ブラジルとブラジルのマーケティングあれこれ

ブラジルで日々おこることをマーケッターの目で解説するページ。広告業界の情報も。筆者はブラジル在住29年目。

ボーイングとエンブラエル

2018-01-03 09:22:29 | その他

 ボーイングがエンブラエルを買収しようとしているニュースがマスコミを賑わしている。最初は地方用の中型機の部門が欲しいということだったが、軍用機の分野にも興味を示しているということが報道され始めている。


 エンブラエルは1969年に設立された国営の航空機メーカーで、1994年に民営化されている。世界ではボーイング、エアバス、ボンバルディアにつづいて4番目のメーカーだ。エアバスが同じく中型機に強いボンバルディアと提携に入ったことから、ボーイングがエンブラエルに触手を伸ばすのは自然かもしれないが、エンブラエルはまだブラジル政府も拒否権を発動できる株を持っている。今日の新聞によると、政府は拒否権を手放す意志はないけれども、交渉のテーブルには座る意志を見せたようである。いずれにせよ軍需産業でもあるので、米国政府との二国間の交渉になるだろう。


 それにしても業界再編性というか、大型の買収で一極集中が加速している。また外国企業がブラジルの優秀な企業を買ってしまうという流れも止まらない。僕の分野の広告業界では、もうずいぶん以前から国内資本の大手代理店は残っていない。電通もそのプレイヤーの一つでブラジルの代理店を買いまくってきた。


 配車サービスの分野では、昨日、タクシーとプライベートカーの配車サービスをする99社を、中国のDiDi(ディディチューシン)が10億ドルで買うということも報道されている。


 もう完全に世界のビジネスの土俵になっているわけで、もう逆戻りはないのだろうけど、それに唯一抵抗しているのは政府機関で、何も外国企業だけを対象にしているわけではないが、あらゆる障壁を設けて、ビジネスをややこしくし、コストのかかるようにしていると思われる。



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