DR.BRAIN~脳から読み説く~You are what you ate~自然流健康ダイエット教室~since1979

・ダイエットとは「生き方を改める」こと
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食は生命を育む

2013年03月27日 | 食育とダイエット
[脳・健康・食・DIET] 講座(No.338) 


今回から新しいシリーズを始めます。


ダイエットの手法は
「安全・健全な食の実践なり」が最良です。
この概念の本質は
「You are what you ate.」です。

その意味は、

「あなたとは
、あなたが今までに
食べてきた物そのものです」。

その概念は、肥満者をはじめ、
糖尿病、高血圧症、心臓病、
うつ病などを患っている人たち、
また、ガン患者の方とも接してきた
経験からえられた結論です。

「脳」や「食の安全」のことも、
「栄養物質」や「自然治癒力」のことも、
それらの人たちにとっては必須の課題です。

すでに述べたように、不健康なダイエット法は
「食は生命なり」を否定しています。

ガン患者の方が参加されていた時の
ワークシップのテーマは
「食の安全」対策でした。

終了後
「私の食べ方は
本当に間違っていました。
お話の通りの食生活でした。
もっと早く知っておれば…」と
言葉をにごされていたことを
印象深く覚えています。
その人はその後、
他界されました。
悲しい出来事でした。

「食べ方」は「生き方」、
そして「死に方」との認識は、
毎月開催している
ワークシップの基本テーマです。

健康を育む「生命の食」を
実践するために必須の
肉類、魚介類、加工食品類、
農作物など約100品目の
「選択方法」と調理の「下ごしらえ」の
知識・知恵をすでに伝授しています。
 

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「炭水化物(糖質)禁止」~脳が栄養失調になるダイエット法(5)

2013年03月13日 | 自然治癒力
[脳・食・健康・DIET] 講座(No.337)


酸性物質のケトン体を長期間にわたり
エネルギー源として使用していると、
脳の血管などの構成成分の損傷などや
脳機能・作用への悪影響だけでなく、
人体の臓器にダメージを与えます。

この状態をさけて脳の健康を維持するために
絶えず定常の血糖値を保つ必要があります。
それには周期的にブドウ糖の原料である
炭水化物(糖質)を食べて脳に供給する必要があります。

最良の良質エネルギー源になる食べ物は「米」です。
食べ物から供給されるブドウ糖の原料が欠乏すると
脳に重大な損傷を与えます。

また、糖質(炭水化物)という
脳と体の「最良の燃料」をストップすると、
消化と代謝の効率が低下し、
グリコーゲンの貯蔵が出来なくなり、
筋肉組織の衰弱をもたらす原因となります。

さらに、筋肉やアミノ酸から
ブドウ糖が生成される糖新生によって
脳と赤血球に供給できるので、
糖質を制限しても大丈夫との主張があります。
これを根拠に「糖質禁止ダイエット」は有効だとしています。

ところがこの方法にはさらなる落とし穴があります。
それは、脳にブドウ糖が供給されなくなると、
脳の血糖値が低下しますので、
摂食中枢神経が活性し強い空腹感を生じさせます。

「食べよ!食べよ!」の信号を脳は発します。
糖質禁止ダイエットが挫折しやすい原因です。

さらに「炭水化物(糖質)抜きの食事」は、
偏食であり、食べる楽しみを奪うことになり
「食のアイデンティティー」を喪失することになります。
それらの方法は、生涯続けられない食生活です。
生涯続けられない食生活は無意味です。


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「炭水化物(糖質)禁止」~脳を危険にさらすダイエット法(4)

2013年03月06日 | 脳とダイエット
[脳・食・健康・DIET] 講座(No.336)


「炭水化物(糖質制)禁止とは、
ご飯やパン、パスタ、
うどんなどの麺類、
じゃが芋などの芋類、
リンゴやミカンなどの果物類、
砂糖、ジュース類、ビール、
日本酒、ワインなどの
食材・食品の摂食は
禁止または厳しい制限です。

それらの方法は
「脳と体」にとって大変危険な方法です。
実行されないことをお奨めします。

なぜならそれらの方法は、
脳の健康が著しく損なう可能性があり、
また脳の存在を無視した方法です。

首から下の体は、グリコーゲンや
蓄積している脂肪の分解成分を
エネルギーして利用できますが、
脳は脂肪の分解成分の遊離脂肪酸は
エネルギーとして使えません。

また、脳にはエネルギーを
蓄えるシステムがありません。

このためブドウ糖の供給がストップすると、
脳は緊急用のエネルギー源として、
体脂肪が分解した成分である
遊離脂肪酸を原料にして
肝臓で生成される「ケトン体」を使います。

なぜなら、前述のとおり遊離脂肪酸は
体の直接のエネルギーとして使われますが、
遊離脂肪酸は脳血液関門を通過できませんので
エネルギーとしては使えません。

また、血液中のインスリンが極端に減少し
糖質がエネルギー源として使えなくなると、
代用エネルギー源として体の蛋白質や脂肪を分解します。
この分解過程の産物としてケトン体が生成されます。

このケトン体は尿アセトン体とも呼ばれており、
アセト酢酸、ヒドロキシ酪酸、アセトンの
3つの物質の総称です。

ケトン体の問題点は
強い「酸性物質」であることです。

ケトン体が血液中で増加すると
血液も酸性に影響を受けます。

この状態(ケトアシドーシス)になると
血液中の酸素の利用が低下するために
各臓器の働きが低下するとともに、
脳までその影響がおよび脳機能が低下します。
そのために意識がうすれ昏睡状態になることがあります。

さらに酸性物質のケトン体を
長期間にわたりエネルギー源として使用していると、
脳の血管などの構成成分の損傷などや
脳機能・作用への悪影響だけでなく、
人体の臓器にダメージを与えます。(続)


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