有毒性は、
活性酸素(フリーラジカル)が関わっています。
活性酸素は極めて反応性の高い分子であり、
連鎖的・爆発的に化学反応を促進させて、
細胞膜やDNAを損傷させます。

すなわち、ガン、動脈損傷、炎症、変性疾患を促進し、
脳や体の細胞や組織の老化を早めます。


◆調理済みの「古い油」、酸化した「茶色の油」は、
 自然治癒力を弱める油です。

一度高温になった油の再利用は、
自然治癒力を弱める原因になりますので、
使用しないのが賢明です。
油料理の際、一度で使い切る量で調理し、
捨ててください。使用済みの油は「もったいない」と思わないことです。

また、ポテトチップ・メーカーやレストラン、ファーストフード店など
外食産業で繰り返し長時間使われている油は、
酸化し茶色に変色します。

それらの変色した油で調理された食品や料理を食べていると、
毒性化合物が血中に入り、
「酸化ストレスが生じ、動脈内壁に直接的な機能低下が起こっている」
と指摘されています。

「トンカツ」「串カツ」「コロッケ」など調理されている油を見ていると、
黒茶色の油で揚げられています。
コロモをかりっとさせるために、
飽和脂肪酸の塊のラード(白い脂身)が混ぜられているケースがあります。
それらの店の調理人は、気化した粒子を吸い込んでおり、
心筋梗塞、脳梗塞に罹る可能性が高いのではないかと推測します。

良心的な「天ぷら料理」などの店の油は、
薄黄色の透明な色をしています。


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自然治癒力を高める栄養素~脂質(脂肪・油)の摂取量と摂取比率

2011年05月23日 | 自然治癒力
[脳/食育/自然治癒力/DIET]講座(247)


自然治癒力は、脂質の総摂取量とともに、
飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸の
摂取量の比率によって影響を受けます。

脂質の一日当たりの摂取量は、
総摂取カロリー量の「22%~28%」が最良です。
例えば、一日当たりの摂取カロリーが2,000kcalで
脂質摂取比率が平均値の25%とすると、
脂質の摂取カロリー数は約500kcalで、その量は約55gとなります。

脂質総摂取量の内に占める飽和脂肪酸、
一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸の摂取kcal比率は、
「飽和脂肪酸15~25%」「一価不飽和脂肪酸60~70%」
「多価不飽和脂肪酸15~25%」が最良の食生活です。

さらに、「多価不飽和脂肪酸」のオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸の
人体に対する作用は正反対ですが、自然治癒力を高めるためには
両方の作用が必要ですから、その摂取比率は「1対1」が最良です。

ところが現代の食生活の洋風化の影響を受けて、
オメガ6とオメガ3の摂取比率は概算10対3と推定しています。
オメガ3が極端に不足しており、オメガ6に偏っている原因は、
獣肉類、鶏肉の摂取過剰です。
反対に、イワシやサバ、サケなどを食べる回数が少ないからです。
不足だからと、魚油のサプリメントで補うことは避けてください。
その理由は、酸化作用が早く、
原料の魚の汚染が深刻であり安全性に問題があるからです。

さらに問題があるのは、養殖魚です。
魚は藻類やプランクトン類を食べることによって、
オメガ3の前駆物質を吸収しています。
ところが養殖魚のエサにはそれらの前駆物質が含まれておらず、
天然魚でないとオメガ3脂肪酸を摂取することができません。

天然の魚油に含まれているDHA(オメガ3脂肪酸の前駆物質)は、
脳の細胞膜を構成する基本的な原料であり、この物質が不足すると、
認知症のアルツハイマー病などの変性疾患を発症する原因になります。

但し、魚介類はダイオキシン類の汚染の危険性がありますので、
本ブログ(177) 「食の安全対策」~ 「魚介類」~安心な魚の見分け方
及び(178)「安全に食べる知恵」(1)(魚介類)を参照してください。


★「1日当たりの最良の脂肪酸摂取の食品例」
 ◎:鶏卵1個  ◎和牛もも赤肉(50g )  
 ◎サバ1切れ(80g)  ◎納豆1パック(40g)
◎オリーブ油(エキストラバージン)大さじ2杯

★上記食品例は「自然流ダイエット教室」の
「1日摂取カロリー2,000kcal」の場合の
「脂質摂取指導の基本食品例」です。
・「脂質総量約50g」・「摂取総カロリー比約25%」
・「飽和脂肪酸22%」「一価不飽和脂肪酸61%」「多価不飽和脂肪酸約17%」
・1日当たりの摂取カロリー量によって「食品と量」をアレンジ。

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自然治癒力を高める栄養素~脂肪酸

2011年05月16日 | 自然治癒力
[脳/食育/自然治癒力/DIET]講座(246)


脂肪酸(脂肪・油)には、飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、
多価不飽和脂肪酸(「オメガ6脂肪酸」「オメガ3脂肪酸」)があります。
自然治癒力を高める脂肪酸は、オメガ脂肪酸です。


◆「多価不飽和脂肪酸」~自然治癒力を高める
 ◎必須脂肪酸の「オメガ6脂肪酸」と「オメガ3脂肪酸」に分類され、
  オメガ6とオメガ3に由来する「プロスタグランジン」
(必須脂肪酸を体細胞に合成するホルモン)がある。

◇「オメガ6脂肪酸」~リノール酸が母体
 ◎細胞の増殖、炎症、血液を固めるなどの作用がある。
 ◎不足すると、細胞分裂と生長を妨げ、出血のリスク高め、
  免疫反応の異常をもたらす。
 ◎食品例
 ・ゴマ油 ・べに花油 ・大豆油 ・獣肉脂(牛、豚)や鶏肉脂など。

◇「オメガ3脂肪酸」~リノレン酸が母体
 ◎オメガ6脂肪酸由来のプロスタグランジンの反対の作用がある。
 ◎オメガ3脂肪酸が不足すると、ガンや自己免疫疾患(アレルギー、リウマチなど)
のリスクを高める。
◎「オメガ3脂肪酸」は、脳神経細胞膜の原料として必須である。
・魚油(イワシ、サバ、ニシン、天然サケなど) ・クルミ油ほか

自然治癒力は、脂質の総摂取量とともに、
飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸の
摂取量の比率によって影響を受けます。

さらに、オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸の摂取比率が重要です。
すなわち、脂肪(油)摂取量の問題とともに、
摂取する脂肪の種類の比率がより重要なのです。
さらに、たとえダイエット中においても
それら脂肪酸の摂取は必要不可欠です。(続)

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ダイエット中も良質の脂質を摂取すること。

2011年05月06日 | 自然治癒力
[脳/食育/自然治癒力/DIET]講座(245) 自然治癒力を弱める「飽和脂肪酸」

脂肪酸(脂肪・油)には、飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、
多価不飽和脂肪酸(「オメガ6脂肪酸」「オメガ3脂肪酸」)があります。
それらの役割と問題点について概説します。


◆「飽和脂肪酸」~自然治癒力を弱めます。

◎コレステロール値上昇させるて冠動脈疾患他の誘因になります。

◎飽和脂肪酸は「肉類」などに多く含まれています。
・動物性脂肪・乳脂肪・ココナッツ油・ヤシ油ほか

 ◎蛋白質に含有する飽和脂肪酸の比率は次の通りです。
  ・豆類(約10%) ・魚類(約20%) ・卵類(約30%)
・肉類(約40%) ・乳類(約70%)
 一番多く含んでいるのは乳類です。農耕民族の日本人には、
遊牧民族のように乳類の飽和脂肪酸を消化分解する力はありません。
日本人が遊牧民族の遺伝子を持つ人たちと同じように
多量の乳類を摂取することは、脳と体の健康に悪影響を与えます。

★含有率の低い蛋白質を選んでください。

◆「一価不飽和脂肪酸」~自然治癒力を高めます。
◎LDLコレステロール低下作用
◎食品例
・オリーブ油・ピーナッツやビスたちオなどナッツ類 ・アボカド油ほか
★酸化に強く効率的なエネルギー源になる。
★オリーブ油には一価不飽和脂肪酸が約77%含有(食用油中最高)
★オリーブ油の欠点は、必須脂肪酸(リノール酸など)の含有率低いこと。
 但し、他の脂肪酸で十分補える。

たとえダイエット中であっても、良質の脂質を摂取してください。
特に、脳の乾燥重量の約半分弱は脂質ですから、
脳にとっては脂質は必要不可欠な物質です。
「油抜き」ダイエットは、脳と体の健康を損ないます。


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