DR.BRAIN~脳から読み説く~You are what you ate~自然流健康ダイエット教室~since1979

・ダイエットとは「生き方を改める」こと
・新著「脳が元気になる生き方」(瀬野文宏著/表現社刊、全国書店で好評発売中

日本人は日本の食文化に合ったダイエットをすべきです。

2012年07月17日 | 食育とダイエット
[脳・食・健康・DIET] 講座(No.306)  


ダイエットに関しては「安全・健全な食の実践なり」の概念と手法は、
弥生人の遺伝子を引き継いでいる私たちの食生活の本質に合致しています。
特別な物を食べなくても、農耕民族の特性を生かせば、
誰でもが等しく実践できる普遍性があります。

肥満の主因になっている高脂肪、高カロリーのファーストフードや
加工食品類などが氾濫している食環境は、肥満大国の欧米と同じです。

しかし、それら狩猟民族らの肉類・乳類が主食の国の食文化と、
稲作の「米」が主食の日本の食文化は本質的に異質な食です。
食の異質性は、肥満度の格差として表れます。

アメリカの肥満度(2005年現在)は、
世界155カ国中1位のBMI「28.7」。
同年度の日本は118位でBMI「22.9」。
この差「5.8」が食文化の違いです。
BMI「25」を超える「太りすぎ」の超過体重は計1548万トン。
(英ロンドン大衛生熱帯医学大学院・2012年発表)

アメリカと日本との肥満度格差は、
まさに食の異質性がその原因です。
食の異質性は、肥満の原因を改善するうえで必須の
「食のありよう」にとって
日本の食文化は有利であることを示しています。

さらに、アメリカで流行っているダイエット法を、
食文化の違う日本人が真似ると健康障害の誘因になりかねません。

例えば、1980年前後にアメリカで流行した「糖質禁止ダイエット」によって、
アメリカの家庭の食卓から「パン」が消えるとう珍現象が起きました。
その後、多くの国民に健康障害が発生し問題になりました。

そのダイエット法が最近日本で流行っているようです。
ご飯など炭水化物類を禁止する方法です。
日本人は日本の食文化に合ったダイエットをすべきです。

日本人の単純性肥満は、欧米人の肥満に比べてその解消が容易です。
肥満を解消するうえで一番大切なことは
「脳を栄養失調」にしないことです。
脳が日々に必要とする良質な熱源と多種多様な栄養素が不足すると、
健康的なダイエットに成功することはできません。

「安全」とは、「食物の選択力」の一つである
「食の安全性を確保」することで、生命を育む「生命の食」です。

食は「美味しい」より「安全性」を優先すべきです。
その主な対象は、農薬やダイオキシン類などの環境ホルモン対策、
合成化学物質で造られた食品添加物対策、
遺伝子組み換え作物・食品対策です。


それらに共通するキーワードは「食の工業化」です。
それは「1円でも安い食品・食材を求める消費者」の
飽食の要求に応えるための食の供給システムの巨大化です。


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ダイエットとは、安全・健全な食の実践なり。

2012年07月11日 | 食育とダイエット
[脳・食・健康・DIET] 講座(No.305) 


今回から新しいシリーズを始めます。そのタイトルは表記の通りです。

ダイエットとは「安全・健全な食の実践なり」です。
この単純明快な概念は、
1979年から1万人を超える肥満者の食生活の実態に接して培った結論です。
特別な物やお金もいりません。

普通の食物を3食おいしく、そして賢く食べる方法です。
賢く食べるとは、「食物の選択力」を身につけることと
「生体リズムと食物の摂取を合致」させることです。

この常識的な結論は、本来はダイエットだけではなく、
脳と体の健康の維持・増進、すなわち、アルツハイマー病などの認知症の予防、
ガンや生活習慣病の予防に役立つと確信しています。
さらに、生命活動の根幹を支える自然治癒力を高めるために必須の概念です。

自然治癒力を高めることは、
実質的な人生の時間である「健康寿命」を延ばす極意でもあります。
そのためには、自分の口に入る食べ物に対する知識・知恵を身につけることは、
自分の生命と健康を守る最低の自己責務と自覚すべきです。

「食に関心がない」「食の安全にはまったく無関心」な人は、
自分の「生命と健康に無関心」と同義語です。
 
「安全・健全な食の実践なり」の概念の本質は「You are what you ate.」です。
「あなたとは、あなたが今までに何を食べてきたかです」。西欧の諺です。
ダイエットとは、体主要成分の比率を正常値に調整する作業です。
正常値にするのは「食のありよう」です。
本シリーズの基本的テーマです。

その概念は、肥満者をはじめ、糖尿病、高血圧症、心臓病、
うつ病などを患っている人たち、
また、ガン患者の方とも接してきた経験からえられた結論です。
それらの人たちの生活の実態から
「生命とは食なり」との確信のもとに述べています。
「脳」や「食の安全」のことも、「栄養物質」や「自然治癒力」のことも、
それらの人たちにとっては必須の課題です。

毎月1回開催しているワークシップのテーマで、
すでに50回を超え大半は終えています。
ガン患者の方が参加されたとき「食の安全」対策がテーマでした。
終了後「私の食べ方は本当に間違っていました。
お話の通りの食生活でした。もっと早く知っておれば…」と
言葉をにごされていたことを印象深く覚えています。
 
「食べ方」は「生き方」、そして「死に方」
との認識がワークシップの基本テーマです。
「生命の食」を実践するために必須の肉類、魚介類、加工食品類、農作物など
100品目の「選択方法」と調理の「下ごしらえ」の
知識・知恵をすでに伝授しています。(続)


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「天然の甘い物は脳に良い」のです。

2012年07月04日 | 自然治癒力

[脳/食育/自然治癒力/DIET]講座(304)


「甘い物は脳に悪い」との珍説は「非常識」です。

第四の問題点は、「甘い砂糖」よりも、
血糖上昇反応指数(GI値)が高い食品があるということです。

GI値は、どの食品を「100」とするかによってその数値は異なります。
主張では「食パン」は「91」となっています。
この数値を元にすると「砂糖」は「81」、
スナック菓子は「144」となります

スナック菓子や食パンよりも「甘い砂糖」は
インスリン反応が遅いことになります。
「甘い物を食べると急激に:血糖値が上がる」ことが、
脳を悪くしているのであれば、
「甘い物は脳に悪い」のではなく
「スナック菓子は脳に悪い」ことになります。
ですから、故意に「砂糖」を比較から除外したのではないかと推測します。

真実は、天然の甘い物を適量摂取することは、脳に悪くないのです。
特に、ブドウ糖の原料になる「甘い物」は、
大多数の女性にとっては生涯にわたる必須の食べ物です。
その理由は、過去の本ブログで述べています。

さらに、天然の甘い物は、脳に必須のエネルギー源である
ブドウ糖が含まれているとの、脳への情報です。
太古より人類は、脳のクリーンな熱源として
「甘い物」を重宝して進化してきたのです。

「甘い物は脳に悪い」のではなく、
「天然の甘い物は脳に良い」のです。(完)


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