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「甘い物は脳に悪い」は珍説です(4)

2012年06月27日 | 脳と食べ物
[脳/食育/自然治癒力/DIET]講座(303)


「甘い物は脳に悪い」とは「珍説」です。

第三の問題点は、甘い物がなぜ脳に悪いのか、
その根拠が漠然としており、意味不明です。

疲れた時、甘い物が欲しくなるのは自然なことです。
熟した甘い柿を食べた後、
「集中力が続かなくなり」「よけいに疲れを感じ」
「けだるくなってしまう」ことはありえません。

大多数の女性は、イライラした時、
甘い物(ブドウ糖)を食べたくなる欲求があります。
食べた後には、気分が「スッキリする」のが常です。
集中力欠如、疲労感、けだるさを感じることはありえません。

普通の食生活をしている人が、
甘い物を食べた後に「低血糖値」になることなどありえません。
インスリン作用によって血糖の同化作用が終わると、
約3時間後には、食べる前の血糖値にもどるだけです。

甘い物を食べて「低血糖値」になるのは、
日常的に菓子パンやジュース類などで食事代わりをしている人たちです。

それらの人たちは日々に砂糖類を500g前後も摂取しています。
適正量30g未満の10倍以上という異常な量です。

そのように大量に砂糖類を摂取すると、
血糖値が急激に上昇すると、脳と体にとって危険です。
このため膵臓から大量のインスリンが分泌されます。
すると血糖値が低くなりすぎて「低血糖症」になります。

低血糖症になると、脳のエネルギー源のブドウ糖が極度に少なくなり、
「ボーッとなる」「イライラする」などの状態になります。

さらに、低血糖症になると副腎からアドレナリンを分泌して
血糖値を上げる作用が生じます。
アドレナリンは交感神経を刺激して
全身の活動力を高める働きがありますので、
さらに、イライラや興奮状態をまねくことになります。(続)


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「甘い物は脳に悪い」って本当か?(3)

2012年06月20日 | 自然治癒力
[脳/食育/自然治癒力/DIET]講座(302)


「甘い物は脳に悪い」との珍説は「非常識」です。

第二の間違いは、「脳」とは「男脳」なのか「女脳」なのか不明です。
男脳と女脳の区別もなく、同じ扱いになっています。

ところが脳の構造と機能には、男女の「性差」があります。
特に、「甘い物」(ブドウ糖の原料)に対する感受性は、
男脳と女脳とでは大差があります。

男脳よりも女脳は、甘い物に対する感受性が強いのです。
イギリスの調査会社ギャラップが同国の若い男女に
「あなたの生活の中で、やめられない習慣は?」の問いに
女性の第一位は「チョコレートを食べること」でした。

その強さは生物学的な構造と機能の特性であり、
洋の東西を問わず女脳の普遍的な機能です。
「甘い物は脳に悪い」と、
男女の脳を同一に扱うことは間違いです。

「甘い物がなぜ脳に悪いのか」の科学的な根拠が示されていません。
単に「甘い物を食べると急激に:血糖値が上がる」ことのみです。
「甘い物よりも血糖値を急激に上げる食品」があります。
それらの食品を黙殺して「甘い物」を強調するのは、間違いです。

「甘い物」の無制限に食べることは良くありません。
しかし、仕事に疲れた時などに日常的に甘い物を口にしても、
脳を悪くすることは決してありません。なぜか?(続)


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「甘い物は脳に悪い」の説は間違いです(2)

2012年06月13日 | 自然治癒力
[脳/食育/自然治癒力/DIET]講座(301)


「甘い物は脳に悪い」と主張する人がいます。
「甘い物」はすべて悪いとのことのようです。

第一の間違いは、
「甘い物」とは一体何を指しているのか不明であることです。
合成化学物質で造られている人工甘味料は良くないのは分かります。
でも、天然の甘い物も脳に悪いとの主張は間違いです。
あらゆる種類の甘い物は脳に悪いとのことです。

果物類、さつま芋、栗なども、蜂蜜や砂糖も、
おはぎ、ようかん、大福など和菓子に使われている小豆のあんこなども、
チョコレートやココアも、ケーキ類やジュース類も、
その他の甘い物はすべて脳に悪いという説です。

甘い物の「種類」も、食べる「量」も不明確です。
明確な根拠もなく、なんとなく「悪い」といっている感じです。


「ブドウ糖(甘い物)投与と交通事故」を調査した事例があります。
運転手に「ブドウ糖投与群」と「投与なし群」との比較です。
110kmの距離を走行運転した時点で、
事前に運転手にブドウ糖を「投与群」の運転ミス回数「0.5」に対して、
対照群の「投与なし」の運転ミス回数は6倍の「3.0」でした。
(「脳と栄養」中川八郎著/共立出版刊より引用)


投与群のミスが少ないことは
「集中力、注意力」が向上しているからです。
甘いブドウ糖の原料を脳に供給することの有効性の証しです。
長距離高速道路を運転する際には、
必ず、甘いアメを持参してください。
「甘い物は脳に悪い」のではなく、
「甘い物は脳に良い」のです。 (続)


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「甘い物は脳に悪い」って本当か?

2012年06月06日 | 自然治癒力
[脳/食育/自然治癒力/DIET]講座(300)


「甘い物は脳に悪い」と主張する人がいます。
「甘い物」はすべて悪いとのことのようです。
「その理由は、以下の通りです。

「「甘い物を食べると、急激に血糖値が上がる。
血糖値を抑えるために膵臓から大量のリンスリンが分泌する。
血糖値は急激に下がり、甘い物を食べる前よりも、血糖値が下がる。
集中力が続かなくなる。疲れを感じ、けだるくなる。」

もっともらしい説明ですが「珍説」とか言いようがありません。
普通の健康な人では、起こり得ない現象です。

もしもこの珍説が正しいとすると、
世界中の多くの女性は、
脳に悪い甘い物を食べていますから、
脳が悪くなっていることになります。
そのような説、信じますか?

和菓子や洋菓子などを作られている人たちは、
「脳に悪い」と言われて、ビックリされていることでしょう。

この珍説を聞いた男性たちが、
家庭で奥さんが甘い物を食べている姿を見て、
「甘い物は脳に悪いぞ。だからお前は頭が悪いのだ!」
などと、間違ったことを言っているのではないかと、
他人ごとながら心配になります。

さらに、女性の方が「甘い物は脳に悪い」という
「非常識」を信じ込むことも考えられます。

男性は甘い物を食べなくても生きられますが、
女性の多くの人たちは、甘い物が必要不可欠です、
特に多くの女性は限りなく悩むことになります。

しかし、不安になる必要はありません。
結論を先にいえば、「甘い物は脳に悪くない」のです。
脳科学における種々の調査研究結果と相反する説であり、
脳科学の定説と相反する「珍説」です。

この非常識を蔓延させないために、
特に多くの女性のために、
認識の間違いについて次回から指摘します。(続)


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