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ブラジルとブラジルのマーケティングあれこれ

ブラジルで日々おこることをマーケッターの目で解説するページ。広告業界の情報も。筆者はブラジル在住29年目。

ポンテプロンタ広告ブログ

ブラジル、サンパウロで活動する広告会社のブログです。展示会、イベント、マテリアル製作、調査・マーケティング・コンサルティングの分野で、主に日本の企業、政府関係機関の業務のお手伝いをしています。日本語とポルトガル語のバイリンガルでアテンドいたします。 www.pontepronta.com.br

ブラジルのビールのシェア

2016-01-06 13:26:42 | ブランド

ブラジルのビールのシェアをきちんと調べてみようと思ったけど、業界団体などでは公開していないね。データはRceita Federalのサイトにあるようだけど、メーカーごとに見るには何やら認証が必要みたいで断念。もう一つは小売りから見たニールセンだけど、こちらは有料。

仕方がないので、断片的ながらネットで探してみた。

2013年の数字はBNDES(ブラジル国立経済社会開発銀行)のレポート『O setor de bebidas no Brasil』からで、出典はAmbevとなっていた。ニールセンの数字なのか税務署の数字なのかはわからなかった。2015年はBittencoutとというよく知らないコンサル会社のサイトから。こちらはニールセンだと明記している。2011年はキリンが買ったSchincariolが2番だったように思う。

それにしてもAmbevの寡占状態だ。まぁSkol、Brahma、Antariticaの三大ブランドが合併してできたのだから仕方がないけど、そういう合併を許した状況も状況だね。関係ないけどテレビもGloboの寡占、何でもかんでも大きくしないと生き残っていけないということか。

ブラジル・キリンはやはり苦労している。よく一番搾りがブラジル人の好みに合わなくてというようなことが言われているけど、一番搾りはとりあえずは日本食レストランにスタートさせて今、徐々に広げていっているところだから、数字にはあまり影響していないと思う。

 


Brahmaがテレビ番組運営

2010-09-21 02:59:37 | ブランド
ビールブランドのBrahmaがテレビ番組を作ることになったとのことだ。「Brahmeiro Futebol Clube」というのがそれで、UHFで毎週木曜日の午後10時から12時に放映される。内容はサッカーに特化したもの。

どのブランドも同様だが、Brahmaはずっとブラジル選手権のスポンサーになっているなどサッカーを使った宣伝に投資している。ブラジルではサッカーというのはそれだけすごい媒体になっている。

まぁ安いからだと思うんだけどブランドだけテレビ番組を運営するというのはブラジルらしいところ。因みにブラジルの三菱自動車は冠スポンサーとして「Rádio Mitsusbishi - IT FM」というラジオ局をやっている。もちろん自分でラジオ局を持っているわけではなく、ラジオ局にスポンサー料をだして、自社名を局名につけさせて、宣伝もガンガン入れているという仕組み。音楽中心だけど、「パジェロ・ニュース」など自社ブランドの名前をつけた番組をやっている。すごいでしょ、日本でトヨタテレビなんてできないと思う。ブラジルの広告業界と媒体は柔軟だ。柔軟すぎるとも思うけど。

ドラッグストアの支配人が見せたブランド力向上の教訓

2010-09-20 09:17:30 | ブランド
今日、古本が出るということだったので、近所の日系の教会のバザーに出かけた。驚いたのは開始15分くらい前に着いたけど、200人くらいの列ができていたことだ。やっぱりバザーは日系コミュニティで人気があるなと思ったけど、同時にマズイっとも思った。教会の建物の横がドラッグストアになっていて、駐車場の前をふさいでしまっているのだ。イベントの仕切りを仕事にしていると他人がイベントも気になってしまう。店の支配人らしき人物がチラチラとこちらを見ている。あ~、ついに出てきてしまった。

30代前半くらいのその支配人らしき人物がやったこと。邪魔になるからお客の車が入るためのスペースを開けてくれというクレーム? そうではなくいろんなメーカーの宣伝の入った自社の宣伝小冊子を列の最後尾から配り始めたのだ。これは正しい。もうバザー会場は開くし、その間にお客の車が来ても、列の人は気をきかしてスペースを開けてくれるのはわかっている。だったらこの200人に宣伝してしまおう。マテリアルもある。よしやれ、大事なのは笑顔だ!

実際、「いいアイデアだね!」といってあげたら、うれしそうにしていた。

これが日本だったらどうかな? 日本のマニュアル化された、洗練されたサービスも僕は優れているものと思っている。よく練られたマニュアルであり、それを忠実に実行する係の人の能力、努力も認めている。しかし、今回のような場面は、日頃からブランドイメージをどうしたら向上できるかということを考えていなかったらでてこないアクションだろうし、もちろんマニュアルなんてない。それをサラリとやってのけたその支配人には拍手を送りたい。こういう才能はブラジルにはたくさんあるし、それを自判断で実行できる土壌がある。これは強いことだ。