ブラジルとブラジルのマーケティングあれこれ

ブラジルで日々おこることをマーケッターの目で解説するページ。広告業界の情報も。筆者はブラジル在住29年目。

ポンテプロンタ広告ブログ

ブラジル、サンパウロで活動する広告会社のブログです。展示会、イベント、マテリアル製作、調査・マーケティング・コンサルティングの分野で、主に日本の企業、政府関係機関の業務のお手伝いをしています。日本語とポルトガル語のバイリンガルでアテンドいたします。 www.pontepronta.com.br

ノートブックの販売数が5年で10倍に

2011-07-27 12:48:25 | マーケット

 2010年のパソコン販売でノートブックがデスクトップを追い抜いた。ノートブックが715万台で、デスクトップは685万台。なんとノートブックは2006年比で10倍の増加だ。一方デスクトップは2006年の785万台から減少している。2011年はさらに30%増えるという予想もある。
 
 新興中産階級の登場でパソコンユーザーが急増したが、それをノートブックがすべて吸収したということだ。たしかにノートブックは安くなった。1300レアル(約6万円)で買えるものがいっぱいあり、事実そのクラスのものが販売の70%を占めているそうだ。
 
 元記事はここで読める。
 
 たしかに売れるだろう。新聞でノートブックの広告を見ない日はないし、ブラジルらしく大手大衆家電チェーンがガンガン売りまくっている。因みに携帯電話もこうした小売り大手が販売の主力となっている。
 
 かつてはブラジル生産がなくてすべて輸入品、日本語や英語のキーボードで苦労しながらポルトガル語を打ち込んだものだ。1998年に僕がはじめて買った東芝のものは、2300ドルした。ウィンドウズは95だった。デスクトップを持ち込んでやったプレゼンでコンペに勝って、仲間といっしょに買いに行ったのがいい思い出。


パウリスタ再開発

2011-07-27 12:14:16 | マーケット

 パウリスタ通りのMASP(サンパウロ美術館)の近くに)1904年に建てられたけど、93年から閉鎖されている病院の敷地・建物があるのだけど、それが最高級ホテル(五つ星、六つ星以上って新聞には書かれている)とレストラン街、そしてカルチャーセンター(これってなんだろうね? 劇場、映画館か?)に生まれ変わると報道された。敷地面積は2万7000平方米、建物はコロニアル風のクラシックなものだ。もちろん歴史的な建物なので、取壊しは不可。ずっとブラジル銀行職員の年金基金が所有していて、それをAllardというグループに売却したそうだ。値段は1億1700万レアル(約58億円)。
 
 シックなパレスタイプのいいホテルに生まれ変わるような気がする。。2014年に一部完成だそうだ。
 
 それにしても市内の一等地にこれだけの物件が眠っているということ自体が驚きだ。実際プロジェクトそのものは何年も前から考えられていて、金が回りだしたこの時期に、それらを引き出しからだしてきて着手しているという感じだろう。

 写真を見たい人はここ

 
 同じくパウリスタに面した旧マタラーゾ財閥の旧邸は2万1000メートル平方米のショッピングモールがつくられることになっており、建設がはじまっている。この敷地も長い間、利用されずにきた。
 
 サンパウロ市内の開発は主に南部のヴィラ・オリンピアやブルックリンが中心で、そこにたくさんのインテリジェンスビルが建てられて街の様子を一変させたが、またパウリスタ周辺も活気づいてきた。


紙媒体と低所得者層

2011-07-26 11:06:40 | メディア

先進国の動きと違って、ブラジルでは新聞の販売部数が増えている。7月22日のFolhaによると今年上半期は、前年度比で4.2%の増加。中でも値段が1レアル以下の大衆紙の伸び率は12.9%で全体を引っ張っている。2レアル以上のは3.2%。

これはメディアのネット化による紙媒体のシェアの低下と、所得の底上げによる新しいマーケットの出現が同時におこっていることを明確に表していると思う。これまで新聞にアクセスしていなかった低所得者がマーケットに参入しているということ。

しかし、経済専門紙の『Valor紙』を除いて全国紙のないブラジルでは、新聞の発行部数は比較的少ない。最大手の『Folha de S. Paulo』で約30万である。